明の輸入陶磁器片「豆彩」日本初出土
山科本願寺跡 もてなし施設か
本願寺中興の祖、蓮如が室町後期に建立した山科本願寺跡(京都市山科区)を発掘調査していた
京都市埋蔵文化財研究所(市埋文研)は8日、寺の中枢である「御本寺」から
明時代の「豆彩(とうさい)」など多数の輸入陶磁器片が出土したと発表した。
豆彩は日本でこれまで出土例のない珍しいもので
「当時の寺の財力と優雅な生活ぶりを伝える貴重な発見」という。
11月中旬から約150平方メートルを調査。
建物跡とみられる直径30センチ程度の礎石や柱穴のほか、
石組みの溝や池跡などの庭園遺構が見つかった。
輸入陶磁器片はいずれも遺構を覆っていた約5センチの焦土層から出土した。
豆彩は明時代に完成された鮮やかな青緑色が特徴の図柄が描かれた磁器で、
出土した破片には岩や芭蕉、小鳥が優雅に描かれていた。
ほかにも天目茶碗、青磁や染付(そめつけ)の破片が数100点見つかった。
(以下ソース)
※元記事:
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2005120800224&genre=M2&area=K1J 京都新聞 平成17年12月08日