太平洋戦争末期の沖縄戦の犠牲者にささげようと、
府中市の都立府中西高校(林和男校長)の生徒が取り組んできた折り鶴づくりが約17万羽に達し、
10日からの修学旅行で現地に届けられる。
目標の24万羽には届かなかったものの、「みんなで協力できた」と生徒はうれしそうだ。
中心になって取り組んできたのは同校の2年生約320人。
修学旅行先の沖縄について、1年生の夏から学習を進め、
60年前の沖縄戦での犠牲者と同じ数となる24万の折り鶴を作ろうと呼びかけてきた。
9月の文化祭で発表した時は、まだ4万6千羽余だったが、
その後、各クラスでの取り組みが加速し、10万羽の大台を突破した。
さらに、地元の自治会や多摩地域の個人から「ぜひ協力したい」という声と千羽鶴が届くようになった。
学校の玄関には、訪問者向けに協力を呼びかける折り紙も置かれている。
7日までに約17万2千羽に達した。
修学旅行は、ひめゆりの塔や平和の礎(いしじ)などを巡る3泊4日の旅。
みんなで作り上げた折り鶴は、数を分けて複数の施設にささげる予定だ。
取り組みを進めてきた旅行委員会の副委員長で、同校2年生の尾崎竜也さんは
「いつの間にかこんなに多くなっていた。修学旅行までに、できるだけ目標に近づけたい」。
同じく2年生で、委員長の田辺彩夏さんも「地域からの協力もあってすごくうれしかった。
気持ちを沖縄で伝えられたらいいと思う」と話している。
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