君は、スーパーロボット「りゅうぎんロボ」を知ってるか?
赤・青・黄の三原色に彩られ、頭にはアンテナ。モビルスーツ的リアルロボとは違う、箱っぽいスタイル。
しかも三機合体! 顔は鼻と唇のある系! 昭和のロボットアニメ的な、いい意味で「野暮ったい」ロボで、いちいちグッとくる。
こんな“ステキロボ”が、銀行の壁面に描かれていたり、入口にポスターが貼られていたりするから、ますますグッときてたまらない。
そう、「りゅうぎんロボ」とは沖縄の銀行、琉球銀行のイメージキャラクターなのである。
額と胸には琉球銀行のRのマークが燦然と輝く。胸のRからは、どうもビームが出るっぽい。
県内で流れるテレビCMでは、往年のロボットアニメ風味バリバリの、「熱血な」歌が流れていたりする。
合体のシークエンスやデザインも、あまりに「ちゃんとして」いるので、実は有名メカデザイナーの手によるものだったりするのか。
琉球銀行にたずねてみた。
「当行は、地元では『かたい銀行』というイメージがありまして、驚かれました」
と、琉球銀行の広報担当、伊礼さん。りゅうぎんロボは伊礼さんが以前広告担当だったときに作られたキャラクターで、
中小企業向け無担保融資の「順風満帆」、ローンを一本化する「おまとめローン」という商品のためのロボなのだ。
ローンの「おまとめ」→「合体」という、発想でもあるらしい。
商品のターゲットである層(30〜40代)に対し、何がアピールできるか。
ターゲット層と同世代である伊礼さんが考えた末選んだのが、自分たちがかつて熱狂した、
マジンガーZやゲッターロボなどのスーパーロボットだったということなのだ。
じゃあ、このカッチョいいデザイン、一体どなたがとたずねると、
とくに本職のメカデザイナーではなく、沖縄のデザイナーさんの手によるものだとのこと。
というより、おおまかなデザインや、合体の設定など基本的なことほとんどは、伊礼さんら琉球銀行側が考えたそうで、
デザイナーはそれをクリンアップさせたという感じらしい。
それなりに立体映えしそうなので、プラモとかフィギュアとか欲しいな。グッズとかあればいいのに、
というと、非売品の貯金箱があったというではないか。
けっこうリアルに作られていたらしく、イベントなどで配布されたとか。
残念ながら、現在はもう配布されていないという。欲しいぞ!
ここまでこだわっているんなら、きっと身長・体重・パイロット名・必殺技など、
さらに細かい設定も用意されているにちがいない。
そうたずねると、
「確か、身長60メートルとか、当初は何かしら考えたような気はするんですが……。
私が覚えていないなら、知っている人間は、きっといないですね(笑)」
ライディーンかエヴァンゲリオンか、いろいろ謎に包まれた、神秘性のあるロボになってしまいました。
http://www.excite.co.jp/News/bit/00091133375712.html