数週間に一度の交換で済む便利さから人気を集めていた避妊パッチに今月、食品医薬品局(FDA)から「待った」がかかった。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、避妊パッチを用いた場合、ピル(経口避妊薬)よりも多量のホルモンを摂取することになり、血栓が起きる可能性が指摘されたためだ。
避妊パッチ「オーソ・エブラ(Ortho Evra)」は2002年の発売以来、体の一部にマッチブック大のパッチを
張るだけという簡単さで利用者を獲得。防水のステッカー式で、数週間に一度交換するだけでよく、ピルの
ように毎日服用する必要がない。
ジョンソン・アンド・ジョンソン傘下のオーソ・マクニールが製造する同パッチは現在、延べ1000万人以上
に処方され、04年は売り上げが4億ドルを超えた。ヘルスケア関連情報のIMSヘルスによれば、パッチの
処方数は最も売れているピルより21%以上も多い。
今月初めのFDA発表によると、パッチ利用者はピル服用者に比べ、60%以上も多くエストロジェン(発情
ホルモン)にさらされる。パッチの場合ホルモンが皮膚から吸収されてそのまま血管に入るためだ。
エストロジェン量が増えた場合、一般に血栓発生の危険が高まると考えられている。FDA発表の記述では、
パッチ利用者の血栓発生リスクが高まるかどうかはまだ不明。
オーソ・マクニールは、パッチは現在500万人以上の女性が利用しており、安全かつ効果的な薬だと主張
する。ただしホルモン剤には向き不向きがあるため、すべての女性に向いているとは限らないと説明している。
しかしFDA発表の影響で、産婦人科医師や病院の中にはパッチの処方を中止するところが出てきた。
パッチが特に若い女性の間で人気があるため、大学の医療機関は特に神経をとがらせている。
(後略)
U.S. FrontLine 更新2005年11月23日 19:20米国東部時間
http://www.usfl.com/Daily/News/05/11/1123_023.asp?id=45940 スレ立て依頼をいただきました、ありがとうございます