歳末の風物詩「年末ジャンボ宝くじ」が25日から発売される。1等・前後賞合わせて最高3億円の「夢」を
求め行列のできる県内各地の売り場の中でも、有数の人気を誇るのが甲斐市西八幡の「フーズボックス
いわした」=岩下保広店長(56)。94年から05年までに1000万円以上の高額当選が27本出ており、
今年はドリームジャンボで1等(2億円)、オータムジャンボで2等(1000万円)が飛び出した。同店で当選
くじを購入するための縁起かつぎもうわさになるなど、宝くじファンの注目度は高い。
◇「おばあちゃんのカウンター当たる」
同店は48年に創業した複合食料品店で、宝くじを売り始めたのは77年ごろから。くじ好きの岩下さんが、
当時第一勧業銀行(現みずほ銀行)に務めていた妹に、毎週買って帰ってくるように頼んでいたところ、
「そんなに好きなら」と妹の上司に販売を勧められた。
始めたころはジャンボ宝くじがまだなく、1回の宝くじで10人が買えばよいほうだった。80年の年末ジャンボ
で同店で販売されたくじから1等(2000万円)が当選。同年と翌年のドリームジャンボでも連続で1等が出て、
「当たる店」として有名になった。いまではジャンボの発売期間中、約3000人が来店するようになり、車で
訪れる人も多いことから駐車場のある現在の店舗に移転した。
当選が続く理由について岩下さんは「分からない」と首をかしげる。客の間では、「おばあちゃんのカウン
ターが当たる」という縁起をかついで、店内にある二つのカウンターのうち岩下さんの母コトさん(83)が
対応するカウンターに並ぶ人もいる。また、宝くじをザルに入れて連番とバラの2列に分け、客がくじを選ぶ
ことができるようになっており、この「開運ザル」が運を呼び寄せているといううわさもあるという。
年末ジャンボの販売は12月20日までで、同31日に抽選が行われる。岩下さんは「くじを売るのは夢を
売っているという感じがする。今回もだれでもいいから当たってもらいたい」と、柔和なえびす顔で話している。
発売時間は「くじ」に合わせて午前9時から午後9時まで。
毎日新聞 2005年11月23日
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