先日、沖縄の新聞で「あなたの『ぴりんぱらん』を聞かせてください」なる公募を見つけた。
なんだ、ぴりんぱらんって? 記事の詳細を読んだが、どこにも「ぴりんぱらん」の説明はない。
(中略)
ところが後日、都内の某百貨店で偶然にソレを見つけてしまった。沖縄物産コーナーにあった、
オキネシアという会社の「不思議と手が出る ぴりんぱらん」。黒糖ピーナッツ&きなこ風味の
豆菓子である。
私が聞かせなければいけないのは、コレだったのか!? 大興奮でオキネシアに電話すると、
「『ぴりんぱらん』は沖縄の純粋な方言とも違う、1970年代に流行ったらしい言葉で、おしゃべりの
様子やよくしゃべる人を指して使うらしいんです」
と説明された。
(中略)
ところで、この言葉、実は今ではほとんど死語になっているそうで、
「50〜60代の人に『聞き覚えがある』『懐かしい』なんて言う方もいますが、地域性もあるのか、
みんなが知っている言葉というわけではないんですよね。でも、この言葉の響きのおもしろさ、
語感の楽しさを復活させようということで、商品名にしたんです」
「ぴりんぱらん」=「おしゃべり」ということから、「おしゃべりのお供に」という意味も兼ねている
らしい。
沖縄ではもともと「黒糖ピーナッツ」はよく知られているが、この「ぴりんぱらん」の場合、
ピーナッツ1つ1つに小麦粉と黒糖、きなこの衣をあわせて焼き上げているため、実にサクサクと
軽い食感。
「従来のピーナッツ黒糖と違い、ピーナッツが歯にひっかかりにくいので、お子さんからお年寄り
まで喜んでいただいてます」
というように、世代をこえて、お菓子も軽快なおしゃべりも、ついついはずみそうである。
(後略)
Excite エキサイト : ニュース 2005年11月21日 10時00分
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