筑西市の誕生を記念して、同市の若手酒店経営者らの下館酒販青年会が企画した純米酒
「筑西」の販売が、昨年度に続き21日から始まる。
今年度は一升瓶(1・8リットル)換算で1万本を目標に販売し、好評なら地元の特産品として育てていきたいという。
同青年会は昨年、筑西市発足にあたって「地元の酒米、蔵元にこだわった酒を手ごろな値段で地元の販売店で販売したい」と、
新しい清酒の製造、販売を企画。
市内で栽培された酒米「五百万石」を使い、市内唯一の蔵元「来福酒造」に製造を依頼して昨年12月3日、
一升瓶を2千円(消費税込み)、720ミリリットル瓶を千円(同)で売り出した。
一升瓶換算で2千本の限定販売だったが、予約の段階で売り切れた。
製造元の来福酒造は、自社製造分の五百万石を「筑西」にあてて、急きょ仕込み直したほどで、3月末までに7300本を売り上げた。
同青年会には「今年も販売してほしい」との要望が寄せられ、今度は冬期間の季節限定で1万本を上限に再度販売することになったという。
来福酒造では7年前から「地元の酒米で清酒を造りたい」と、茨城の気候と土壌にあった酒米を探し五百万石にたどり着いたという。
5軒の農家と約4ヘクタールで契約栽培している。
「筑西」の製造依頼を受けた際、来福酒造の藤村俊文専務は「筑西専用の仕込みをやろう」と考えた。
何かの記念やイベントなどで売り出される清酒の多くは、ラベルを張り替えただけで、長く愛飲家の支持を得られないからだ。
このため、計画段階から青年会と何度も話し合い、独自の味を目指した。
藤村さんは「やや辛口で、うまみのある酒に仕上がった」という。
昨年度は行政が広報で紹介するなどの支援があった。
同青年会の高橋由明会長は「初めてという物珍しさのご祝儀もあった」とみている。今年はこれからを占う正念場。
「会員はみな続けたいと思っているが、それは愛飲家の支持があってこそ。今年成功すれば自信になります」と期待している。
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