子ども用と見間違えるほど小さな車輪の折り畳み自転車“まめチャリ”が人気だ。5年ほど前から、
高いデザイン性、省スペース性などが都市圏で受け、第1次ブームが到来。ここ1、2年は、
マイカーや電車に積み込んで旅先で乗れる新鮮さが中高年層に支持され、第2のブームとなっている。
(中略)
車輪の直径わずか6−20インチ。長いパイプの上にちょこんと乗ったサドル。折り畳めば、
高さ60センチ、幅60センチ、奥行き30センチ程度と、大きなコインロッカーなら収まるサイズに。
スリムな縦型で転がせる自立式なら持ち運びはもっと簡単。重さは平均10キロ前後と、
頑張れば片手で持てる。
ユニークな外見から、思わず「ちゃんと走れるの?」と心配になるが、これが意外にもグイグイ進む。
乗った感じはギアなしの24インチのママチャリ感覚。車輪が小さい分、最初はちょっとふらつくが、
慣れれば小回りが利いて便利だ。
「折り畳んで家の中に持ち込めるから駐輪場がない都心のマンションでも持てるし、盗難の心配もない。
小径なので止まるのも走り出すのも断然楽。短所は、慣性が働かない分減速しやすく、長距離は
疲れる点、車輪が小さいため路面の凹凸に影響を受けやすい点」と(折畳み自転車専門店店長)二村さん。
◇中高年向けの自転車の選び方を確認しよう。
購入前には必ず試乗を。ポイントは「またがった時に違和感がないか。こいでみて、お尻、腕、背中、
ひざなどが痛くないか」(二村さん)。量販店などで一万円未満のものも出回っているが
「溶接がいいかげんだと事故につながる危険も。サポート面、品質面などを考えたら自転車専門店で
買うのがお勧め」(同)という。オプションのライトや鍵も安全のために付けてもらおう。
出回っている自転車のタイプは、(1)軽量・小型で持ち運び重視の「モバイル型」(2)乗車姿勢が高く、
気軽・気楽に乗れる「コンフォート型」(3)長距離でも疲れにくいよう設計された「スポーツタイプ」など。
用途に合わせて機種を選べばよい。中高年には(2)が人気だという。
今年は自転車に乗りながら秋を感じてみてはいかが?
元記事:
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kur/20051016/ftu_____kur_____000.shtml 東京新聞 (
http://www.tokyo-np.co.jp/) 2005年10月16日
■リカンベント(背もたれ付き自転車)の画像あり