県内の有名、人気ラーメン店21店を一堂に集め、各店自慢の味を味わってもらうイベント「信州ラーメン博」が、
30日午前11時から3日間、長野市若里のビッグハット駐車場特設会場で開かれる。
テレビ信州などでつくる実行委員会の主催。この種の催しは、県内では初めてという。
21店と、ゲストに招かれた東京の「汐留(しおどめ)らーめん」、今回のために特別出店する「グルフラーメン」
「信州ラーメン伝」の計24店舗。
各店一杯600円の均一料金で、思い思いのラーメンを楽しめる。実行委員で、女性向け月刊情報誌
「長野Komachi」を発行する出版社社長、中山栄子さん(47)は「構想から1年。とにかく多くの方に、各店の意地と
プロ意識が詰まったラーメンを楽しんでもらいたい。長野のラーメン文化を一緒に高めてもらえれば」と話している。
同誌では、2000年の創刊時から毎年9月号でラーメン特集を組むなど、これまで1000店以上を取り上げた。
この中で中山さんは、やる気と情熱のある店長が決して少なくないと実感。
「そば、おやきなど県内は粉文化が根付いている。ラーメンも、深く根付く土壌がある」と考えた。
しかし、広い県内では各地に評判の店があっても短時間で何軒も回るのは難しいため、今回の企画を思いついた。
開催までには、渋る店主を説得して開催の意義を理解してもらうなどの苦労もあったという。
29日から会場で仕込みに入った長野市の「醤龍(しょうりゅう)」店主、山本陽一さん(41)は
「最初に話を聞いた時、『調理場を再現できるわけがない』と思ったが、いい屋台を作ってくれた。
名店がそろう中で最高のラーメンを作りたい」と意気込みを語った。
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