京都市内の街中で市バスを移動手段にし、300人以上の家族連れが参加する大規模な「鬼ごっこ」を、
下京青少年活動センターが企画している。町家の立ち並ぶ西陣地区や北野天満宮などの観光名所を含
む東西約2キロ、南北約4キロのエリア内で追いかけっこをしながらウオークラリーを行う。同センターは
「スリルを味わいながら京の町の魅力を再発見してほしい」とし、10月から参加者の募集を始める。
同センターのボランティアスタッフが懇親会で昨年と今年に2回行い、「街中で突然、鬼に遭遇するスリ
ルがおもしろい。ゲームで家族のきずなを深めてもらおう」と考えた。相談を受けた市交通局も「利用客
へのPRになる」と快諾し、後援することになった。
範囲は上京、北、中京各区内で、東西は堀川通−西大路通、南北は四条通−北大路通内のエリア。
家族3人以上でチームを組み、「ウサギ(逃げる方)」と「ライオン(鬼)」に分かれる。それぞれゼッケン、
たすきを身につけ、ウサギがライオンにタッチされると両者の役割が入れ替わる。
日中約6時間で、エリア内の社寺や公共施設30カ所のチェックポイントを巡り、各所で歴史や場所に
関するクイズに答え得点を競う。ウサギ、ライオンともクイズに答えるが、ウサギしか回答権のない問題
もあり、高得点を狙うにはウサギで逃げ回る必要がある。
移動は市バスと徒歩に限られ、安全上の理由でバス内やバス停付近はタッチできない。建物内に隠
れるのも禁止。同センターは「街中を歩いてクイズに答え、スケールの大きな鬼ごっこで学びながら京を
楽しんで」としている。参加資格は4歳から小学生までの子どもと、20歳以上の大人を含む家族。
先着100組。
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2005092600097&genre=K1&area=K10