女の子はおませ、といわれてきたけれど、そんなことばでは追いつかないほど、女の子の
“オトナ化”が加速している。流行のファッションに敏感で化粧品にも興味津々、一方で
おもちゃ遊びからの卒業は早期化。女の子を取り巻くマーケットは近年、大きく変動して
いる。以前なら「子供は子供らしく」としつけていた母親側の意識変化も背景にあるようだ。
夏休みがスタートしたばかりの7月28日。東京・原宿に色とりどりのファッションに身
を包んだ女の子たちが続々と集まってくる。この日、月刊誌「ピチレモン」の読者イベント
が代々木で開かれていた。同誌は10代前半のローティーンを対象に昭和61年創刊、平成
7年にローティーンのファッションを主軸にしたところ、売り上げが倍増し、現在も圧倒的
な人気を誇る。イベントの目玉は同誌専属モデルによるファッションショー。特設ステージ
にローティーン中心の“カリスマモデル”たちが秋冬の最新スタイルで登場すると、大きな
歓声が上がった。会場内では洋服や化粧品のメーカーがブースを出展し、商品を紹介。携帯
電話会社のブースもあり、オトナ顔負けのマーケティングが繰り広げられた。
化粧品メーカーのブースを熱心に見ていたのは、東京都北区内の小学6年生(12)。
「今年の夏は“かわいい”がテーマ」と屈託なく笑う。キャミソールの重ね着、ジーンズに
ジャラジャラアクセサリーというファッションで、まゆ毛のお手入れやマスカラも完璧。
唇には淡い色のグロスが光るが、「ファンデーションは肌が荒れるから塗らない」。3年生
からおしゃれに目覚め、「ピチレモン」をはじめファッション誌を毎月3冊は買って参考に
している。原宿や渋谷でのショッピングは、いつも母親(32)と一緒だ。「サイズが一緒な
ので、洋服を交換することもあります」
(中略)
「今の母親は35歳前後。小中学生のころ、テレビゲームや東京ディズニーランドが登場、
バブルのころは女子大生で、新しい遊びを経験してきた世代」と入江ゼネラルマネージャー。
「子供にもおしゃれをさせ、母娘で遊びを楽しむ傾向がある」と分析している。
ソースは
http://www.sankei.co.jp/enak/2005/aug/kiji/28petitlemon.html