どこの国でも、女性というのは食べるものと美容を結びつけて考えるのだなと
感じることがある。タイでも、食事をしながら、そして飲みものを飲みながら、
「これは○○にいいのよ」とか、「これは○○に効くの」とか、そういった理屈
づけをしている女性のなんと多いことか。野菜をたくさん食べるというのは、
ビタミンやミネラルを摂るだけでなく、体内に入った繊維質がお通じを良くして
くれるというのも周知の事実。最近はタイ人の食生活も変わってきて、生野菜+
ドレッシングのサラダが人気があるが、それよりももっとヘルシーで生野菜が
たくさん摂れる料理がある。タイのそうめん、カノムヂーンがそれである。
カノムヂーンとは、米粉と水を混ぜて発酵させたものを穴の開いた型に入れて、
押し出しながら同時に熱湯で茹で上げる麺だ。乾麺や生麺のようなこしはなく、
やわらかくてつるつるしている。茹で上げた麺を冷水にくぐらせて水を切った
ものに、ナムヤーと呼ばれるカレー汁をかける。ココナッツミルクベースに
ほぐした雷魚の身を入れたナムヤー・ガティが一般的。これに、もやし、キャ
ベツ、きゅうり、水おじぎ草、つぼ草、じゅうろくささげ、丸なす、バナナの
つぼみなど、卓上に用意された生の野菜や各種ハーブを好きなだけ入れて、麺
と汁とを混ぜながら食べる。タイらしく炒った唐辛子もあるし、野菜ばかりで
物足りない人はゆで卵を足せばいい。
タイ人女性がこのカノムヂーンを食べるときは、皿の半分くらい生野菜を入れて、
その生野菜を食べ終わるとまた足してと、カレー汁をドレッシング代わりにえん
えんと食べ続けている。野菜はいくら食べても料金は同じ。ヘルシーかつリーズ
ナブルで言うことなしというところだろうか。
ソースは
http://woman.excite.co.jp/beauty/cosme/world/thai_042.html