岡山大大学院医歯薬学総合研究科の友藤孝明助手(口腔=くう=保健学)らの研究グループは、
コレステロールの取りすぎが歯周病の原因になることを、動物実験で明らかにした。口腔内の細胞
増殖がコントロールできなくなり、歯と歯茎のすき間(歯周ポケット)が広がると考えられ、栄養指導
など新たな予防法確立につながる成果として注目される。
コレステロール値が高い人に歯周病を発症しているケースが多いことは分かっていたが、因果関係
を科学的に実証したのは初めて。米の国際歯科研究学会誌の最新号で発表する。
友藤助手らは健康なラット32匹を2グループに分け、標準食とコレステロール食をそれぞれ4週間
食べさせた。さらに4週間餌を与えた上、各グループを、歯茎に水だけを塗った場合と歯周病を起こさ
せる毒素を塗った場合に分け、歯周病の進行具合を比較した。
山陽新聞ニュース(2005年8月3日掲載)コレステロール取りすぎ歯周病の原因に 因果関係初めて実証
http://www.sanyo.oni.co.jp/34news/2005/08/03/20050803082352.html