「頑張れ、ヒナたち」―。浜松市広沢3丁目の住宅街で16日、道路を歩いていた
“赤ちゃん”カルガモ5羽が側溝に転落した。必死に子どもを捜す母親カモの鳴き声
で集まった近所の住民が雨の中「救出作戦」を敢行し、2時間後、無事救出に成功した。
同日午前10時ごろ、同町の主婦山上さんが自宅で「ガーガー」という鳥の鳴き声を
耳にした。外に出てみると降りしきる雨の中で、2羽のヒナを連れて側溝付近で右往左往
するカルガモの親の姿を見つけた。近づくと、側溝から別の鳴き声が聞こえ、中をのぞいた
ところ雨水で増水し、流されそうになっている5羽のヒナを発見した。
「何とかして助けたい」と近所の人と相談し、警察や市役所に問い合わせたが、いずれも
「野生の動物の行動なので救出は無理」という冷たい対応。それならば「ご近所の底力」
でと、バールなどを使って溝の両端のふたを開け、網を使って1羽ずつ救出を始めた。
初めのうち側溝の周りを慌ただしく歩き回っていた親ガモは、1羽、また1羽と子どもが
助けられていることを知ると落ち着きを取り戻し、少し離れた場所で救出活動を見守る
“余裕”すら見せた。助け出されたヒナを含めた8羽のカルガモ一家は「安全に子育てが
できるように」と、住民たちの手で佐鳴湖に放された。
ソースは
http://www.shizuokaonline.com/local_west/ (写真アリ・リンク切れの場合はご了承下さい)