眼鏡とフライパンに使われている技術を組み合わせて、傷つきにくい台所
シンクが登場―。TOTO(北九州市)は十六日、金属や樹脂の表面に傷
や水あか汚れが付きにくくするコーティングの新技術を開発したと発表した。
レンズの傷防止に使われるセラミック膜に、油汚れなどがこびりつかないよう、
鍋などの調理器具に用いられるフッ素樹脂を混合したハイブリッド技術。
今秋には新技術を使ったシステムキッチンを発売予定だ。
同社によると、ステンレス製シンクの利用者アンケートで最も多いのが傷に
関する不満という。硬質のセラミック膜でステンレスの表面を覆ったシンク
は既に存在するが、同社はセラミック膜の表面に、フッ素樹脂パウダーを
混ぜることで表面の摩擦係数を下げ、さらに傷がつきにくくした。同社は
「セラミックに別の粒子を混ぜたハイブリッド技術は世界初。ステンレスの
美観を十年保てる」としている。
フッ素樹脂を混ぜたことで、水あかとの化学結合が発生しにくくなり、水あか
汚れも付着しにくくなった。同社は今後、浴槽などの水回り商品を中心に、
新技術を応用していきたい考えだ。
ソースは
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050617-00000021-nnp-kyu