岩美町網代の網代漁港で、スルメイカの一夜干しが始まった。太陽の光が表面の
水分に反射して時折白い輝きを見せる中、ロープにつるされたスルメイカは潮風
に吹かれてゆらゆらと揺れている。
地元の主婦たちが、網代漁港に水揚げされた鮮度のよいスルメイカを早朝に買い付け、
開いて内臓を取り除いた後、薄い塩水に漬け、竹ぐしを刺して「のれん干し」と
呼ばれる技法で天日干しにする。途中で裏返して形を整え、夕方には取り入れる。
この時期は、県外への贈り物や鳥取市内での行商用がほとんどで、中元や盆に向けた
本格的な生産は7月中ごろから。県外ファンも多く、夏になると「今年もお願い」と
注文が入るという。
県漁協網代港支所の浜納さんは「網代のおばちゃんたちが心をこめて作った自慢の逸品。
肉厚で食感のいいスルメイカをおいしく召し上がってください」と話していた。
ソースは
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tottori/news003.htm