阪神高速道路公団のノンストップ自動料金収受システム(ETC)専用レーン
をトラックで通過中、料金収受員をはねて死亡させたとして、業務上過失致死罪
に問われた男性運転手(51)の判決公判が大阪地裁であった。
鈴島晋一裁判官は「減速もせずにブースを通過しようとした」と批判する一方、
「被害者も、安全確認が不十分のままブース間を横断していた」と述べ、禁固
1年6月、執行猶予3年(求刑・禁固1年6月)を言い渡した。ETC利用者
が急増する中、ドライバーと道路管理者双方に注意を促す判決となった。
今月1日の判決によると、運転手は昨年5月7日午前11時10分ごろ、大阪府
豊中市の阪神高速池田線空港料金所のETC専用レーンを時速70〜80キロで
通過、男性収受員(当時63歳)をはねた。ブース手前650メートルは制限時速
40キロ。収受員は、誤ってETCレーンに進入した車から料金を受け取って戻る
途中だった。
鈴島裁判官は「被告は、制限速度を大幅に超えており、減速と安全確認があれば
防げた事故。被告の責任は軽視できない」としながらも、「ブース間は原則横断禁止で、
被害者にも落ち度がある」と指摘した。
2001年3月のETC運用開始以来、同様の事故で今回を含め収受員3人が死亡し、
10人以上が負傷。ETCの開閉バーが開かずに車とぶつかるなどした物損事故も、
阪神高速道路公団だけで昨年度311件発生した。
依頼です。ソースは
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050320-00000301-yom-soci