肺がん治療薬「イレッサ」(一般名・ゲフィチニブ)の投与指針について、
日本肺癌(がん)学会は、「女性、非喫煙者、日本人(東洋人)などへの
使用を推奨する」とするイレッサの新たな使用指針をまとめ、17日、
厚生労働省の専門家検討会に提出した。
イレッサは2002年の承認後、副作用での死亡が相次ぎ、同学会が翌年、
イレッサを投与すべき肺がん患者の対象を絞り込んだ。その後の臨床試験で、
効果がある患者の特徴が判明し、さらに専門医に徹底するため、新たな指針
を作った。対象者には、がん細胞の増殖を制御する遺伝子に変異がある患者
も含めた。
同時に、副作用を早期発見するため「投与開始後2週間は厳重な観察を強く
推奨する」と呼びかけた。
製造元のアストラゼネカ社(英国)は昨年末、海外の臨床試験で延命効果が
なかったと報告した。しかし、厚労省の検討会は、日本国内では当面、使用
を継続することを決めている。
ソースは
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20050317so12.htm