街角で気軽に写真を撮れるプリクラから、男性客を締め出す動きが広がろうとしている。
隣室から女性客がのぞかれたり、盗撮されたりする被害を防止するためという。
店側は「女性客に安心して利用してもらうため」と「男子禁制」に理解を求めるが、
男性客からは「やましいことをする気などないのに」と反発する声も上がっている。
宮城県利府町のゲームセンター「アミュー仙台利府店」は2001年4月の開店当初から、
プリクラコーナーの入り口に「女性専用」の札を下げている。男性の利用は、カップルや家族連れに限って認めている。
田中大地店長によると、東京では隠し撮りなどの破廉恥行為が頻発し、男性の利用はカップルでも禁止しているところがあるという。
仙台市青葉区のゲームセンター「クラブセガ仙台」では、
女性客から撮影中に隣室の男に携帯電話のカメラで、隠し撮りされそうになったと苦情を受けたことがある。
酔った男性が近づくこともあり、男性客には入り口近くのプリクラで撮影してもらうようにしている。
青葉区のファッションビル「イービーンズ」でプリクラコーナーを運営する「キャンディープリントハウス」も女性限定が原則。
ただ、男子高校生らのグループが撮影を希望するときもあり、「様子を見て、店員が立ち合って撮ってもらう」(高橋利志子店長)という。
最近のプリクラは全身撮影が主流で、足元までカーテンで覆われる。店側が衣装を貸し、
中で着替えて撮影するプリクラもあり、個室化が進んでいることも規制の背景にはあるとみられる。
男性の利用規制について、仙台市宮城野区の高校3年の男子(18)は「店側が女性に気を使うことは理解できるが、盗撮防止が目的なら、そんなつもりはさらさらないので心外だ」と納得いかない様子だ。
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