最近開店した大型スーパーへ息子夫婦たちと行ってきました。明るい店内で
まず目に付いたのがミニ雛(ひな)人形のコーナー。
「うわあ可愛い。こんなの、自分だけのお雛さんに欲しいね」。私は一対の
内裏雛をじーっと見ていました。3800円です。息子は無関心。主人は
「買っても置くとこあるのか」。横で嫁さんが「こんな小さいんだもの、
テレビの上でも置けるよね、ばあちゃん」。
私は子どものころ、お雛さんを飾るのはお金持ちかサラリーマンの家で、
我が家のように商売をしている家は飾らないものだと思っていました。
結婚して2人の娘に恵まれお雛さんを買いたかったけれど、当時は経済的
に無理。子どもと千代紙で内裏雛を作り、家中の人形やこけしまで並べた
ことがあったなぁ。願いを孫に託し、女の子が誕生した時はうれしかったです。
その後も女の孫が生まれ、私はその都度、初節句に雛人形を贈りました。
買い物をして店を出ると、嫁さんが「はい、プレゼント」と私に小さな包みを
くれました。「何だろう」。家へ帰って開けてびっくり、さっき見た内裏雛でした。
嫁さんが覚えていて、私に買ってくれたんです。ありがとう。
その優しい気持ちがうれしくて、涙が出そうになりました。小さな5センチほどの
マイ雛人形です。早速テレビの上に飾りました。
ソースは
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/women/kimochi/tokyo/news/20050224ddm013070043000c.html