竹久夢二の貴重な初版本-奈良大学が公開

奈良大学は22日、個人収集家から寄贈された叙情的な作風の画家、
詩人として人気の高い竹久夢二（明治17―昭和9年）の著作本約50点を、
報道関係者に公開した。これらの多くは初版本であり、
保存状態もきわめて良好。夢二の著作がまとまった形で保存されることも珍しいことから、
夢二研究の上での貴重な資料として注目されそうだ。

寄贈したのは奈良市在住の元ホテル社長。昭和33年ごろに購入した
夢二本などを学生や市民に利用してもらい、研究などに役立ててほしいという。

同大学の藤本寿彦教授（近・現代詩）が中心となって整理したところ、
約3000冊の寄贈本のうち竹久夢二関連のものは詩集や歌集、
童話、雑誌など53冊。夢二は生前の明治末から昭和初期にかけて
約60点の著作があることが知られているが、寄贈本にはこのうちの42点が含まれ、3
8点が初版本だった。さらに、ほとんどに元々の箱やカバーが付属。
表紙絵や挿絵の色彩が鮮やかに残るほど保存状態も良かった。

夢二は中身の詩や文章、挿絵はもとより装丁も自ら手がけたが、
公開された著作本は、定評のあるかれんな江戸風の女性画のみならず、
近代版画を利用したデザイン画や劇画風のモダンなものがあったりと、
絵画技法は和洋織り交ぜて多種多様。夢二の本作りに対する
意識の一端をうかがうことができる。

-=三ｃ~⌒っ(ο･ｪ･)つｿｰｽ
http://www.nara-shimbun.com/n_soc/050223/soc050223b.shtml

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考古学の奈良大学