西武鉄道の黛雅昭常務は25日、筆頭株主コクドの持ち株比率を有価証券報告書に過少記載していた問題に絡み、
22日付で辞任した白柳敏行前常務が11社に自社株の購入を要請し9社が応じていたことが社内調査で判明したと発表した。
購入要請は「コクドの指示」と説明している。
コクドが所有する西武株売却に西武役員が関与した疑いがあるとの指摘を受け、小柳皓正社長らによる
役員の聞き取り調査などを10月21日、22日に実施、白柳氏が関与を認めたという。
西武によると白柳氏はまず11社を単独で訪れ、「9社から好意的な対応をしてもらった」。
2度目の企業訪問からコクドの部長クラスの担当者を同行、9社の実務的な手続きを任せたという。
コクドの誰の要請によるものかは西武側は「わからない」としている。
自社株購入を働きかけた企業名や株数、時期については「証券取引等監視委員会が調査中なので言えない」としたうえで、
「他の西武鉄道役員の関与はなかった」(黛常務)と主張している。
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20041026AT1D2508S25102004.html