熊本市の市立小学校の男性教諭(59)が、授業後に肝試しをする際、児童を怖がらせる目的で
原爆犠牲者の写真を見せていたことが25日分かった。保護者からの抗議を受け、校長や教諭本人が児童らに謝罪した。
市教育委員会によると、教諭は高学年の理科を担当。
18日夜、星と月を観察する授業のため学校に集まった4年生のクラスで肝試しをする際、自分で所有していた
長崎の原爆犠牲者の写真パネル12枚を児童に見せた。教諭から原爆の問題についての説明はなかった。
写真にはケロイドの背中や黒焦げの遺体などが写っており、泣きだす児童もいたという。
20日に2人の保護者が学校を訪れ「教育的ではない」と抗議。
校長が4年生の児童に原爆の悲惨さを繰り返してはならないと説明するとともに、怖がらせる目的で写真集を見せたことを謝罪した。
また、25日には、教諭本人と校長らが児童の自宅を戸別訪問し謝罪した。
市教委は「教職員の人権意識をさまざまな機会に指導してきたが、このような事件が発生したことを遺憾に思っている。
教師の人権意識の向上に努めたい」としている。
http://www.sankei.co.jp/news/041025/sha107.htm