健康維持に最高「α―リノレン酸」を大量に−−県畜産総合センター、大学などと共同で
石川県畜産総合センターは、北陸学院短大などと共同で、生活習慣病の改善や健康の維持・増進などによいといわれる
脂肪酸の一種「α―リノレン酸」を多く含んだ豚肉の開発に成功し、7日、生産者や消費者を対象に試食会を開いた。
同センターは、新ブランド豚肉として消費拡大につなげたい考えだ。
同短大食物栄養学科の坂井良輔・助教授によると、α―リノレン酸は、コレステロール低下機能があるとされる。
また、代謝が他の脂肪酸より早いため、体脂肪が減少すると言われているという。
研究グループは、α―リノレン酸を多く含むアマニ油に、肉質と食味向上のため、ビタミンEと大豆レシチンを添加して
えさとして与え、α―リノレン酸を多く含んだ豚を誕生させることに成功した。
ロース肉やバラ肉として、同短大生約40人を対象に食味検査を行った結果、ロースで肉の色がやや淡いという以外は、
一般の豚肉に比べ味、舌ざわり、やわらかさなどは良好だった。
問題はえさの価格がやや高くなり、肉の単価も上がることだが、需要が広がれば解決できるのではないかと見込んでいる。
試食会では、関係者約50人が、しゃぶしゃぶやトンカツなどにして味わった。
主婦の1人は「しゃぶしゃぶはさっぱりしていておいしい」と評価していた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041008-00000191-mailo-l17