山辺町根際の「白山ザリガニ愛好会」(斉藤金重会長)が養殖している
アメリカザリガニの試食会が26日、同町の相模公民館で初めて開かれた。
ザリガニを口にするのは初めての人が多かったが、泥臭いイメージとは懸け離れた、
エビとカニを合わせたような食味に、会場からは「おいしい」の声が相次いだ。
試食会には、同会が去年から養殖しているアメリカザリガニと突然変異で生まれた体色が白い
ホワイトザリガニの合わせて22キロを用意。塩ゆでし、姿焼き用以外は殻をむいて泥を含む腸を取り除き、下処理した。
献立は、地元の主婦ら15人が家庭でもそろう食材でと考え、オリーブオイルでいためたピーマンやパプリカなどの野菜をそえた姿焼き、
地元で食べられる芋餅からヒントを得て、ジャガイモ餅にザリガニの身を練り込み、カボチャのスープに仕立てた一品、
かき揚げ、あんかけ焼きそばなど和洋中の6品を並べた。
試食会には、遠藤直幸町長や村岡俊一町議会議長のほか、役場関係者や地域住民ら約50人が出席。
共に養殖に取り組む山形大理学部生物学科の中谷勇教授が「薬品などを使わず、わき水で育てた安全な食材。
山辺から全国に発信していこう」と紹介した。
出席者はいろんな料理を試食しては、「くせがなく幅広い料理に合う」「ぷりぷりした触感がいい」などと感想を話していた。
http://www.yamagata-np.co.jp/kiji/20040927/0000003184.html