7割の人が「温泉好き」で、「源泉そのままがよい」という本物志向も46%−−
朝日新聞社が28、29の両日実施した世論調査から、こんな結果が明らかになった。
井戸や水道の水を沸かして「温泉」を名乗るなど不当表示の問題が全国に広がるなか、お客の側のこだわりが明らかになった。
温泉が好きか、それほどでもないかを聞いたところ、「好き」が69%で「日本人は温泉好き」と言われているのを裏づけた。
「それほどでもない」は、29%だった。
「好き」と答えたのは女性が男性をわずかに上回り、60代と70歳以上でいずれも7割以上に達した。
一方、20代でも69%を占めており、温泉志向は幅広い年代に広がっている。
お湯の質へのこだわりについて聞いたところ、「源泉そのままがよい」が46%で、「源泉が含まれていればよい」の27%を上回った。
「こだわらない」は26%だった。
50代以上では半数以上が「源泉そのままがよい」と答えたのに対し、40代以下では4割前後にとどまった。
「温泉が好き」と答えた層では、「源泉そのまま」を求める人が51%に達するが、「それほどでもない」層では37%だった。
温泉旅館に出かける際に一番楽しみにしていることは何か。
選択肢から選んでもらったところ、(1)料理(34%)(2)おふろ(32%)(3)雰囲気(30%)の順だった。
「温泉好き」と答えた人のうちでは「おふろ」が39%で1位だが、料理(31%)や雰囲気(27%)との差はそれほど大きくなかった。
20代では雰囲気、30〜50代は料理、60代以上はおふろ、がそれぞれ一番で、年代別の好みがはっきり表れた。
http://www.asahi.com/national/update/0831/001.html