景気のけん引役といわれる「新三種の神器」(大型テレビ、デジタルカメラ、DVD=デジタル多用途ディスク)の
世帯普及率が3〜5割であることが、内閣府が27日発表した3月の全国消費動向調査(四半期ごとに実施)でわ
かった。特にデジカメ、DVDの普及率は急上昇しており、しばらく景気回復のけん引役として期待できそうだ。
調査によると、03年度の主要耐久消費財の普及率は、デジタルカメラが51.8%で前年度比19.8ポイント上
昇、DVDも35.4%で同10.1ポイントアップし、ともに2ケタの伸び。テレビ(カラー)のうち29インチ以上の大型
テレビはまだ価格が高いため、同54.0%と同0.9ポイント上昇にとどまったが、価格が低下していけば普及率が
もう一段上昇する可能性は高い。
また、ビデオカメラ42.0%(同2.9ポイント上昇)、電子鍵盤楽器20.1%(同2.9ポイント上昇)、ファクシミリ
45.6%(同2.8ポイント上昇)、パソコン65.7%(同2.4ポイント上昇)など、IT(情報技術)・デジタル家電系も
順調に普及している。
これに対し、かつての「三種の神器」の洗濯機、冷蔵庫、テレビ(小型を含む全体)の普及率は同0.4〜0.6ポイ
ント落ちており、“マイナス成長”に落ち込んでいる。
そんななかで、全自動の洗濯機や300リットル以上の冷蔵庫など高性能・大型商品はそれぞれ同1.0ポイント、
同1.5ポイントアップするなど「下位品目から上位品目に移行」(内閣府)する傾向は続いている。
一方、消費者心理を示す3月の消費者態度指数(季節調整値)は42.5と03年12月の前回調査から1.9ポイン
ト上昇し、4期連続で改善。00年12月の43.2以来の高水準になった。全5項目のうち「雇用環境」「暮らし向き」
「収入の増え方」「耐久消費財の買い時判断」の四つが前回より上昇しており、内閣府は消費者心理の基調判断を
これまでの「持ち直し」から「改善している」に上方修正した。【内山勢】(毎日新聞)
(ソース)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040428-00000069-mai-bus_all