病気や自殺などで父親を亡くし、今春高校に入学した遺児の母子世帯の勤労年収が、
1998年当時に比べ3割以上減少したことが18日、あしなが育英会の調査で分かった。
調査は、同育英会の奨学金を受けて今年4月、高校に入学した1178人が対象。
2002年に親が仕事で得た収入を、母子世帯や父子世帯などに分けて集計した。
調査結果によると、02年の母子世帯の勤労年収の平均は、前年から1万5148円
(1・1%)減の138万8000円で、1998年の約200万7000円に比べて31%も減った。
一般世帯(国税庁調査)との格差も広がり、98年に一般世帯(約464万8000円)に対
して43%あった年収が、02年には31%にまで減少した。
経済上の理由で大学進学をあきらめている遺児も多いことから、あしなが育英会は、来
年秋の完成を目指し学生寮「あしなが心塾」の建設計画を東京都内で進めており、募金を
呼び掛けている。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040418-00000087-kyodo-soci