【イラク邦人人質事件】自己責任の徹底求める意見続出 与党
第2に、人質が帰ってきたら、ようやく情報を流した。
その理由は、人質を非難するためだ。
今度は「演出に協力していた」と明かして、いかにも「ヤラセだ」と言わんばかりだ。
……馬鹿じゃなかろうか?
人質は、かりそめにも、誘拐されたのである。
徹底的に従わなければ、殺される危険がある。
そういう危険な状況で、やむをえず誘拐犯人の命令するとおりにしたからといって、それを「自発的に協力した」とか「ヤラセに参画した」とか言えるのか?
テレビ朝日のヤラセならば、「やーめた」と言って抜け出すのは自由なのだから、参画したことの自己責任はある。
しかし、今回の人質は、「やーめた」と言って、こっそり逃げ出そうとすれば、まず確実に殺されたのだ。
今回の人質を「ヤラセだ」と主張するような政府関係者は、自分が身代わりになるべきだったのだ。
そして、「演出には協力できません。
私は演出に参加できません」といって、建物の外に抜け出そうとすればよかったのだ。
そのとき、銃殺されただろう。
だから、人質を「ヤラセに協力した」と批判したい人は、そう批判する前に、銃殺されるべきだったのだ。
なのに、そうせずに、今ごろになって情報を出すわけだ。
人質を非難するために。まったく、姑息としか言いようがない。
かくて、情報を出すべきときには出さず、あとになって出すときには、ねじ曲げる形で出す。
政府というものは、かくも情報操作して、国民を洗脳しようとしている。