【社会】裁判長「仮出獄制度慎重に」イタリア語女性講師・強殺判決で異例の意見

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1すずめφ ★
 大阪市淀川区のマンションで昨年6月、イタリア語講師真辺愛子さん
(当時26)が絞殺され、預金が引き出された事件で、強盗殺人などの
罪に問われた無職亀山翔一郎被告(21)に対する判決公判が4日、
大阪地裁であった。角田正紀裁判長は「女性の尊厳を踏みにじる
執拗(しつよう)で冷酷な犯行」と、求刑通り無期懲役を言い渡した。

 そのうえで、「遺族の処罰感情などを考慮し、被告については(無期
懲役の)仮出獄制度の慎重な運用を考える必要がある」と述べた。裁
判長が刑の執行のあり方について意見を言うのは異例。

 判決によると、亀山被告は昨年6月5日未明、路上で出会った真辺
さんの後をつけて部屋に押し入り、首を絞めて窒息死させた。さらに
キャッシュカードなどを奪い、銀行支店で約16万8千円を引き出した。

 現刑法では無期懲役の受刑者も服役して10年たてば仮出獄が可
能になっている。しかし、角田裁判長は事件の重大性や悪質性など
を考慮し、被告の仮出獄は慎重にと指摘し、「一生罪を背負っていき
なさい」と語った。

 亀山被告は初公判で「死刑になって償いたい」と述べたが、最終弁
論で弁護人は「真摯(しんし)の反省の気持ちから出た発言だ」と情状
酌量を求めていた。


おソ-ス
http://www.asahi.com/national/update/0204/024.html