エイズウイルス(HIV)感染が広がる中、厚生労働省は10日、今春新たに大阪、名古屋などの中心部に、
HIV検査所を設置することを決めた。若者を中心により多くの人に検査を受けてもらう。
問題化しているHIV検査目的の献血者を減らすのも狙い。
HIV検査は現在、主な保健所で無料・匿名で受けることができる。
しかし、多くは平日昼間という通常の業務時間内で行われている上、検査曜日が限られたり、
結果を聞くために再訪する必要があるなど、利便性に難があった。
また、献血でHIV検査を目的とした人の存在が問題となっており、献血者のHIV陽性率は年々増加。
昨年末には、献血時の検査をすり抜けた汚染血液により、輸血を受けた患者が感染したケースも判明した。
厚労省は昨年春、JR新宿駅近くにある新宿南検査所の業務を土日にも拡大した。
運営する東京都によると、年間の検査件数はここ数年、8000件弱で頭打ちだったが、2003年度は1万件を超えるペースだという。
同省は、同検査所をモデルに今春、大阪など大都市3、4カ所に増設。来年以降も順次増やす考え。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040110-00000907-jij-soci