クレンジングミルクについて その12

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12メイク魂ななしさん
◆Q:ミルクレはオイル化しないの?

631 名前:メイク魂ななしさん[sage] 投稿日:2006/02/28(火) 12:52:14 ID:DKb/9ezK0
>>612
オイル化というのは「転相」という現象だと思います。
ミルクレは一般的に、o/w型(oil in water)といって水中に油が分散した形になっています。
マッサージしていくと次第に、水分は蒸発・吸収され、メイクが馴染んできて
水に対し、油の分量が多くなってきます。ここで、ミルクレの粘度が上昇します。
そして、油分が全体の7割以上を占めるようになると転相(このスレでいうオイル化)を起こし、
o/w型からw/o型(water in oil)となり、油に水が分散した形となります。
このとき粘度が一気に低下します。こうなると、メイクと油が交じり合ったものが、肌に直接触れた状態になります。
この状態だと、ミルクレが肌色っぽくなった気がしませんか?
ファンデーションは油性の色素なので、油が連続相となったとき着色が見られやすくなります。
この状態で、慌しく水で流してしますと、メイクで汚れた油が肌に残りやすくなってしまいます。
そのため水を加えて、再びよくマッサージし、再度転送させてo/w型にします。
メイクと油は界面活性剤により、水中に閉じ込められた形となっているので、
これですっきりメイクが落ちます。
そして「乳化」は水、油を界面活性剤(乳化剤)を加えて分散系とすることを指します。(続)
13メイク魂ななしさん:2007/07/16(月) 10:42:21 ID:qija8Dl/0
今月号の美的+家にある本を参照すると、ミルクレの仕組みはこんな感じだと思います。
クリームとミルクの違いを調べてみましたが、成分の違いというよりも、
ミルク(乳液のことかな?)は流動性が高い、クリームは半固形状といった違いみたいです。
ただ、乳液状クレンジングはo/wが主ですが、
クリームクレンジングはo/w,w/oどちらも採用されているみたいです。

632 名前:メイク魂ななしさん[sage] 投稿日:2006/02/28(火) 13:09:53 ID:DKb/9ezK0
そして、乳化しやすいものとしにくいものがあるのは、
油と水の分量だけでなく、界面活性剤の違いによるところが大きいと思います。
w/oになりやすいかo/wなりやすいかは、界面活性剤のHLBにより決まります。
HLBとは界面活性剤の親水性と新油性のバランスを示す値であり、
この値が7以上のものは、o/w型の乳剤を作りやすくなり、
7以下のものはw/o型の乳剤を作りやすくなります。
例として、シャンプーによく含まれるラウリル硫酸ナトリウムはHLB=40です。
汚れが非常に落ちやすく、泡切れがいいのはこのせいなのかなと思います。
数種類の界面活性剤を分量を変えて混ぜることにより、容易にHLBを調整できます。
「すぐにオイル化する」と言われているものは、
この数値が7に近づけているのかなあと、推測しています。
その程度の違いだと思うので、思い切り肌に合わない以外は、
622さんのようなさっぱりした考え方でいいのではないかなと思います。(続)
14メイク魂ななしさん:2007/07/16(月) 10:43:08 ID:qija8Dl/0
661 名前:メイク魂ななしさん[] 投稿日:2006/03/05(日) 06:47:13 ID:/X2oWVrq0
>>631
昔、授業で乳化について実験したとき、
油中水滴と水中油滴について習ったのを思い出した。
卒業後全く役に立たない知識だと思ってたけど、
年と共にクレンジングに頭を悩ますようになってふと思い出したよ。
ミルクレ、オイルクレ云々で分別するより、
自分に合った界面活性剤かどうか(汚れ落ち、刺激、etc)
で吟味するほうが得策だよね。
一概にミルクレは肌に優しいとは限らないし。