1 :
メイク魂ななしさん:
「やれやれだ」
僕はため息をついて、DHCの化粧水を窓から放り投げた。
「まったく、やれやれだ」
2 :
メイク魂ななしさん:2005/12/03(土) 22:08:24 ID:DOKiEkau0
そのDHCの化粧品を飲んでる老婆がいた。
僕は風に吹かれながら老婆が息絶えるとこを
2階から見ていた。
やれやれだ。
3 :
メイク魂ななしさん:2005/12/03(土) 22:22:31 ID:YabRqhxR0
突然、ドアがノックされた。彼女がやってきた。
「ねえ、あなたのために、素敵なもの買ったのよ」と彼女は言った。
「DHCの化粧水以外ならどんなものでも僕はうれしいよ」
「あなたって森のふくろうみたいに意地悪ね」と言って
彼女は赤いバッグの中からDHCを取り出した。
魚が水から離れられないように、僕はDHCから離れることはできないらしい。
僕は彼女に言った。「とりあえず、ありがとう。」
難しいな…
その夜僕はスパゲティーを茹でていた。
きっちり100gをタニタの計りで計って、ゆだったお湯の中にやはりきっちり計った塩を小さじで1杯。
ぐらぐら煮えた鍋を見ていると彼女から電話のベルがなったので、
やれやれ、と思いながら居間に行き、受話器を取った。
「スキンコンディショナーはあるかしら?」例の女はそう言った。
「1/3残ってるよ」と僕は言った。「でもこれからスパゲティーを食べるんだ」
「でも1/3は残っているのでしょう。これから取りに行くわ。1/3使ったことは気付かないことにしておく」
「スキンコンデシショナーは髭を剃った後に結構いいんだ」僕は申し訳無さそうに言ってみた。
やれやれ、またこれからスパゲティーを100g、タニタの計りで計らなければならない。
そう100g。きっちりと。
5 :
メイク魂ななしさん:2005/12/04(日) 09:27:14 ID:zPwRrGzj0
おれっちが、ageてやるぜ。
6 :
メイク魂ななしさん:2005/12/04(日) 16:23:25 ID:RMKS2mex0
「やれやれだ」
またこんなくだらないスレがたっている。
しかし、くだらないと想いつつも、見てしまう自分が居る。
まったく、いつもこんな風だ。
いつも帰宅して、先に化粧を落とせばよいのに、こんな風に2ちゃんを見てしまう、
そんな自分に嫌悪感をおぼえる。
7 :
メイク魂ななしさん:2005/12/04(日) 16:41:29 ID:QZo1kSd6O
うまいね
みんな凄いよ!w
9 :
メイク魂ななしさん:2005/12/04(日) 20:05:23 ID:oUjn2xgI0
僕があのチークの大切さに気付いたのは、それからずっと後のことだった。
あの艶と、ピンクの鮮やかさの代わりになるものなどなかったのだ。
他にパッケージの綺麗なものも、持ちの良いものもあるだろう。
しかし、「心の震え」を引き出したのはあのチークだけだった。
誰かが何としても廃盤を食い止めるべきだったのだ。
10 :
メイク魂ななしさん:2005/12/04(日) 20:13:39 ID:6Sft7g3U0
よくわからないな
まったくだ
やれやれだ
13 :
メイク魂ななしさん:2005/12/04(日) 21:48:17 ID:NJmu4LihO
またクソスレだ、と思ってみたら、やばい壺!
みなさんすごいねー
14 :
メイク魂ななしさん:2005/12/04(日) 23:43:43 ID:Yp8CYGcA0
「ひとつめの影のおはなし」
効果的なシェイディングとデーモンについての有効性は反比例する。
ブラシでたったのひとはけ。
たったの一往復ですべてがまるで別のものに変わってしまうことに僕たちは早く気付くべきだった。
「ふたつめの闇のおはなし」
ある朝ふと目覚めたら、彼女の瞼に真っ暗な闇が見てとれた。
目をそらすのもなんだか悪い気がしたからじっと目を凝らして、-そう、瞬きもせずに-
その闇(彼女の心の闇でもあったかもしれない)と向き合う。
「ちょっとインサイドいれすぎちゃったの」
「ノー、それは最早インサイドとは呼べない」
気が付くと僕はまたそのボタンを押していた。
「注文しますか?」
「はい」
やれやれ僕は一体何をやっているんだろうとまたうんざりした。
僕は3個目のプレセレを注文してしまったのだ。
「やれやれ」
僕は今年239回目のやれやれをいい終えるとだまってDHCのパックを放り投げた。
いつだって結果は分かっていたんだ。
でも気がつくといつでもそれは僕の顔に張り付いている。
17 :
メイク魂ななしさん:2005/12/05(月) 23:40:40 ID:EDB2Lepn0
夜明け前に目が覚めたとき私は、すっかり混乱しきっていた。
昨日の夜メイクも落とさずそのまま寝てしまったようだ。
そんな混乱の中でもこれだけははっきりと言える、誰でも失恋するんだ、と。
「マンドクサ」ベッドサイドに座って声に出して言ってみる、
まるで何かを間違えたプレーリードッグが、アラスカの氷原で
仲間に呼びかけたみたいに誰の返事もなかった。
18 :
メイク魂ななしさん:2005/12/05(月) 23:45:27 ID:EDB2Lepn0
すっぴん美人というのは、
冗長性を回避する資格を持つ人々のことだ。
19 :
メイク魂ななしさん:2005/12/05(月) 23:48:33 ID:EDB2Lepn0
すべての物体は移動の途中にある。
美しくなろう、メタファーをとおせばその距離はずっと短くなる。
20 :
メイク魂ななしさん:2005/12/06(火) 00:10:10 ID:D9dfUhiY0
「でも人間はなにかを自の顔に付着させて生きていくものだよ」と彼女は言う。
「そうしないわけにはいかないんだ。君だって知らず知らずそうしているはずだ」
21 :
メイク魂ななしさん:2005/12/06(火) 00:12:50 ID:D9dfUhiY0
リキッドアイライナーを引く時のコツはだね、ナカタさん、躊躇しない事だ。
巨大なる偏見を持って、速やかに断行するーそれがアイラインを引くコツだ。
22 :
メイク魂ななしさん:2005/12/06(火) 00:15:38 ID:QdwwfmEEO
ナカタさんアイライナーするのかw
24 :
メイク魂ななしさん:2005/12/06(火) 00:21:57 ID:D9dfUhiY0
「でも時間というものがあるかぎり、誰もが結局は損なわれて
姿を変えられていくのもじゃないかしら。遅かれ早かれ」
彼女はコーヒーにほんの少しだけ、なにかのしるしのように砂糖を入れる。
しかし、今でも時々思い出すのはあの日の彼女の陰鬱そうな顔だ。「何だってそんなに隈を
作ってしまってるんだ。」と僕が思わず口走ってしまったのを伏せ目がち見ながら彼女は言った。
「カーキの使い方が分からないの。」
26 :
メイク魂ななしさん:2005/12/06(火) 00:30:00 ID:D9dfUhiY0
「ねえ大島さん、デートの前日なのに鼻の頭にニキビができて、
哀しい気持ちになることはある?」
「もちろん」と彼は言う。「おりにふれてある。とくに月が蒼く
見える季節には。とくに鳥たちが南に渡っていく季節には。とくに--]
28 :
メイク魂ななしさん:2005/12/06(火) 00:32:28 ID:D9dfUhiY0
ニキビは美肌の対極としてではなく、その一部として存在している
29 :
メイク魂ななしさん:2005/12/06(火) 00:33:29 ID:ixsERUSFO
合ageからsage逢
行御輪課0-亡いよ
知や派他名屋課課逢他名屋魔魔83被邊
泣
泣
30 :
メイク魂ななしさん:2005/12/06(火) 00:39:06 ID:D9dfUhiY0
「ポイントメイクオフなんてロンドンの工場みたいなものよ」
彼女は右耳を触りながら言った。彼女はいらだつと右耳を触るのだ
でも彼女のそのしぐさはとてもかわいらしかったので僕はわざと
彼女を怒らすことが少なからずあった
「あってもなくても一緒なの。ただコレでやらなきゃ気分が悪いだけ」
やれやれ、なぜ彼女はいちいちポイントメイクリムーバーに対してこんな怒るんだ?
ID:EDB2Lepn0とID:D9dfUhiY0は私でした。
調子に乗ってage続けてしまい、失礼致しました。
春樹さん、大好きです。
やれやれ
33 :
メイク魂ななしさん:2005/12/07(水) 11:28:28 ID:C/ORtVtO0
やれやれage
このスレ超おもしろいんだけど…テラワロスw
35 :
メイク魂ななしさん:2005/12/07(水) 13:00:22 ID:a3zC2WDhO
「君はノーズシャドウの必要性がわかるかい?」
鼠は唐突に切り出した。
僕は、刻んだトマトとモッツァレラチーズをクラッカーにのせた物を
一かじりしたところだった。
やれやれ…
「もちろん。」と僕は言ったが、必要性については答えなかった。
鼠はそこに鼻があることを確認するかのように、ゆっくりと触れた。
「つまり、それはジャッキーチェンがニョイ棒を振りかざすように自然なことなんだ。」
やれやれ…
「いいかい、鼠。ニョイ棒をふりかざすのはドラゴンボールの悟空d(ry…
超面白いけど自分にはできない。みんな頑張って!
「あなたの屋敷にはコンピューターがひとつ置いてありますね。岡田さん。誰が使っているのかはわかりませんけれど」
牛河は続けた。
「あのコンピューターに彼女が腰をかける。その翌々日当たりにはきっとどこかしらの
デパートから宅配便が届いているはずです」
「どこからそんな情報を得てるんだ?」
「まあ例によってちょいと調べましてね。そうであろうってことはつかんでいるんです。
そのような事があってもまったく不思議な話とは思ってないですよね?」
確かに妻がコンピューターを触った翌々日、或いは一週間以内にあちらこちらの
デパート-大丸と書いてあったり、時にはCHANELやポール&ジョーと書かれた紙袋だった-
から宅配便が確実に届いているのだ。
それはそう、10月を過ぎてから毎週のようにだ。
紙袋の中身を開けてみたことはない。
「その紙袋の中身を開けてみたことはありますか?あなたならきっとないはずですがね」
牛河は断定的に続けた。どうしてそんなことがわかるっていうんだ。
その確信的な物言いにささやかな憤りを覚えたが、まったくもって牛河の言うとおりなのだ。
「まったくその通りだ。あなたには全てお見通しのようだ。シャーロックホームズのようだな」
「そうですか、それはベターです」
「あの包みには何が入っているのだろう」
「それはできれば避けられたほうがいいでしょう。それがベター、でありベストであるということです。
今の私にはそれしか言えません」
「そうか、ベターであることはベストなんだね」
「そうです、ベターでありベストです覚えておいて下さい」
そうして今も紙袋は届き続けている。
「夜寝る前にDHCのパックをしてください。それだけです。」
「オーケー」
さあこの中に雰囲気で書き込む似非読者は何人いるのかな。
ブラックジャックスレは似非は分かりやすかったけど。
夏の紫外線に冬の紫外線の怖さが分かるものか。
41 :
メイク魂ななしさん:2005/12/11(日) 09:39:54 ID:I9MpHcLz0
age
42 :
メイク魂ななしさん:2005/12/11(日) 10:51:56 ID:zfQVPsae0
誰か村上春樹読んだことある人書いてage
教科書でしかしらんけど、面白いage
43 :
メイク魂ななしさん:2005/12/11(日) 11:49:55 ID:gCyjI8jXO
あるいはこのスレは過疎化しているのかもしれない…。
そのことに気付いた時、泥のようなコーヒーを流し込みながら、
回転木馬のような頭の中をさらに振った。
ふと顔を上げると、彼女は霧がかった空気をまとい
「もう、メイクなんて必要ないわ。」と、かすかに呟いた。
僕はリキッドアイラインが上手く引けない。昔からそうだ。
そもそも僕とリキッドアイラインとの歴史は、そう深いとも言えないのだが。
「そのライン、ガタガタね。疲れてるの?」
「ええ、少し」
彼女の言葉に僕は少なからず傷ついていたが、出来る限りの平常心を装った。
ここで焦ったら負け、みたいな妙なプライドがあった。
甘ったるいコーヒーを飲み干すと、さりげなく席を立った。
洗面所の照明はぼんやりと薄暗く、僕はいっそう気が滅入った。
物事には練習が必要なのだ。生きる上で何度か頭を過ぎった言葉だ。
しかし僕はわかったふりをしていただけなのかもしれない。
女の子は大変だな、ひとつ深呼吸をして化粧を直し始めた。
45 :
メイク魂ななしさん:2005/12/13(火) 23:48:31 ID:2u5raIgc0
このスレクオリティタカス(・∀・)!
46 :
メイク魂ななしさん:2005/12/14(水) 00:56:08 ID:TmHq+Xf4O
ぬぷ
48 :
メイク魂ななしさん:2005/12/14(水) 21:48:09 ID:iKR/Nm7F0
「金欠なのにコフレを買いあさってしまうのってどんな気持ちがするものかしら」
「よくわからないな」
「それはきっと悲しい事なのよ。苦しい事なのよ。
自分は何をやっても駄目な人間なんだって後悔してーーー」
「確かに君はコフレを活用していない。でも僕にはそのことが
さほど重要ではないように思えるんだ」
「そうかしら」
「すくなくとも僕はそう思う」
「あなたってやさしいのね」
「ピース」
「ピース」
49 :
メイク魂ななしさん:2005/12/14(水) 23:08:17 ID:TmHq+Xf4O
ぼくは/きみたちが/だいすきだ
「君、それにしてもひどい顔をしているよ。そのことは知ってる?」
僕はうなづく。
「それで、いったいなにがあったの?」
「僕にもわからないんだ。」
「なにがあったのかは君自身にもわからない。
自分が今どこのカウンターでメークを施されたのかもわからない。説明すると長い話になる。」
彼女は事実を確認するように言う。
「でも、その顔になり、とにかくとても困っているのね?」
僕はうなづく。
僕はうなづく。
僕はうなづく。
「そう、この顔になりとても困っている。」
「あなたのために素顔を晒してもいいわ」
と彼女はコーヒーを飲み終えてから言った。
「でも、そうすることが本当にあなたのために
なるのかどうかは私にもわからないの。
あなたは後悔することになるかもしれないわよ。」
「どうして?」
「私の素顔はあなたが考えているほど良いものじゃないかもしれないということよ」
「かまわないさ」
と僕は言った。
彼女はハンドバッグからビオレの拭くだけコットンを取り出すと
それを右手に持ち、左手で髪をかかえるようにして後にまわして、
一度それをくるりと曲げてから素早く顔を拭いた。
「どう?」
僕は息を呑み、呆然と彼女を眺めた。
口はからからに乾いて、体のどこからも声はでてこなかった。
「すごいよ」
と僕はしぼり出すように言った。
「同じ人間じゃないみたいだ」
「その通りよ」
彼女は言った。
いったいどうなってるというんだろう。
僕の目の前にいる彼女は
「あと一つだけ、一つだけで全てがうまくいくのよ」
と遠くのような、それでいて近くのようなそんな目で言っていた。
僕はまぁそれも仕方ない、一つの手段だと頷いた。
なのに電話口で彼女はこう言うんだ。
何度も、何度も同じような英数字の羅列。そう何度も何度も。
「シャドウのEX01を1ヶ、EX03を1ケ…あぁ、やっぱりEX02もひとつお願いするわ
リップもEX01を1ケ…あぁもうあなたも面倒くさいでしょう、限定品を全部ひとつずつお願い」
僕は混迷する。
「ノー、それは買い過ぎだ」
「僕はね、ち、ち、チークの研究してるんだよ」
と最初に会ったとき、彼は僕にそう言った。
「チークが好きなの?」
と僕は訊いてみた。
「うん、大学を出たら資生堂の研究所に入ってさ、ち、ち、チーク作るんだ」
なるほど世の中にはいろんな希望があり人生の目的があるんだなと僕はあらためて感心した。
おいらも実家に帰ってネタ集めなきゃW
おまいらとは仲良くなれそうだお。
良スレだお。
おまいら大好き。
付け焼刃じゃマネできないから、
みんなほんとの村上好きばかりだね。
噴出すかとオモタwww
僕は伏し目がちにコーヒーを飲む彼女に
いささか気になる点があった。
どう切り出したらいいのかわからず、
僕はドーナッツを口に運びながら、彼女の不自然な目蓋をぼんやりと眺めた。
目蓋が(それはサンドウィッチのように何かが挟まれているのかもしれない)
引きつっていた。
僕は波に押されたように(好奇心の塊?)彼女に尋ねた。
「君の目蓋にはサーカス団の猿がいるのかい?」
「ノー、これはアイプチ。」
59 :
メイク魂ななしさん:2005/12/16(金) 14:31:57 ID:Yj6QX9kjO
全然似てなくない?
泣かすよ?
61 :
メイク魂ななしさん:2005/12/17(土) 07:54:16 ID:snTqcfXSO
62 :
メイク魂ななしさん:2005/12/17(土) 08:36:47 ID:pG5nEhcrO
ビオレのシートの人超うまい
みんなうまいなぁ 感動したわ
>55,61
突撃隊ワロスww
ノルウェイの森が元ネタわかりやすいなぁ
「そう、夏にDQCを使ったのよ。
ところがぞっとするようなひどい代物でね、これが。
一度は真剣に死のうと思ったくらいよ。
本当にひどかったのよ。
ワカメが頭にからみついた水死体みたいに見えるの。
でも死ぬくらいならと思ってやけっぱちでノーメイクにしちゃったの。
楽なことは楽よ、これ。」
と彼女は言って、顔を手のひらでさらさらと撫でた。
そして僕に向かってにっこりと微笑んだ。
「でも全然悪くないよ、それ。」
66 :
メイク魂ななしさん:2005/12/20(火) 10:21:12 ID:Fe+mJng60
面白いですが自分にはできない・・・応援してます!
67 :
メイク魂ななしさん:2005/12/20(火) 10:30:06 ID:j23fP1DMO
デラワロス
突撃隊がチークつくんのかよWWW
んでもって、チークプレゼントした女に振り回されまくって捨てられるのね。
www
このスレ大好きよw
70 :
メイク魂ななしさん:2005/12/20(火) 20:48:20 ID:HE5gKrhmO
「変節。信念や主張を曲げること。」
ぼくは首を振った。
「君はこれまでメイクをしたいからしていたんだ。
したくなくなれば、する必要はない。
君がメイクをやめて、それでスレがひとつ落ちるわけじゃない。
荒らしがひとり消えるけじゃない。
スレの上げ下げが乱されるわけでもない。
老化が五年遅れるわけでもない。
そういうことを誰も変節とは呼ばないと思う。」
「じゃあなんて呼ぶのかしら?」
71 :
メイク魂ななしさん:2005/12/24(土) 02:04:07 ID:XC+aOGyf0
age.
72 :
メイク魂ななしさん:2005/12/24(土) 02:41:44 ID:03y4LH+rO
ぬぷ
「ホシノさん、ナカタはこのランコムのマットフィニッシュコンパクトパウダーという物を初めて使ってみたのですが…」
ナカタさんは坊主頭をぼりぼりと掻きながらそばにあった手鏡を拾い上げた。
ホシノという青年は缶ビールを開けてゴクリと一口飲むと
「なんだいおじさん」と言った。
「えぇ。非常にキメ細かくて脂性のナカタでも問題なく使えそうです」
ナカタさんは手鏡に映った自分の頬を撫でながら満足そうにそう言うと布団を被ってまた静かに眠り始めた。
「やれやれ、またしばらく暇ができたな。俺っちも三越のランコムに行ってみようか」
残りのビールを一気に飲み干すと、青年はよっこらしょと立ち上がりナカタさんをちらりと見て部屋を出ていった。
75 :
メイク魂ななしさん:2005/12/29(木) 23:07:56 ID:t1pnmkxT0
うわあ、面白すぎる!
みなさん、もっと頑張ってください。
ち、ち、ち、チークw
76 :
メイク魂ななしさん:2005/12/31(土) 15:17:57 ID:zq1PdGN60
ナカタさんは咳払いをした。「実を言いますと、DHCはナカタもずいぶん好きです。もちろんランコムも好きですが」
「わたくしもランコムは愛用しています。いつもいつもつけられるというものではありませんけれど」
「まったくそのとおりです。いつもいつもつけられるというものではありません」
それから二人はランコムについて沈思黙考した。二人のあいだに、ランコムについて深く考えるだけの時間が流れた。
77 :
メイク魂ななしさん:2005/12/31(土) 15:35:22 ID:t3Qm0cJ5O
テラワロスwww
78 :
メイク魂ななしさん:2005/12/31(土) 20:53:37 ID:MZL/PZqf0
ワロタwwwナカタさんネタ最高だ
79 :
メイク魂ななしさん:2006/01/01(日) 10:32:53 ID:IVv6yQ7R0
「ナカタさんはいったいどんな色を探しているんだい?」
「それはナカタにもわかりません」
やれやれ・・青年は力なく首を振った。
「ナカタさんのような土気色の肌には、マジョルカマジョルカ
シャドーカスタマイズヌードカラーBR710が似合うんじゃないかな」
「はい。それでけっこうです」
「実際につけてみればわかるし、実際につけてみないうちにはわからない」
「はい。そのとおりであります」
「高松駅前のマツキヨにしか売ってない限定色なんだ。
これからタクシーで向かおう」
「申し訳ございません」
「まあいいや謝ることはない。乗りかかった船だ。全力を尽くそう」
80 :
メイク魂ななしさん:2006/01/01(日) 16:52:47 ID:PDEV4FSP0
DHCは大学翻訳センターの略なんだ。
81 :
メイク魂ななしさん:2006/01/03(火) 14:50:34 ID:A7gJ+CBf0
彼女がクレタ島に旅立ってから、僕は毎日スパゲティーを茹で、ハイドンの協奏曲一番、ピエール・フルニエのチェロのメロディーを口笛で吹いた。
そして、火曜日には井戸の底に降りて、ちふれ美容液Nを洗顔後に塗った。
それは、僕にとって、バルザックを英語の翻訳で読むくらいに自然なことだった。
自分は村上春樹全く読んだ事ないがこのスレ見て興味沸いたw
うん。蓋をあけっぱなしにしてしまった化粧水の瓶の中身はそのまま消えてしまったの。
「まるで煙みたいに」
84 :
メイク魂ななしさん:2006/01/04(水) 10:11:51 ID:+vufJJvW0
「待って。あなたはジュジュ化粧品の『ヒアルロン酸の保湿化粧水H』を試したのかしら。ヒアルロン酸とグリセリンの相乗効果でしっとりもちもちになるの。まるで、古いアイリッシュウイスキーが、さらさらと咽喉にしみわたって全身を潤すように。」
「やれやれ。僕はすっかり回り道をしていたようだ。ジュジュ化粧品の『ヒアルロン酸の保湿化粧水H』のことを、今まで聞いたこともなかったなんて、いったいなぜなんだろう。」
「その答えは」と彼女は言った。「たぶん、いるかホテルにあるわ。」
その翌日、彼女の姿は消えた。
85 :
メイク魂ななしさん:2006/01/04(水) 10:16:00 ID:+vufJJvW0
しまった! 村上春樹は、会話の終りに「。」はつけないんだった><
86 :
メイク魂ななしさん:2006/01/04(水) 23:49:45 ID:2ityQdOo0
参ったなage
「こんなすてきなファンデーションをつけたのは生まれてはじめてです」とぼくは言った。
「おいらがさっきつくったんだよ」と羊男は言った。「粉もじぶんでこねた」
(中略)
「ぼくが手伝います」とぼくは言った。
「ぼくがファンデーションを売ったり、お客さんと話をしたり、
お金の計算をしたり、せんでんをしたり、店のそうじをしたり、
そういうことをぜんぶやります。羊男さんはおくでファンデーションを作っていれば
いいんです。歯のみがき方も教えてあげます」
「そうなるといいねえ」
と羊男は言った。
88 :
メイク魂ななしさん:2006/01/05(木) 01:07:31 ID:SRsBlXwF0
佐々木マキage
89 :
メイク魂ななしさん:2006/01/08(日) 21:31:55 ID:/N/yHIa5O
「たとえ君がろくでもないレズビアンだったとしても、それとこれとはまた別の話だ。
君のいない僕の生活は『コラーゲン』の入ってない『ドクターシーラボアクアコラーゲンゲル』みたいなものだ」
すみれは目を細めてぼくの顔を見た。
「比喩のディテイルがよく理解できないんだけれど、それはつまりすごくさびしいっていうことなの?」
「だいたいそういうことになるかな」とぼくは言った。
やばい、
みんな大好きだww
91 :
メイク魂ななしさん:2006/01/11(水) 00:25:37 ID:g7dhk9OMO
羊男はほんものの羊の毛皮をすっぽりとかぶっていた。
顔のところだけが開いていて、そこからオーブのうるうるライナーでつくった大人顔がのぞいていた。
そのパープルは彼によくにあっていた。
92 :
メイク魂ななしさん:2006/01/12(木) 21:03:41 ID:aYoui+d00
「なんだって君はそんな格好をしているんだい」
僕は羊男に向かってそう言った。しかしながらそう言ったあとすぐに後悔した。
僕は鏡台の前に立ち、片方のまぶたを閉じた。そしてゆっくりと三回頭を振ってみる。
やれやれ、結局のところ僕はオーブのうるうるライナーによって大人顔になっている。いつだってぼくはこうなのだ。
そんな僕に羊男は形而上学的なパープルを形而上学的なしぐさで形而上学的に指先に乗せて渡してくれた。
といっても、羊男が指なんていう便宜的なものを持ち合わせていればの話だが。
93 :
メイク魂ななしさん:2006/01/13(金) 03:47:44 ID:nBEYSRr5O
やれやれ…僕はまたしてもageをしてる訳だ。
オバジの神様だかケシミンの神様だか
―あるいは他のどんな神様でもかまわないのだけど―
どこかでささやかに、あたかも何かの偶然のようなふりをして、その女性をシミから護ってくれていることを、僕としては心から望んでいる。とてもシンプルに。
95 :
メイク魂ななしさん:2006/01/13(金) 23:57:20 ID:QWmHROeA0
やれやれ、なんで金曜日の夜だというのに、わざわざageなんかしなくちゃいけないんだろう。
96 :
メイク魂ななしさん:2006/01/14(土) 14:52:03 ID:1g8tE/Cs0
「最近のマスカラはつけすぎるとバッタの足のようになるのよ」
不満気な彼女の話を聞きながら僕は彼女の耳にみとれていた。
彼女の神秘的なカタチをした耳。
産毛が冬の光を浴びて白く輝いている。
97 :
メイク魂ななしさん:2006/01/14(土) 15:59:22 ID:ldNHo8oQ0
「昼間はね」
と彼女は暗い顔をして言った。
「でも夕方になると駄目なの。夕方になると私、顔中に脂が浮き出るの」
「本当に?」僕は訊いた。
「本当よ、あなた。『脂性』って知ってる?そりゃもう酷いのよ。
顔が沼のようになるの。そう、死の沼ね。あなたも気をつけなさい」
「努力します」と僕は言った。
99 :
メイク魂ななしさん:2006/01/15(日) 19:20:26 ID:XNkMxxEq0
日曜日にageをする、その理由はとてもシンプルだ。
このスレは形而上学的に面白い。
「やれやれだ」
100ゲットなんかしたって、彼女はもう戻らないのに。
「まったく、やれやれだ」
みなさん凄いですね。村上春樹は全部読んでるけど、自分には出来ない芸当
だw
すごいクォリティー。村上春樹ワールドだわ。蝶々のピンで髪をとめたくなりました
『女が一生に出会う中で、本当に意味を持つファンデは三個しかない。それより多くもないし、少なくもない』
と父親は言った。いや、断言したというべきだろう。
父親は淡々とした口調で、しかしきっぱりそう言った。地球は一年かけて太陽のまわりを一周する、と言うみたいに。
「はい、申し上げます。わたしはたしかにお客さまの口紅を盗みます。
しかしそれと同時に、口紅に付帯しているセンシティブな要素をも、いくぶん持ち去ることになるのです。
これは手前味噌かもしれません。しかしもし私が松中優子さんの口紅を、
あのときに盗み出すことに成功していたなら、あくまでひとつの小さな可能性としてですが、
松中さんはあのように自らの肌荒れを嘆かずに済んだかもしれないのです」
素顔で生きている事の困難さに比べ、化粧で飾ることはあまりにも簡単だ。…それが落し穴だと気付いたのは、不幸な事にずっと後だった。
「素敵な女の子がみんな素顔ならね…」
「ごめんなさい。今日は駄目なの」
僕は彼女の背中に回した手の力を緩めた
「髪様したばかりなのよ」
「ラッシュ?」
「そう」
彼女の髪からアボカド、オリーブ油、バルサミコ酢の匂いがする
107 :
メイク魂ななしさん:2006/01/17(火) 20:48:06 ID:vUIuqi8G0
誰かカフカの大島さんでやってみてはくれないか。
個人的希望だが。
108 :
メイク魂ななしさん:2006/01/18(水) 12:13:57 ID:JPJucPn90
>>107 むずかしいな......
「自分ではおさえがきかなくなる」と大島さんは言う。
僕はうなずく。
「そしてマスカラをつけすぎてしまうんだね?」
「そんなつもりはないんだ。でもときどき自分の中にもうひとりべつの誰かがいるみたいな感じになる。そして気がついたときには、僕はマスカラをつけすぎてしまっている」
↑ワロス
マッチしすぎだ(・∀・)
ねえ奥さん、奥さん、私はここに化粧しに来たですよ。わかるですか?
ずつと深いところからわざわざここまで這い上がつてきたですよ。
大変だつたですよ。ずいぶん汗もかきましたよ。
ネイルだつてこのとおりはがれちまいまいましたよ。
もし私にメイクポーチがあつたりしたらメイクポーチがあつたりしたらメイクポーチがあつたりしたら
そんな面倒なことできつこないじゃありませんかね。
中田の好物は口紅であります。
112 :
107:2006/01/19(木) 14:15:45 ID:hnkqDgmK0
>>108 おーありがとう(゜Д゜)ノ
違和感なさすぎでワロタ。
何となく、中田さんバージョンは作りやすいのかな?
確かに。
自分はできないがw
ホシノさんのが見たい。
116 :
メイク魂ななしさん:2006/01/23(月) 18:43:55 ID:E/8Ckphu0
「よう、おじさん、大佐・・・・・、俺っち今は2万5000円しか財布に手持ちがないんだけどね」
カーネル・サンダースは早足で歩きながら、舌打ちした。「それだけあれば上等だ。ランコムでもシャネルでもSKUでも、ホシノちゃん特別割引大サービス、ファンデ、アイシャドウ、口紅、マスカラ、なんでもありだ」
「参ったな」と青年は言った。
「どうして化粧なんてするわけ?」
「変ですか?」
「わからないな。君は化粧をするし、僕は化粧をしない。その間にははっきりとした
違いがあるし、僕としてはどちらかが変かというよりは、まずその違いをはっきりさ
せておきたいんだ。お互いのためにね。それに、化粧の話は君が先に持ち出した
んだよ」
「そうですね」と彼は言った。「たしかにそのとおりだ。ところでシャネルのフェイス
ブラシはお持ちですか?」
ない、と僕は言った。
118 :
メイク魂ななしさん:2006/01/24(火) 01:41:45 ID:XlQQZgNj0
ない、と僕は言った ←いいねw
119 :
メイク魂ななしさん:2006/01/24(火) 06:01:04 ID:/fYkrOy0O
ぬぷ
きみらwうますぎw
122 :
メイク魂ななしさん:2006/01/24(火) 19:24:40 ID:i4IIadfs0
このスレテラワロスww
>>117 テンキュ(・∀・)!!
違和感無くおさまってワロスww
サンプルはいつだってただなのだ
このスレテラワロスw
突撃隊ってどおなったんだろね?
ウォーター・プルーフ
129 :
メイク魂ななしさん:2006/01/27(金) 18:43:49 ID:zn0DdEmQ0
>>127 ち、ち、ち、ちーくを
つ、つ、つ、作ってるんじゃないかな。
130 :
メイク魂ななしさん:2006/01/27(金) 18:54:37 ID:zZJpsm6q0
なにこの良スレwwwwwwww
オーケー、正直に言おう。
僕はおそらくベリンダを憎んでいるのだ。
やがてアイシャドーが運ばれてきて、二人は黙々とそれを塗った。
「よう、アイメイク、きれいだろ」と星野さんは言った。
「はい。とてもきれいです。いつもナカタが中野区でしているアイメイクとは
ずいぶん違っています」
ワロスww
134 :
メイク魂ななしさん:2006/01/28(土) 00:35:43 ID:RoY1I/fv0
age
135 :
メイク魂ななしさん:2006/01/28(土) 02:19:15 ID:uvuVOB5l0
なんだって僕はロレアルのリップを買ったんだろう
そう答えは簡単だ、いつだって僕は潤いに弱いのだ
オーケー、目は醒めている
136 :
メイク魂ななしさん:2006/01/28(土) 05:20:21 ID:6C4WZZlz0
初めて来たけどなにこの神スレあげ
137 :
メイク魂ななしさん:2006/01/28(土) 13:45:05 ID:yYZmXeTi0
「あなた久しぶりに私に会ってみて、なにか気づく事はない?」
彼女は僕の目を覗き込むようにして、突然そんなことを尋ねた。
僕は少し驚いて彼女のそのまっすぐな視線からふいに目をそらしてしまった。
確かに。
確かに二ヶ月ぶりにあった彼女の顔からは妙な違和感を感じていたのだ。
「なぜ?」と僕は言った。
「なぜそんな事を僕に聞くんだい?まったく君の事はよくわからないな」
「正直に言っていいのよ。こんな事聞けるの、あなただけなんですからね」
彼女は飲みかけのウィスキーの入ったグラスに目をやり、少し照れくさそうに言った。
「ふむ」
「なんだか僕は君の目元に少し違和感を感じるね。それはなぜかは分からないが、よかったら教えてくれないかな」
彼女は目を合わすことなくこう言った。
「私ったら勉強不足なのよね。まったく自分のパーソナルカラーなんて知らないもの。
でも、あなたが違和感を感じるって事はこのアイシャドウの色は私には合ってないってことよね。
ありがとう。冒険なんてするものじゃないわね」
「やれやれだ」
>>51 僕は息を呑み、呆然と彼女を見つめた。店中の空気がいっぺんに凍り付いてしまったようだ。
店内の話し声や食器の触れ合う音がだんだん薄れていき、自分が気を失いそうになっていることに
気が付いた。「すごいよ」と僕は声を搾り出すように言った。「まるで別人だ」
ごめん、どうしても続きを書いてみたかった。
140 :
メイク魂ななしさん:2006/01/28(土) 17:02:56 ID:32/QRH4X0
>>139 なぜか ∩( ・ω・)∩ ばんじゃーい
>>137 あともう少し。
何かが足りない。
もっとなんていうか。。。決定的なものが欲しいんだ。
あともうひとひねりだ。
だけど本当に、イエベだブルべだってどいつもこいつも。。。
まったくやれやれだ。
142 :
メイク魂ななしさん:2006/01/30(月) 01:06:30 ID:yJNS7I8S0
「ピース」
143 :
メイク魂ななしさん:2006/01/30(月) 01:22:28 ID:pVrRG/etO
「ピース」
ジェイは使い終わったコットンを1ダースほど
コーヒー・クリーム・ビスケットの空箱に詰め終わり、
ウルトラマリンをアトマイザーに移し変えた。
「もう1プッシュするかい?」
鼠は首を振った。
「いや、いい。これが最後の1プッシュてつもりで使ったんだ。」
「もう使わないのかい?」
「そのつもりだよ。辛くなるからさ。」
「またいつか会おう。」
ジェイは笑った。
「今度会った時には見分けがつかないかも知れないぜ。」
「匂いでわかるさ。」
頭が少し痛む。
痛むというよりは、両側のこめかみを冷たい指先で押さえられたような
奇妙な感触だった。鼠は頭を振り、様々な思いを払いのける。
とにかく、終わったんだ。
「さあ、笑ってごらん」
彼女は恥ずかしそうに目を伏せて、ほほえんだ
「いいかい?」僕は彼女の頬に手を添え、「この、一番頬の高いところに軽く粉を乗せるんだ」そして続ける
「決して乗せすぎてはいけない。物事には適量というものがあるんだ」
彼女は、僕の顔を見ないまま頷いた
僕は少しばかり安心した。これでもう、彼女を見ておてもやんを思うことはないだろう
目覚めると僕は真っ暗な穴の底にいた。
見上げると小さくて丸い青空が見えたので恐らくかなり深いはずだ。
遠くでビリー・ホリデイがかすれた声で「奇妙な果実」を歌っている。
やれやれ、今度は穴か。
自分の手足が動くのを確認しようとして、僕はようやく手になにかが握り締められていることに気付いた。
マッチ箱ふたつぶんくらいの大きさで、なにか英語が書いてある。
わずかな明かりに照らしてみると、
V、A、S、E、L、I、N、E
と印刷してあり、その横にペンで乱暴に
お好きにどうぞ
と書いてあった。
ヴァセリン?
まったく、なんだってこんな宇宙の端っこみたいな暗い穴の底で、
唇のカサカサなんか気にしなくちゃいけないんだ?
僕はうんざりしながら蓋を開けて、
固まったヴァセリンをひとすくい、くちびるをするりと3往復させた。
オーケー、ヴァセリン。
なんだか心も潤うようじゃないか。
最後の2行がなんかちがう・・
私は結構好き。
150 :
メイク魂ななしさん:2006/01/31(火) 00:28:30 ID:+hCHs2xa0
>>141 次こそは君をわ、わ、わ、笑わせられるようが、が、がが、がんばるよ
わろたwみんな上手だなー
>>150 自信があるのか無いのかよく分からないけれど
オーケー、進歩した君を待ってる。
このスレ神w
155 :
sage:2006/02/04(土) 00:35:47 ID:R6/iijli0
灰皿にある、僕のタバコの吸いかけに彼女が目線を落としたとき僕は確信した。
今日の彼女はいつもと違う。
僕は思い切って彼女に言った。
「今日の君はとてもまぶしいね、キラキラしているよ」
彼女は潤みがちな目で僕をじっと見つめ、
「・・・・・これが恋コスの魔法なのね」と言って、小さくガッツポーズをした。
僕は彼女が何を言っているのかよくわからなかったが、早急に
その目元のドピンクに光るものを落として欲しいと願った。
156 :
メイク魂ななしさん:2006/02/04(土) 02:00:00 ID:Jz3SNTnOO
神あげ
157 :
メイク魂ななしさん:2006/02/04(土) 03:32:55 ID:6nN0jwSN0
わたしとワタナベさんにはにているところがあるのよ。
本質的に自分にしか興味が持てないってわけ。
自分が今どのブランドにはまっていて、どのコフレにときめいて、どういうプライオリティで予約するか。
そういう事にしか興味がないの。
だから「@の評価」と「自分にとってアリか」を切り離して考える事ができる。
でもワタナベさんはまだちょっとネット依存だから、迷ったり
新色の口紅6本も買ったりするの。
ローサのエンジェリックと、新しく出たデコルテのマニフィークと、
迷わない人間がどこにいるっていうのよ?とハツミさんは言った。
もちろんわたしだって迷うし、化粧板も利用する。
ただ失敗しないためには、「サンプルを入手する」「自然光・蛍光灯・白熱灯下で見てみる」
ことによって軽減することが可能なの。パーソナルカラーをふまえるのも忘れないで。
それに人間は人生のある段階が来ると、老化するの。「ロ・ウ・カ」わかるでしょう?
それが現実なの。恋コスメなんて笑っちゃうわよ。
緑は父親の遺影の前で股を広げて言った。
それじゃあなたは今は、@にも化粧板にもVoceにも踊らされはしないっていうの?
3本で我慢するって?
緑。あなたは、どこかで、何かが、確実に、圧倒的に、「間違っている」
ハツミはいささか唖然として右手のコーヒー・スプーンをみつめていた。
158 :
メイク魂ななしさん:2006/02/04(土) 23:46:49 ID:6nN0jwSN0
あげ てみる♪
159 :
メイク魂ななしさん:2006/02/04(土) 23:52:35 ID:Xl4SJLycO
あげ
160 :
メイク魂ななしさん:2006/02/05(日) 00:31:40 ID:FRpiq7Nc0
age。
そんなふうにして、僕は土曜日の午後を過ごした。
「これで最後だ」
「レスなんて付かなくていいっていいと思っているのね?」
「だれにもわかってもらえなくていいなんて思っていないよ。ただ」
「ただ?」
「あきらめたんだ」
「あなたって本当にわかってないのね」
「そうらしい」
しようがないじゃないか。そろそろ蒸しタオルでアロアソのオイルをオフしなくちゃならないしね」
オフ。ーそう、物事にはタイミングというものがある。
161 :
メイク魂ななしさん:2006/02/05(日) 00:41:14 ID:FRpiq7Nc0
「ローズなのね?」
「そう、ローズ。でもサンダルウッドさ」
「そんなのって本当にばかげてるわ」
「そうだね。 でも、悪くない」
「もう少し、歩きましょう」
直子はそう言うと、白く細すぎる小さな手で僕の腕をつかんだ。
やわらかな栗色の直子の髪が、草むらに吹く風に揺れた。
僕は昨晩、直子が付けていた蝶の髪留めのことが気になって仕方がなかった。
「ねぇ、もしかして君はANNA SUIで蝶のピンを買ったことはないかい?」
僕の意思と言葉はもうずっと前に切り離されてしまったようだ。
「やぁねぇ。ワタナベくんったら。今はそういう複雑なことを考える必要はないわ。
今必要なのはもっとシンプルなものよ。たとえば、ねば塾のせっけんみたいなこと。」
163 :
メイク魂ななしさん:2006/02/05(日) 01:33:04 ID:FRpiq7Nc0
ねば塾シンプルだわw
164 :
メイク魂ななしさん:2006/02/05(日) 19:37:54 ID:djy3EoGR0
OK。
君たちは僕の心をわしづかみにする。
165 :
164:2006/02/05(日) 19:45:27 ID:djy3EoGR0
「OK」じゃなくて「オーケー」ね。訂正。
「暇でありましたので、ナカタはあれこれとメークをしておりました」とナカタさんは言った。
166 :
メイク魂ななしさん:2006/02/05(日) 22:42:24 ID:hOntuqzaO
167 :
メイク魂ななしさん:2006/02/05(日) 23:13:26 ID:+P1ZKbMZ0
ジョニー・ウォーカーさんはナカタに、DHCのバージンオイルを使って欲しいと言いました。
しかしナカタはバージンオイルを使うつもりはありませんでした。
はい、そうです。
ナカタはこれまでDHCを使ったことがありません。
ナカタはジョニー・ウォーカーさんがDHCを使うのを、ただ止めようと思っただけです。
しかし身体が言うことを聞いてくれませんでした。
身体が勝手に動いてしまったのです。
ナカタはそこにありましたバージンオイルを手にとりまして、顔面に塗りたくったのです。
一滴、二滴、三滴とジョニー・ウォーカーさんの顔面に塗りたくりました。
ジョニー・ウォーカーさんは床に倒れ、にきびだらけになってしまいました。
168 :
162:2006/02/05(日) 23:22:38 ID:pj7LlFUl0
>>166 「ありがとう。ワタナベくんに褒められると、他のどんな人に褒められるのより何倍もうれしいわ。
また、書いてみようとは思うけど、まだ私にはタイミングが来てないの。
別にワタナベくんが悪いとか、そういうことじゃないのよ。
私の中でいろんなことが整理できていないんだと思う。
だからもう少し待っててくれない?そうしたらきっと、また書くつもりよ。」
170 :
メイク魂ななしさん:2006/02/07(火) 16:09:53 ID:5+92xX5i0
うずまき猫とサンドウイッチを食べることにした。でもそれは無理というものだった。
「あいにく、サンドウイッチしかないんだけれど」
やれやれだ
172 :
メイク魂ななしさん:2006/02/07(火) 21:39:37 ID:cqey9KfLO
彼女はいつもの場所にいた しかし僕は彼女の様子がいつもと違うことに気がついた
彼女の右手にはGIVENCHYの紙袋がかかっていた
嫌な予感がした なんたって今日は金曜日なのだ
やれやれ 僕は今から彼女のメイクショーに付き合うことになるんだ
173 :
メイク魂ななしさん:2006/02/08(水) 01:14:57 ID:eqpVA1MOO
部屋に入ると彼女は嬉しそうに紙袋から大量の化粧品を取り出し、机に並べだした
「今日は舞台メイクよ」
彼女はそう言いながら、僕にキャッツメイクをほどこした
彼女は僕に何を望んでいるのだろう
まったくやれやれだ
174 :
メイク魂ななしさん:2006/02/08(水) 01:26:33 ID:ltPjqybMO
>>155すごいなww オチがおもれーおもれー(^ω^)また書いてね!
175 :
メイク魂ななしさん:2006/02/08(水) 01:31:21 ID:wFwbVSQF0
その女は、まるで雨に濡れた老犬のように不吉なアナスイのネイルだった。
あるいは、それはもう遅すぎたのかも知れない。
ぼくにはいささか、ラメが多すぎる。そういう傾向なんだ。
ステージの近くのテーブルに陣取って、
SK-2のフェイシャルトリートメントエッセンスを傾けながら、
トリートメントマスクを楽しんだ。
しかし個人的な感想を正直に述べさせていただけるなら、
その夜のマスクの効果はそれほどホットなものではなかった。
体調がすぐれなかったのかもしれない。
夜もまだ早いので、気分がいまひとつ乗らなかったのかもしれない。
決して悪いマスクではないのだが、私の心を別の場所に送り届けてくれるような何かがそこには不足していた。
マジカルなきらめきが見あたらなかったとでもいえばいいのだろうか。
「本来はこんなものじゃないはずだ。
きっとそのうちに調子が出てくるだろう」と期待しながらマスクをのせ続けた。
加納マルタは4秒か5秒沈黙した。
「グロスが見つかった?」
「そうです。あなたと僕とはもともとはグロス探しのことで会ったようなものだから、
一応伝えておいた方がいいだろうと思いましてね」
「グロスが見つかったのはいつのことですか?」
「13時間前ですね、正確にいうと13時間と29分かな」
「そのグロスは劣化しているとか、変わったところはありませんでしたか?
なくなる前とここが違っているというようなことは?」
違 っ て い る こ と ?
178 :
メイク魂ななしさん:2006/02/11(土) 09:45:32 ID:TtdXirGW0
トリノあげ
みんなすごいね〜。
最近「海辺のカフカ」読み始めたよ。
初春樹。
このスレを読んでると、多くの春樹ファンの頭には
昔の春樹の物語のほうが強烈に染み付いているのかな、と感じたりする。
スレ違いかもだけど、最近の春樹はいまいちだもん・・・。
アフターダークとかさぁ。
183 :
22:2006/02/12(日) 22:57:55 ID:Nn5pfsaF0
嬉
鏡に映る中年男の顔はひどくむくんでいる。
昨晩(ゆうべ)バーボンを飲みすぎたことに、僕はようやく気がついた。
やれやれだ。
腫れたまぶたは酒のせいばかりではない。
バーボンを飲むと、三十年も前、
阿美寮の一室で僕と直子とレイコさんと、三人で飲んだあの晩が蘇る。
いや、ちがう。
あのとき、バーボンを飲んだのはレイコさんと僕だけじゃなかったのか?
直子は何を飲んでいた?
僕の記憶の全てが儚く消え行く過去だなんて、人生はなんて残酷なのだろう。
過去は気付かぬうちに消えてしまうのだ。
それを留める薬は、まだない。
直子。僕はそれでも今ここに存在する、一本一本大事にして生きようと思う。
たとえ、薄くなり、すべてが色を失うばかりだとしても。
今、僕はやれるだけのことをやろうと思う。
熱いお湯で髭を丁寧に剃った後、
僕は4本目に突入したリアップをたっぷりと頭皮に振りかけた。
今を留める、魔法の薬だと信じている。
185 :
メイク魂ななしさん:2006/02/13(月) 00:50:43 ID:z1kLkUzXO
パンダみたいな体型の女に
「パンダになってるよ」
と言われた。
やれやれだ。
186 :
メイク魂ななしさん:2006/02/13(月) 02:53:34 ID:b5Yl0WBNO
違う。彼は「女」なんて表現使わない。
187 :
メイク魂ななしさん:2006/02/13(月) 12:53:12 ID:7k6nvIKfO
age
このスレ好きだw
190 :
メイク魂ななしさん:2006/02/15(水) 03:41:28 ID:aDp75RkKO
やれやれ、なんたって僕はこんなスレが好きになってしまったのだろうage
面白過ぎる。春樹読みでよかったw
このスレ大好きなのでage
元ネタが全部わかるのって楽しい。
193 :
メイク魂ななしさん:2006/02/16(木) 11:54:24 ID:HgwyXARp0
TVピープルでも見てみたい><
194 :
メイク魂ななしさん:2006/02/16(木) 15:56:06 ID:SzrJeX4vO
「困らないけど、高いあたま」
「すみません。おっしゃっていることが、ナカタにはよくわかりません。申し訳ありませんが、ナカタはあまり頭がよくないのです」
「あくまで、マスカラのこと」
「ひょっとして、マスカラを召し上がりたいのですか?」
「ちがう、さきの手が、縛る」
ageさせてもらうよ
196 :
メイク魂ななしさん:2006/02/20(月) 19:39:25 ID:x89gffGe0
オーケー、スレを上げていこうじゃないか
そして僕はマスカラをなくした。
197 :
メイク魂ななしさん:2006/02/20(月) 22:29:00 ID:HyEnIYu60
僕は目を閉じて眠ろうとした。でも、本当に眠ることができたのはずっとあとになってからだった。どこからも誰からも遠い場所で、僕は静かに「Kanebo肌美精うるおい浸透マスク」を顔に貼った。
198 :
メイク魂ななしさん:2006/02/21(火) 23:00:27 ID:D7n9z+2AO
メイクを落とした女の子たちにはおそろしいくらい共通した部分があって、それが僕をいつも混乱させてしまうのだ。
199 :
メイク魂ななしさん:2006/02/22(水) 01:28:38 ID:jYz5n9DwO
良スレだ。それは懐かしい。やれやれ。
僕は今日、ひさしぶりの休みだった
彼女を呼び出し、箱根ユネッサンへ向かった
「困るわ、だってなんの用意もしていないのよ」
彼女は困惑した表情で言った
「物事はいつも進化しているんだ。何も恐れることはないよ」
そう言って僕は無理矢理彼女を連れ出した
箱根ユネッサンに着くと、彼女はレンタル水着を慎重に選び
ゆっくりとお湯に浸かった
彼女の着ていた水着にも驚いたが、僕は彼女の顔に釘づけになった
「おーけー、無理に連れてきたのは僕だ」
どんなにマスカラが落ちても、帰り道がずっとすっぴんでも、きみを好きなことに変わりはない
201 :
メイク魂ななしさん:2006/02/22(水) 03:57:01 ID:Xr6uLIh1O
んんーいまいちだったかな
私はまだデザ尻を塗ったことはない。
ときどき爪色で眺めてみる。デザ尻はホリ金に近い作りのポリッシュだ。
犬の骨付き肉のようなごつごつと太い持ち手があり、有名なキラキラがある。
玉虫だ。お腹がすいた虎を身を投げて助ける話。
もしデザ尻を得る機会があったら是非身に着けてみようと想う。
ネイルスレ限定だった。
203 :
メイク魂ななしさん:2006/02/22(水) 10:03:59 ID:13cKZlu00
スレのクオリティを保つということは決して簡単なことではない。
「そりゃ貢献したいのだけれど、今の僕にはあいにくageる事しかできないんだ。」
204 :
メイク魂ななしさん:2006/02/22(水) 13:03:56 ID:w0+56UJG0
205 :
メイク魂ななしさん:2006/02/22(水) 13:29:14 ID:5wLyUVCR0
>>201 そぉいうこと書くな。書き込みが減る。
200は悪くなかった。
207 :
メイク魂ななしさん:2006/02/22(水) 13:40:23 ID:5wLyUVCR0
208 :
メイク魂ななしさん:2006/02/22(水) 14:47:52 ID:6G3mPPSx0
僕は少し、というより本当にそれは微妙なものだったのだが(僕が見てない内に水槽で金魚が跳ねた様に)
以前よりも騒がしくなったスレをあげていた。無意識に。
だ、だだ、だいじょうぶだよ。
210 :
メイク魂ななしさん:2006/02/22(水) 16:50:41 ID:NsBv5oGIO
メイクというのは非常に重大なことのようにも思えるし、逆にまるでたいしたことじゃないようにも思える。つまり自己療養行為としてのメイクがあり、暇つぶしとしてのメイクがある。
カラスはいつだって僕をお見通しなのだ。僕の事を誰よりも、僕よりも知っている。
僕はまた顔が赤くなった。片方の眉毛を書き忘れていたのだ。
−眉毛がなければ、君はいつまでもタフにはなれない−
そう言ってカラスは僕を残してどこかへと行ってしまった。
久々の良スレ発見!
ageたいと思う時にはきまって良スレが見つからない。
そういうものだ。
僕は誰かに対して毛穴の開きをみせるということに馴れていなかった。
イズミは僕に見せていたと思う。でも僕にはそれができなかった。
僕はイズミのことが好きだったけれど、本当の意味では彼女の毛穴までは
受け入れてはいなかった。
215 :
メイク魂ななしさん:2006/02/23(木) 00:03:28 ID:3RhawLfN0
age
毛穴パックは好きですか?僕はけっこう好きです。
子どものころ「今日は夕食後に毛穴のお掃除よ」と言われると、とても嬉しかった。
でもどういうわけか、人生のある時点を過ぎてから(どんな時点だろう?)、僕の
まわりには毛穴パックの好きな人がひとりもいなくなってしまった(しくしく)。
誰に質問しても、「毛穴パック?うーん、そんなに好きじゃないですね」と冷淡な
答えが返ってくる。うちの奥さんも「毛穴パックなんか5ヶ月に一回やれば、それで
いいんじゃない」という人で、したがって結婚してこのかた、ろくに脂柱を見た記憶がない。
誰か、僕と一緒に毛穴パックをしてくれませんか?ぼくは人の汚れを見るのが好きなので、
小鼻のしっかりした人だとすごく嬉しいです。いや、ほんとに。
「ねぇ、美肌水って知ってる?」
「何んだい、それは?」
「乾燥肌やシミ・シワに効果があるっていう化粧水よ。一時、流行ったでしょう?」
「まさか」 と僕は言った。
「作ったんだけど、私一人じゃ使い切るのに一ヶ月はかかるわ。あなたも使ってみない?」
「悪くないな」
「オーケー、一時間で来て。
もし遅れたら全部ゴミ箱に放り込んじゃうわよ。わかった?」
>>218 オーケー、と彼女に告げて電話を切った。
やれやれ、また僕は52回目の実験者にされるのか。
オーケー、受けてたとうじゃないか。
220 :
219:2006/02/24(金) 02:13:21 ID:8q+leOYp0
メル欄消し忘れてましたorz
216さん、僕ってそんな文体なのかなあ。
まあ、読者の方がそう言うんならそうなんだろうな。
ところで、スパチュラに着いたファウンデーションがひと拭きで拭き取れるのって気持ちいいですよね。
だからなんなんだって言われると、わりに困るんだけど。
223 :
メイク魂ななしさん:2006/02/24(金) 07:29:10 ID:2MpTVKgu0
「お化粧のこともっと知りたい?」
「興味はあるね、いささか」
「ねえ、私は「お化粧のこともっと知りたい?」って質問したのよ。
そんな答っていくらなんでもひどいと思わない?」
「もっと知りたいよ、化粧のことを」と僕は言った。
「本当に?」
「本当に」
「目をそむけたくなっても?」
「そんなにひどいの?」
「ある意味ではね」と緑は言って顔をしかめた。
このスレ地味にすげぇw
227 :
メイク魂ななしさん:2006/02/25(土) 23:39:54 ID:f8mX7juj0
ドーナツ化防止age
あー、「いささか」ってよく言うよね。この人。
オメーは昔のサザエさんか!っつーの( ´,_ゝ`) プッ
229 :
メイク魂ななしさん:2006/02/26(日) 13:37:14 ID:9fVmd94O0
ワタナベは中村七之助似に違いない。
個人的には緑の「何もない」っていう歌の歌詞が好きだ。
電話に出ると、知らない女の声だった。
「ねえ、本当に僕のことを知っているのかい?」
「もちろんよ、会ったこともあるわ」
まったく覚えがない。僕はなにか証拠を見せてほしい、と言った。
「証拠?そんなものになんの意味があるのかしら」
「君になくても僕にはあるんだよ、たとえばカプチーノに乗せられているシナモンくらいの」
くだらない、といったかんじのため息の後で、女は言った。
「歳は29歳と9ヶ月。
ネコを飼っているわ、白に茶色のまだら模様が入ってる、あなたの言うことを全く聞かないネコよ。
それから」
ひとつ呼吸をして、女は一気に続けた。
「ノーメイクは見れたもんじゃないわね。
眉も目も、メイク後の3分の1ほどしかないわ。
マスカラをつけなけりゃ、さながら間寛平といったところかしら。
それから暗いところでチークを入れるのはやめたほうがいいわね、
まああなたが山田花子を目指してるって言うのなら別だけど」
僕は黙り込んだ。この女は確かに僕を知っている。
>>230 風味?
僕は彼女にそう言われて、すっかり驚いてしまった。
僕と彼女は図書館で知り合って言葉を交わすようになったのだが、
まだ名前も知らなかった。
「たしかに僕は、間寛平に似ているかもしれない。鼻も心持ち丸いしね。
でも、君ほどではない」
それまで彼女は、鏡を見ないで生きてきたのだ。そう、いろいろな意味で。
そして何も言わずに、
まるでコアラが怒った時のように静かに「きゅっ」という音をたてた。
それは、とても可愛らしい音だったので、僕は
少し申し訳なさそうにするべきか、これから言おうとしている事をやめるべきかを
しばらくかけて悩み、ついに決心して言った。
「鼻は、僕なんかよりも君の方が間寛平なのが事実だし、
初めて会った時に君がセカンドバッグであらわれて僕は目が点になったし、それに
ちょっと相手の言動に過敏すぎて自信過剰と被害妄想が過ぎる傾向なんだよね、
きみは。要するにー」
僕は静かに、でもきっぱりと言った
「僕は君が思うほどには全然君を好きじゃないんだ。
そして君が思うほど嫌いでもない」
それから彼女からのメールは来なくなった。
僕のもとには、大きな安堵感とともに、
彼女のために買ったインウイIDのノーズシャドウと脱力感が残った。
僕は彼女の事を、心底大嫌いだったのだけれど、全体的には好きだったのだ。
目覚めた時には、彼女はいつもの顔になっていた。
「おはよう。もうお昼よ、早く起きて支度して」
「うむ」
僕はベッドの下から昨日脱いだボクサーパンツを取り、デニムをはいた。
ディオールのポーチに化粧道具をしまう彼女の横顔は
ショーウィンドウに飾られたスワロフスキーの硝子細工のように繊細だった。
僕はその化粧にどれだけの時間が必要なのか想像できなかった。
ただ、落とすのにそれほど時間はかからないことは、分かっていた。
このことをもっと早く気付き、深く理解すべきだったのだ。
(つづく)
2年後の冬に僕らは別れた。
彼女は新しいマスカラを選ぶように、あっさりと僕を捨てた。
「あっちのほうがいいのよ。思い通りになるし、私がもっと輝くの」
それ以来、新宿伊勢丹の1階を歩くたびに僕は少し悲しくなる。
新製品がずらりと並び、たくさんの「彼女」たちが嬉しそうに買っていく。
今まで使っていたものはどこへいってしまうのか。
そんなことを考えて、僕は少しだけ悲しくなるのだ。(終わり)
234 :
メイク魂ななしさん:2006/02/27(月) 01:45:48 ID:nLHvIwZW0
間寛平age
235 :
メイク魂ななしさん:2006/02/27(月) 02:26:28 ID:VInd2J0zO
村上の作品全部読んだが…"風"にすらなっていない。
こういうスレは苛つく。少し読んだだけでその作家を熟知しているような気分になっている。
236 :
メイク魂ななしさん:2006/02/27(月) 02:40:52 ID:trC2vCAg0
と、「自称」村上ツウが携帯からカキコしております
>>235 いやなら読まなければいいだけの話。
みなさんどんどん書いてください。
自分には書けないけど超おもしろいや。
239 :
メイク魂ななしさん:2006/02/27(月) 03:19:54 ID:qUKXwCB1O
と235は不機嫌そうに言った。
「ねぇ、235が怒っているわよ。きっとトマトソースより赤い顔になっているわ」
「うむ」
僕はさっき食べたトマトソースがたっぷりかかったパスタをじっくり思い出してみた。
好意的に解釈してみても、顔には赤い、それはあまりにも赤すぎた。
235。
「彼をニサゴと呼ぼう」
「ニサゴ?変な名前ね。ねえ、ニサゴさんは春樹さんの作品全部を読んでるんですって」
「やれやれ、量で勝負かい。すごいなあ」
ニサゴのいう「村上の作品全部」とは本当に「全部」なのだろうか。
それはシチリアの人に対して、「私はゴッドファーザー映画の全て知っている」ということと
同じくらい、村上春樹に対して失礼なことのように思えた。
「少し読んだだけで〜」のくだりは、僕らをがっかりさせるには十分すぎるフレーズだった。
「どうするの、レスするの?」
僕は少し考えて、静かに頷きキーボードを叩いた。
「ねえ、ニサゴさん。君が僕らを気に入らないのはよく分かった。
なら、どうすれば納得してくれるのか教えて欲しい。
実は僕も春樹さんが書いた本は全て読んでいる。
代替案の無い批判はチェンジがきかないデリヘルみたいなものでそれはノーグッドだ」
「本気でレスしちゃって馬鹿みたい」彼女は軽く笑いながら言った。
「うん。そうかもしれない。もう寝よう」
パチン、OFF。
>>239 >「ニサゴ?変な名前ね。ねえ、ニサゴさんは春樹さんの作品全部を読んでるんですって」
>「やれやれ、量で勝負かい。すごいなあ
ぷひゃひゃハゲワロス
ニサゴさんツボったwww
やばい。ニサゴさん惨敗・・
ニサゴはこのスレにはまったに違いない
244 :
メイク魂ななしさん:2006/02/27(月) 12:01:19 ID:EXYrEBv00
ニサゴニサゴニサゴwwwwwwww
245 :
メイク魂ななしさん:2006/02/27(月) 12:05:07 ID:trC2vCAg0
>「本気でレスしちゃって馬鹿みたい」彼女は軽く笑いながら言った。
なんかこの感じもウマーw
全方位的に死角無しだなあ。GJです。
うまい〜ホントネ申!
まぁでも今後は、荒しはスルーでいこか
一体ニサゴはどこへ行ってしまったのだろう。
少なくとも、つるりとしたDELL製ノートブックの液晶からは
彼の存在を感じることは難しくなっていた。
無線LANが完備された綺麗なカフェで
エアエッジのパワーランプだけはちかちかと強く光っていた。
「きっとあなたがイジメすぎたのよ」
彼女はデロンギのカフェモカを一口飲み、
唇についた泡を舐めた。
ソーサーの「かちゃん」という音で彼女が少し怒っていることがわかった。
「そうかもしれない」
僕はニサゴさんに対して、とても申し訳ない気持ちになった。
「きっとニサゴさんはすごく傷ついたわ。
あなたがどれだけ想像してもわからない部分を。
誰もがあなたみたいに痛みに鈍感とは限らないのよ。
ニサゴさんだって春樹さんが好きなのよ。
言葉足らずで伝わらない時ってあるでしょう。
まして、ここは「に・ち・ゃ・ん・ね・る」なのよ」
春の陽射しがふりそそぐ表参道を見おろしながら、
そこをうなだれて歩くニサゴの姿を想像してみる。
出来るだけリアルに。
↑どなたか続き書いていただけませんでしょうか?
表参道wrs
いやもう心の赴かれるままに執筆ドゾ
そしてニサゴタソに思いを馳せつつコスメも語ってやって下さいw
250 :
メイク魂ななしさん:2006/02/27(月) 17:16:40 ID:Nahy4uVY0
羊男は、ラム入りコーヒーのマグカップを僕に差し出しながら言った。
「僕たちが出会ったころのことを思い出してみよう。
DHCの化粧水で十分わくわくできた、
>>1のころを」
ダメだ。ニサゴテラワロスwwww
「ニサゴはあまり頭がよろしくありません」
253 :
メイク魂ななしさん:2006/02/27(月) 20:24:25 ID:ka8Z7KMHO
オーケー、そろそろ化粧の話でもしようじゃないか。ニサゴはもう僕達の前から姿を消してしまったのだから。
254 :
メイク魂ななしさん:2006/02/27(月) 22:23:27 ID:oM9YLAiEO
ニサゴの人気に嫉妬
255 :
メイク魂ななしさん:2006/03/01(水) 01:53:03 ID:EmF1/Jzk0
>>239 >>248 携帯から書いてるんだね
全然気付かなかったよ センスあるなあ
君のあとじゃ誰も書き込めないじゃないか
239の才能に嫉妬。
心から「GJ!」
257 :
メイク魂ななしさん:2006/03/01(水) 03:23:24 ID:fdWboJ7dO
>>248 僕は彼女と別れ、青山のブックセンターへと向かった。
いつものようにゆっくりと見てまわり、ふと立ち止まった。
僕の目に村上春樹の新刊を薦める、おそらく店員さんが書いたと思われるポップが飛び込んできた。
僕はカラカラの喉から「ニゴザ・・・・」と、やっと絞りだした。あるいは、そう言ったつもりになっていたのかもしれない。
僕はポップの最後に懐かしい名前を見つけた。
僕は忙いレジで会計を済ませ、彼女に電話をした。
留守番電話に接続され、僕は一言だけ残した。
「ニゴザは案外、僕たちの近いところにいるのかもしれない」
僕は、メッセージを聞いた彼女を想像した。
彼女は、くちに着いたカプチーノのあわを拭うようにやさしくほほえむだろう。
>>248さんのようにはうまくできないけど・・・
だれかまたこの続きを!?
ニサゴだたorz
村上春樹は『世界の終わり〜』位しか読んだ事なかったけど
このスレ読んで他にも読みたくなりました。とくにニサゴを読んでw
期待age
このスレを楽しめるから春樹読んでおいて良かった。逆説的w
263 :
メイク魂ななしさん:2006/03/02(木) 11:11:10 ID:/Mo2/MJ+0
僕らは青山のバーでカクテルを飲みながら世間話とかを一、二時間した。
僕は彼女に正直に出きるだけ僕が思っていることが伝わる様に丁寧に話した。
「ねぇ、君は不快だったかもしれないが、あの時は仕方なかったんだ
君が想像してた以上に僕はニサゴに対して苛立ちとか
不快感とか、あるいはそれに似たものを感じていたんだ。」
「ーあるいはそれに似たもの?」
「強いて言えばだけど嫌悪感さ」
彼女はカクテルを一口飲んでこう言った
「あなたの行動、間違っていたとは思わないわ。
ただ、あなたの別の一面を見て少し
ーそうほんの少し
怖かっただけだとおもうの」
僕はカクテルを飲み干した。
味なんて関係なかった。なにか飲みたかっただけだったのだ。
村上春樹風にニサゴを語るスレになってるwwwwおマイらwwwww
266 :
メイク魂ななしさん:2006/03/03(金) 12:03:45 ID:kV7MfSAE0
>>266 親切に見に行ってきた。
日記としてならいいけれど、
レビューとしては、自分の表現力に酔っている割には内容が無く冗長かも。
酔っていて全然かまわないけど、
人を惹き付ける魅力的なレビューであればの話
客観的に読めばわかるはず。あなたが当本人でなければ^^
で、もしかして春樹風といいたかったのかな?気持ちは、わかるけど。
ご、ごちゃごちゃ言う前に、けけけ化粧を語るかララララジオ体操をするべきじゃないのかな。
269 :
メイク魂ななしさん:2006/03/04(土) 12:58:05 ID:Ai5/71nL0
わわわわろす
マママママスカラがななな無くなりそうう
けけけ化粧水が切れてしまった
か、かかか顔が乾いていくよ
272 :
メイク魂ななしさん:2006/03/04(土) 14:04:00 ID:6XyMzjKk0
突撃隊だ
ワロス
〜カフカ風〜※ちょっと成長したナカタをご覧ください。
「ソニアの紫って一体何者なんだ」ホシノはナカタに聞いた。
「それはナカタにもわかりません」ナカタは頭を掻きながら、申し訳なさそうに
答えた。そして、最近覚えたばかりのパソコンの前に立って人差し指でキーを叩いていた。
そのたどたどしさに、ホシノはやれやれとビールを口に含んだ。
「あ、あ」ナカタが声を発した。
「どうしたんだよ」ホシノがナカタの方に目をやると、今にも泣きそうな顔で
「☆★SONIA RYKIEL・ソニアリキエル☆★12という掲示板に質問したら、
“過去ログ嫁!!ボォォケがぁ”と返事がきました。やはりナカタには全くわか
りません」
「やれやれ」ホシノはナカタの頭をそっと撫でた。
こ、ここ、こういう時は、どういうレスポンスを、
かか、返せば、いいんだろう
さ、さ、さ、さげ
275 :
メイク魂ななしさん:2006/03/07(火) 13:07:36 ID:8ReqltUo0
ちちち地図
276 :
メイク魂ななしさん:2006/03/07(火) 13:22:00 ID:N00PsKXiO
こここ、ここ最近のれ、レスみたいにどもるキャラクターってなんだったけな?羊男?
どうも脳内変換だと山下清ドラマ版になっちゃうんだな
ぼ、ぼくはオニギリが好きなんだなww
>>276 ととと突撃隊はのののるうぇっうぇっwwww
しししし失礼。
ととと突撃隊はのののノルウェイの森のオアシス的存在だとおおお思うんだな。
コスメのアイテムを言葉にするたびにどもってしまう人間が
化粧版のスレに入っているというのは何かしら奇妙であった。
彼はマスカラやアイライナーの名前がでてくると百パーセント確実にどもった。
ルナソル インテレクチュアルリクイドアイライナー など5回目までで完璧に呼べたことがない。
そのかわり彼は病的なまでに清潔好きだった。
パウダーのパフは代わりに毎日洗ってくれたし、
ファンデの鏡も汚れていた試しがない。
280 :
メイク魂ななしさん:2006/03/08(水) 08:13:36 ID:ElhvznhPO
そうだ、村上さんに聞いてみよう
281 :
k:2006/03/10(金) 14:06:20 ID:3A9yr8Oo0
本当は化粧なんてする必要がなかった
いったいどれだけの時間と物質的効果を加えれば
自分と少しはなれた角度から自分を見下ろすことが出来るのか
化粧によっていつもの自分とは少し違う自分になっていくような時間が
出かける前の私にはいつも必要だった
今から会う人の顔を思い浮かべながら
かといって好印象をもたれるためだけに
そのメイクを施しているのではなく
おそらく、行動するということに対しての
無意識の恐怖から自分自身を守るよろいをつけるように
私はメイクをまとい身支度をすませる
そしてゆうつな重い扉をひらいた
わけもなくまぶしい太陽の光が
ディオールのマットなファンデーションのよろいをつけた私の頬に差し込んだ
誰か生原稿ヤフオク出品への抗議文を改変してくれw
ヒント=アン・フェア
ア、アンフェアなのはダレダ
285 :
メイク魂ななしさん:2006/03/11(土) 18:29:35 ID:n51UdxFv0
デラワロタwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
村上春樹 とここでであうなんて よー。
286 :
231:2006/03/12(日) 02:46:24 ID:W9yY/IQ70
不思議な事に、
僕はそこそこ楽しく充実した日々を送っているにもかかわらず、
時おり彼女を思い出すのだ。
ノーズシャドウは、他に欲しいと言う友達がいたし、
彼女には、死ねばいいのにと思うほどの嫌悪感があった,
にもかかわらず。
本当は初めからわかっていた。
彼女は自分の欠点の全てを鏡のように映していた。
彼女を好きになるという事は自分を許し認めることと同義なのであり、
つまり、なんだか辛いのである。
そんなふうにして、結局どこかで彼女のメールを待っている僕を発見したわけです。
こまっちゃうんだけどなage
287 :
メイク魂ななしさん:2006/03/12(日) 23:42:07 ID:BTYxoRVD0
彼女は化粧を落とし、コットンを使いながら化粧水をつけている。
とても丁寧に。一日の締めくくりの儀式みたいだ。
化粧を落とした素顔は、その前より幾分か幼く見えて、
ニッコリ笑うと、とても無邪気で素敵だ。
彼女のことを、あざといだとか、偽善的だとか言う人がいるかもしれない。
それでも僕は彼女のことを愛していた。
その儀式が終わると、僕らはいつもの言葉を交わすのだ。
「オー、オルビス」
「オー、オルビス」
「ピース」
「ピース」
おやすみ、ミドリ。ぱちん。
オー、オルビスage
オー、オルビスwww
漏れは おまいらが だいすきだ
291 :
メイク魂ななしさん:2006/03/18(土) 21:43:12 ID:GKsNVWeGO
よいしょっと age
292 :
メイク魂ななしさん:2006/03/19(日) 21:10:42 ID:c1d/kBK4O
ぬぷ
293 :
メイク魂ななしさん:2006/03/19(日) 21:29:15 ID:maXpzbVhO
たっぷり出たわね
そう言いながら、みどりは白濁した液を眺めていた
ここは、どこなのか?電話ボックスだと思ったのだが
どうやら容器の中らしい
俺は、そう、乳液だったのだ
呆れたみどりは言った
誰か花村萬月風に化粧を語ってよと
age
295 :
メイク魂ななしさん:2006/03/22(水) 00:58:24 ID:mmzupMNQ0
春の熊くらい君のことが好きだよ
296 :
メイク魂ななしさん:2006/03/23(木) 00:24:08 ID:e8sCtUaG0
「そういうのって素敵」ミドリは満足そうに言った。
「どういたしまして」
「オー、オルビス」
「オー、オルビス」
「オー、ファアイブオー」
「オー、ファアイブオー」
おやすみ、ミドリ。ぱちん。
297 :
メイク魂ななしさん:2006/03/23(木) 10:18:08 ID:3H6CsdbsO
僕がヌード写真を貼ると
『ねえ、ワタナベ君さ、ぼ、ぼくはこういうのあまり好きじゃないんだよ』
と言ってそれをはがし、かわりにあぶらとり紙を貼ったのだ。
僕も特にヌード写真を貼りたかったわけでもなかったのでべつに文句は言わなかった。
僕の部屋に遊びに来た人間はみんなそのあぶらとり紙を見て
『なんだ、これ?』と言った。
『突撃隊はこれ見ながらマスターベーションするんだよ』と僕は言った。
298 :
メイク魂ななしさん:2006/03/23(木) 16:15:39 ID:V8kDai56O
カフカ賞おめでとう。
299 :
メイク魂ななしさん:2006/03/24(金) 14:02:37 ID:S/wHao5J0
このスレを本日知りました。春樹好きにはたまりません。
みなさんすごすぎ。大笑いしました。
400春樹!
本スレには、原稿流出について「訳者風」の解説が加えられる予定でしたが、原著者の要請により、また契約の条項に基づき、それが不可能になりました。
残念ですが、ご理解いただければ、ご幸甚です。
ハルキ☆
「ブース!」
僕はDHCなんて頭にないよ
304 :
メイク魂ななしさん:2006/03/27(月) 19:46:19 ID:uY6rFuQ80
. ┌┐
/ /
./ / i
| ( ゚Д゚) <ナス貼りますた!
|(ノi |)
| i i
\_ヽ_,ゝ
U" U
306 :
メイク魂ななしさん:2006/03/27(月) 20:10:17 ID:uY6rFuQ80
. ┌┐
/ /
./ / i
| ( ゚Д゚) <失礼!!
|(ノi |)
| i i
\_ヽ_,ゝ
U" U
307 :
メイク魂ななしさん:2006/03/27(月) 22:37:49 ID:rFxSbgY00
死とはシェーヴィング・クリームの缶を半分残していくことなのだ。
309 :
メイク魂ななしさん:2006/03/28(火) 13:47:49 ID:zTq/w0maO
↑まったく(笑)!ちなみに私は28…
「私は眠る前に化粧水をたっぷりと手にとって顔に浸すの。
砂の海を泳ぐらくだの瞳のようにしっとりとするわ。
そしてヴェールをかけるように乳液をのばして、お湯を沸かすの。
獏が入ってきた直後のふとんに座って紅茶を飲みながら本を読む。
そういうゆったりとした時間があなたにも必要だと思うの。」
「オーケー、君は一見無駄とも思えるその時間に命をかけているんだ」
彼女は耳に髪をかけながら真剣な目でそうよ、と言った。
やれやれ、僕は机に向かって煮詰めたコーヒーばかりしか飲んだことがないんだぞ。
うふ エイプリルフールなのね。
313 :
メイク魂ななしさん:2006/03/32(土) 13:10:33 ID:ofG4S9WT0
ドウモ〜〜〜ッ!!ハジメマシテ〜〜〜ッ!!!!
私は27歳のOLしてるのぉ〜〜〜っ♪(#⌒〇⌒#)キャハ
うーんとー、私メル友がすっごくすっごく欲しくってー、 探してたら(◎_◎)なんとっ!
>>1さんの素敵なスレッド♪を発見!!!!(^o^)//""" パチパチパチ てなわけで、
ついつい書いちゃったのらー(o^v^o) エヘヘ メル友に、なってくれるよねっ。(*^-^*)
え?くれないのぉ〜?(;¬_¬)そんなのいやいや〜〜、
なってくれなかったら、( `_)乂(_´ ) 勝負! ☆○(゜ο゜)o ぱ〜んち、☆(゜o(○=(゜ο゜)o バコ〜ン!! (>_<) いてっ!
(☆o☆)きゃ〜〜(@_@;)やられた〜〜(o_ _)o ドテッ (+_+) 気絶中。。。
なあんて(#⌒▽⌒#)こんな私っ!σ(^_^)だけど、 お友達になってm(_ _)mくださいませませ♪
('-'*)フフ ということで。(^-^)vじゃあね〜〜〜♪
/ ̄ ̄ ̄ ̄\
____ _________ /∨∨∨∨∨∨ ヽ
/ ̄ ̄ ̄ ̄\,, /−、 −、 \ > | | -、 , -、 |____|
/_____ ヽ / |・ |・ | 、 \ > _______ | ||・ | |・ | 6 l
| ─ 、 ─ 、 ヽ | | / / `-●−′ \ ヽ  ̄ |/⌒ヽ ⌒ヽ\| | /`-(⌒)-′ -′
| ・|・ |─ |___/ |/ ── | ── ヽ | _ |・ | ・ V⌒i | Y |
|` - c`─ ′ 6 l |. ── | ── | | \ ̄ー ○ ー ′ _丿 | (____ |
. ヽ (____ ,-′ | ── | ── | l \ / \______/
ヽ ___ /ヽ ヽ (__|____ / / / ____ く / ヽ
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シュッ i||!| | | シュッ i||!|/ | シュッ i||!| | | シュッ i||!| | |
シュッ i|!i|!i ノ _____| シュッ i|!i|!i | シュッ i|!i|!i ノ _____|シュッ i|!i|!i ノ _______ |
( / ( o / ( / ( /
ヽ───┴─ ′ ヽ─────── ′ ヽ───┴─ ヽ--───┴──
。 _|\ _
。 O / 。 u `ー、___
゚ 。 \ヽ / u ⌒'ヽ゛ u / ゚
- ・。 / ; ゚(●) u⌒ヽ i @ 。
, ゚ 0 ─ { U u r-(、_, )(●) .| / 。 ,'´ ̄ ̄`',
゚ ,,、,r-'⌒l u //トェェェ、 ) 。゚ / o ,! ハ ハ !
。 ゚ r-'⌒`ー-'´ヾ,. ir- r 、//u / 。 ・゚ l フ ム l
ヾヽ、_,,,、-、/ミ,ヽヽ/ ノ_, -イ-、\ ∠ ハ ッ j
ー = ^〜、 ̄r'´ ̄`''jヽ、 〃ヾ ゚ 。 ヽ フ /
jヽjvi、人ノl__ / / ヽ´{ミ,_  ̄`'''-ヽヾ ` ̄ ̄
) ハ 7 / / `'='´l  ̄i'-、_,,ン ノ 。
) フ て / / !。 l l - ニ
7 ッ ( __ヽ、__l ___ .!。 l__l__,-=-,___
) !! ( ,-=-, ∠ヾゞゝヽ ,-≡-,l l-=二=-,
^⌒~^⌒^~⌒^└==┘  ̄ ̄ ̄ ヽ==ノヽ=ノ\__/
サンマの塩焼きジュウジュウ 大根おろしショリショリッ
炊き立てご飯パカッフワッ ポーション青色1号トットットッ…
ハムッ ハフハフ、ハフッ!!
_|\ _
/!l||l! u `ー、___
/ u `ー'ノ( u 。/
/ ゚、(●) u `ー'u i
( ゚ 。u r(、_, )(●) |
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,-'⌒`ー-'´ヾ,.ーr-、`。´u o ,ノ
ヽ、_,,,、-、/ミ,ヽ `''ー- イ-、
^〜、 ̄r'´ ̄`''jヽ、 〃ヾ
/ ヽ´{ミ,_  ̄`'''-ヽ
/ / `'='´l  ̄i'-、_,,ン
/ / !。 l l
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,-=-, ∠ヾゞゝヽ ,-≡-,l l-=二=-,
└==┘  ̄ ̄ ̄ ヽ==ノヽ=ノ\__/
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/!l||l! u `ー、___
/ u `ー'ノ( u 。/
/ ゚u、(ぬ) u `uー'u i
( u゚ 。u r(、_, )u(ぬ) |
,、,r-'⌒ 、u ノr-、 (. 。 u`゚ u(
,-'u⌒`ー-'´ヾ,.ーr-、`。´u o u,ノ
ヽ、_,,,u、-、/ミ,ヽ `''ー- イ-、
^〜、 ̄r'´ ̄`''jヽ、 〃ヾ
/ ヽ´{ミ,_ u ̄`'''-ヽ
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ヽ、_,,,、-、/ミ,ヽ `''ー- イ-、
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,..-──-、∴ミミ /
./. : : : : : : : : : ゞ″;;;;ソ;;;
/.: : : : : : : : : : : : : : ;;彡・:;;;・
,!::: : :,-…-…-ミ: : : : ',・:;・ ________
{: : : i '⌒' '⌒' i: : : : :} /
. ./ヾ : | ェェ ェェ |: : : : :} <
>>321 氏ね!
//;;>: :| ,.、 |:: : : :;! \
/./γヾ.: : :.i r‐-ニ-┐ | : : :ノ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ソ_ソ>'´.-!、,ゞイ.ヽ 二゙ノ イゞ‐´
τソ −! \ ` ー一'´丿 \
ノ 二!\ \___/ /`丶、
/\ / \ /~ト、__ / l \
322 :
メイク魂ななしさん:2006/03/32(土) 23:31:09 ID:g3ugl0ir0
やれやれだ。
僕は煙草を求めて胸ポケットに手をやる。
しかし、そこは平らで何も入っていない。
僕は半年も前に、禁煙に成功にしていたんだった。
禁煙して以来、肌荒れも幾分か良くなり、
それでキッパリと止めることができたのだった。
今日まで、煙草のことなんてすっかり忘れていた位なのに。
無意識の自分の動作に、馬鹿らしさが増す。
「オーケー。こんな馬鹿らしい夜もある」
このスレみてから
オルビスみると「オー、オルビス」っていいたくなるwwww
324 :
メイク魂ななしさん:2006/04/05(水) 03:30:23 ID:3GWmaY4X0
淡々とage
グロスはとれてしまったんじゃない
もともとついてなどいなかったんだ(太文字)
326 :
メイク魂ななしさん:2006/04/10(月) 20:11:01 ID:xxryxJd50
ひとも、スレも、同じではいられないんだけれど。 あげ
327 :
メイク魂ななしさん:2006/04/12(水) 15:27:46 ID:WaEXASVP0
うまく塗るんだ
みんなが感心するぐらい
塗り続けるんだよ
328 :
メイク魂ななしさん:2006/04/12(水) 20:39:40 ID:pUMgAUPjO
ダンスダンスダンスでしたっけ?
メイクメイクメイク
330 :
メイク魂ななしさん:2006/04/12(水) 22:11:15 ID:IIvAxD2n0
age
331 :
メイク魂ななしさん:2006/04/13(木) 02:47:06 ID:CJdWGctY0
季節が変わるとポアジーニアスがやってきた。
「私はセラム」僕はうなずいた。
「ローションは無いようね。オーケー、なんとかやってみるわ」
「待ってたよ。穴に入りなよ」毛穴に、毛穴に。
皆さん巧すぎw
334 :
メイク魂ななしさん:2006/04/15(土) 18:37:12 ID:bStb3qm7O
あげたい!
村上春樹を読んでみたくなりました・・・
>335
私が村上春樹読んだきっかけはこのスレ。
面白いよ。
>>335 春樹読んでからもう一度このスレ読むと声を出して笑えるところが多数。
CMを見つめながら、期待と不安の混じった声で彼女は尋ねた。
「…ねぇ…これ効くのかしら?」
僕は答えた。
「そこは暗い静かな森の中なんだ。そこには独りぼっちの小男が住んでる。本当に良い化粧品を作る為だけにね。
でもね、どんなに努力しても一滴、一滴…本当にわずかしかとれないんだ。
そして道具は洗浄に2時間、組み立てに2時間。毎日毎日繰り返している。コツコツとね。それでも彼は耐えているんだ。彼の名はドモ=ホルン」
「買ってみるわ!」
「まずはサンプルからだよ。」
僕は受話器を差し出した。効く効かないは、もはや問題ではないのだ。
339 :
メイク魂ななしさん:2006/04/17(月) 18:32:06 ID:fJJrnDjj0
知り合いの男の子(中3)の教科書に春樹のってたよ
詳しく見てないからタイトルとか覚えてないんだけど、
異様に点が振られてたw
` ` `
やれやれだ age
春樹テイストを察知する事はできても文章なぞるのはできないよ
スゲー
342 :
メイク魂ななしさん:2006/04/21(金) 22:17:21 ID:m7CMX3UUO
死守
ホッス
ほす
ほ
346 :
メイク魂ななしさん:2006/04/24(月) 08:09:11 ID:nM9QoQ4p0
春の新作待ちage
「私の化粧品はマジョリカ マジョルカって呼んでくれ」と彼女が言った。
「何故そんな名前がついたんだ?」
「忘れたね。随分昔のことさ。初めのうちはそう呼ばれると
嫌な気もしたがね、今じゃなんともない。何にだって慣れちまうもんさ。」
348 :
メイク魂ななしさん:2006/04/25(火) 01:15:56 ID:LKZ58Mk5O
どうしたっていうんだ。いつの間にか僕の片方の眉は消えかかっていた。
「自分に同情するな。自分に同情するのは下劣な人間のやることだ」
「あなたは彼らに何をしたんですか?」
「たいしたことは何もしちゃいません。ぼくがやったのはシャネルの5番をふりかけて眠るより
いくぶん手間がかかるかな、という程度のことです。ちょっと脅したんです。
僕が彼らに与えたのは精神的な恐怖です。
藤原美智子が言うように、真の恐怖とは
午後の陽射しのせいですっかり日焼けしてしまった肌が
もう二度ともとに戻らないことにとてもよく似ています。
でもどうですか、片桐さん、ことはうまく運んだでしょう」
片桐はうなずいてオバジCに手をのばした。
「そのようですね」
>>349 「それってすごいわ。さすがね。恐怖をあたえるなんて。
でも、あなたにその必要があったのかしら」
みどりは、少し伸びたけれど気に入らない髪に手をやって言った。
「そんなことをしなくても、あなたが凄いってことは皆わかってるわ。
片桐さんだって自分で知ってるのよね。
自分が美しいとは言えないって。でもそりゃ顔は大きいけどそのかわり
存在感抜群よね。オバジも使いでがあるわ。
あなたが、退屈をしのげるようになるように祈ってるわ。
くやしいけどほんとよ」
「それが、あなたのいう自分で恥ずかしくない生き方なの?
自分の本心を裏切るのはこの世で一番の罪よ。
これが、わたしにも簡単じゃないけれど。
なんだかんだ言ってないで、せっかくの「あなた」をいかしてほしい。
尊敬してるわ。
ぺんぎんちゃんを大事にね。
ここだけのはなし、オバジはおすすめしないけれど」
352 :
メイク魂ななしさん:2006/04/25(火) 10:49:30 ID:d/0iQZPaO
自分に同情するのは下劣。
つまり自分を被害者みたいに考えて内省できない奴は下劣。
「人のせいにするな」ってこと。
自分にオバジがあわなかったからって人を恨んでも仕様がないわ。
もちろんオバジにマズイところがあったのも確かね。でもだからといって卑怯な無言クレームは君らしくない。
ただ誰にも間違いはある、すごく気持ちわかるの。
気にしないで、また手紙を書いて。
〔メイク魂はいかにして鍛えられたか〕
〜目次〜
・もう十年も前のメイクだけど
・05年日本ブランド観戦記
・「メイクはメイク」
・口コミについて、情報について、いろいろ
・裸でメイクをする主婦は正しいのか?
他
354 :
メイク魂ななしさん:2006/04/25(火) 15:12:27 ID:fAOsUiXl0
オバジ
「それはよかった」と僕は言った。
それはまあよかった。
そうだ!B・Aさんに聞いてみよう!
もし僕らのことばが化粧水であったなら
357 :
メイク魂ななしさん:2006/04/26(水) 23:54:15 ID:pHB36WgH0
僕には、KOSEモイスチャーリペアエッセンスと
ダイソー米ぬか化粧水の違いが分からない。本当のところ。
どっちにしたって、米じゃないのか。
けど、そんなこと言ったって彼女が悲しむだけなのだ。言うべきでない。
これは経験上からして、正しい判断なのだ。
358 :
コピペ改造:2006/04/27(木) 00:32:45 ID:dheKub300
化粧水の話は本当だった。僕が質問すると、彼はああ本当だよ、それ、と言った。「DHCの三杯飲んだよ」
「どうしてそんなことしたんですか?」
「まあいろいろとあってな」と彼は言った。
「俺がこの寮に入った年、新入生と上級生のあいだでちょっとしたごたごたがあったんだ。
九月だったな、たしか。それで俺が新入生の代表格として上級生のところに話をつけに行ったのさ。
相手は右翼で、木刀なんか持っててな、とても話がまとまる雰囲気じゃない。
それで俺はわかりました、俺ですむことならなんでもしましょう、
だからそれで話をまとめて下さいっていったよ。そしたらお前化粧水飲めって言うんだ。
いいですよ、飲みましょうって言ったよ。それで飲んだんだ。あいつらDHCの三杯もあつめてきやがったんだ」
「どんな気分でした?」
「どんな気分も何も、化粧水を飲むときの気分って、化粧水を飲んだことのある人間にしかわからないよな。
こう化粧水がヌラッと喉もとをとおって、ツウッと腹の中に落ちていくのって本当にたまらないぜ、そりゃ。
冷たくって、口の中にあと味がのこってさ。思い出してもゾッとするね。ゲエゲエ吐きたいのを死にものぐるいでおさえたよ、
だって吐いたりしたらまた飲みなおしだもんな。そして俺はとうとう三杯全部飲んだよ」
「飲んじゃってからどうしました」
「もちろん部屋に帰って乳液がぶがぶ飲んださ」と永沢さんは言った。「だって他にどうしようがある」
「まあそうですね」と僕も認めた。
「でもそれ以来、誰も俺に対して何も言えなくなったよ。上級生も含めて誰もだよ。
あんな化粧水三匹も飲める人間なんて俺の他には誰もいないんだ」
「いないでしょうね」と僕は言った。
gj!
>>348 永沢さんの名台詞キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!!
361 :
メイク魂ななしさん:2006/05/02(火) 17:15:07 ID:HEcKN3vmO
過疎age
永沢さん素敵ですた
362 :
メイク魂ななしさん:2006/05/04(木) 19:50:35 ID:yS5fBvdbO
GWage
363 :
メイク魂ななしさん:2006/05/04(木) 20:28:01 ID:SCw10qQ0O
永沢さんほんとは何飲んだんだっけ??
364 :
メイク魂ななしさん:2006/05/04(木) 21:00:57 ID:GuaI5sxZO
とにかく顔の上には何もなくなってしまった。
そして彼女はそこにファンデーションを乗せようとした。
スポンジの3分の1にファンデーションを付け、そっと顔に滑らせた。
カサカサという音がして肌のキメが粗くなった。
しばらく待ってみたが、肌には馴染んでくれなかった。
彼女はパウダーファンデーションからリキッドファンデーションに替えた。
しかし、それすら肌に馴染んでくれなかった。
下地を付けていないせいだろうと僕は思い、彼女に告げた。
彼女はポール&ジョーで買った下地が部屋のどこかにあるはずだわ、と言った。
でもそれがどこにあるのかは思い出せない。
彼女は下地がいらないほどの油田の持ち主だから、そんなもののことはすっかり忘れてしまったのだ。
>>363 ナメクジ。
乳液よりは体によさそうだけど。
ここスゲー(笑)みんなおもしろいけど
>米じゃないのか
ワロスw
満月の夜age
「僕は言葉が足りなかったようだけれど、
君に必要なのは「かわいげ」ではない。君に足りないのは身のほどを知ること。
つまり、現実を見ることだ。
ほんとうに、君は自分にドゥラメールの基礎一式が相応しいと思っているの?
ほんとうに?リピートしていけると?」
369 :
368:2006/05/13(土) 03:08:07 ID:T0wAyehb0
「誤解がないように言っておくと、
僕が今言った「身のほどを知る」っていうのはもちろん
「自分の未来に関して限界を知れ」って言う意味じゃない。
可能性は無限だ。
ただ現在の自分の立ち位置を正確に、なるべく正確に知る努力を忘れるな、
つまり、正確に知ったつもりになるのは危険だ、と言っている。
それがすなわち「かわいげ」ってやつだと僕はおもうんだ。
君が今思ってるとおり、そういう僕もあまりかわいげがないかもしれないけれど」
僕の右うしろには鏡があり、そこにはあいつと、
その視線の先にさっき僕が隠したはずの僕のシスレーの基礎一式が映っていたのだ。
「もう眠ろう」
でもナメクジ飲んで病気治す健康療法ってあるよな。
完璧な恋愛などというものは存在しない。完璧な失恋は存在するけどね。
「あなたには説明できる? ツヤとテカリのちがいが」
「たとえば」とぼくは言って、天井を眺めた。すみれにものごとを理論的に
説明するのは、意識がまともなときにだって困難な作業なのだ。
「ツヤはエロスの象徴だ。それはわかるね?」
「なんとか」と彼女は言った。
「なんとかじゃない。実は日本国憲法でそう定められているんだ」
とぼくはできるだけ冷静な声で言った。「異論や疑問はあるかも
しれないけれど、それをひとつの事実として受け入れてくれないと、
話が前に進まない」
「わかった。受け入れればいいのね」
「コンビニで睫パーマをすればいいじゃない」
子ザルのように目を輝かせながら緑がいう。
「そんな、夜まで営業するんだったら、いっそのことね」
僕は鞄の中からカロリーメイトを取り出して一本口にくわえて、
緑にも差し出してみたが、彼女はいらないというように首を振って
僕に応えた。
「それに、そうなれば忙しくて時間ない人でも気軽に睫パーマができるわ」
緑は自分のアイデアへの賛同を促すように僕の顔を見ながら続けた。
「うん。悪くない」缶コーヒーでカロリーメイトを流し込んでから、
僕は答えた。「でも、そうなればあまり睫パーマしたいなんていう奴
はいなくなるんじゃないかな」
「どうしてかしら?」緑は小首を傾げて僕をみる。
「睫パーマの時間を削るなんて人間的じゃないよ。」
僕は缶を振って、缶コーヒーが残っているのを確かめると、残りのコーヒー
を一気にあおった。
緑はテーブルの上で両手の指を絡めて、何かを考えているようだった。
僕は少し、コンビニで行われる式の情景を思い浮かべてみたが、
睫パーマ士の仕事を深夜のヲタ男系コンビニ店員がするのか、という問題にひっかかり、
それ以上想像を続けるのは困難だと思い、想像をあきらめた。
男ウケさえ良ければつまらなくてもいいんですか?
僕は思うのですが自己満足無き化粧はカスです。
そんなものは炭酸の抜けたコーラです。ヨークの無炭酸コーラです。
そんなものは飲むに値しませんし、ましてや金を払う義務もありません。
「CoQ10なんてロンドンの工場みたいなものよ」
彼女は右耳を触りながら言った。彼女はいらだつと右耳を触るのだ。
でも彼女のそのしぐさはとてもかわいらしかったので僕はわざと彼女を
怒らすことが 少なからずあった。
「飲んでも飲まなくても一緒なの。ただ飲まなきゃ気分が悪いだけ」
やれやれ、なぜ彼女はいちいちCoQ10に対してこんな怒るんだ?
2006年、宇宙旅行にはまだ行けず、ジュースは硬貨一枚では買えない時代の話。
「連投」と僕は口に出して言ってみた。
けれど、その音はまるで他人の声のように響いた。
>>371 そのとおりよ。
だから人は一瞬でも
「今のふたりは完璧だ」って錯覚できる瞬間のためだけに生きるの。
それとも、それは私だけなのかしら。
その奇跡の瞬間は、あたらしい美容液を試した次の朝
鏡に映った自分の顔色が、いつもよりぱっと明るくなったように見えて
「やっとめぐり会えた」ってつぶやく瞬間に似てるわ。
でもその効果が次の日もその次の日も30年先まで続くかはーーー
あなたもわかるわよね。
そもそも初めての朝だって、顔色がよく見えたのは肌のせいじゃなくて、
期待に胸ふくらませて鏡を覗き込む自分の瞳が輝いていたから
いつもより明るく見えただけだった、なんて
あとから気づくこともある。そんなものよね。
そう言って彼女は微笑んで見せたが、その口元は
昨日僕が見たダ・ヴィンチ・コードのポスターのモナ・リザを思い出させた。
ぼくはなんだか彼女の過去も未来もみてしまったような気がして、
しばらく言葉を失ってしまった。
それは、まるで自分の過去と未来をも見せられたようなものだったからだ。
それでもそんな気持ちは、別れ際にすっかり払拭されることになった。
彼女はコスメデゴルテのキラキラした紙袋を下げていたのだ。
そう、人は弱いけれど強い。
「大丈夫だ」
SUGEEEEEEE!!!
力作揃いage
379 :
メイク魂ななしさん:2006/05/17(水) 23:04:23 ID:lEGTVuVjO
みんなうまいなぁ
あなたと関わったことを公開したくないの。
嫌がらせなんかはやめてね。これ以上がっかりさせないで。
ロクシタンイモーテルマスククリームは彼女の前で顔を真っ青にして
所在なげに200gの体を持て余していた。
381 :
380:2006/05/18(木) 00:03:07 ID:mGSUS18m0
・・あちゃー。後悔ね
たのむから、あとあと嫌がらせをしないでね。
本当は最初からわかっていたんだけど、あなたは私が嫌いなタイプなの。でも
決めつけはいけないから他の使用法を試そうと思ったんだけれど
使えたもんじゃないわ。
ほんのたまに使うにしても、メリットが何もないの。
そうしてマスククリームは洗面所の母のコーナーに追いやられた。
母も忙しいので
たまに思い出したように使うだけのようだが妥当なつきあい方だ。
383 :
メイク魂ななしさん:2006/05/22(月) 18:31:01 ID:qf6qr9B00
面白いなこのスレ
384 :
メイク魂ななしさん:2006/05/22(月) 19:32:11 ID:cdnQhXDkO
僕はカティーサークを一杯注文して煙草に火をつけた。
彼女の肌は僕に何かを訴えていたかもしれない。でも、もしかしたら何も訴えてなかったかもしれない。
僕は時々ピーリング剤の事を考える。それは確かに彼女の肌を傷つけていた。
ビーチボーイズのサーファーガールが流れ出した。
僕はカティーサークを飲み干すと虚脱感に襲われた。
「やれやれ。」
「ねえ、ひとつだけ質問していいかな?」と僕はビールの
プリングを取って言った。
「いいわよ」
「あれの前に何本マスカラを買った?」
彼女は少し迷ってから、指を二本出した。「二本」
「一つはランコムで、もう一つはビューコスのマスカラだろ?」
「どうしてわかるの?」
「パターンなんだよ」と言って僕はひとくちビールを飲んだ。
「僕だって無駄に買ってるわけじゃない。それくらいのことはわかる」
「標準っていうわけね?」
「健全なんだ」
「あなたは何本くらいのマスカラを買ったの?」
「二十六本」と僕は言った。「このあいだ数えてみたんだ。
思いだせるだけで二十六本。思いだせないのが十本くらいはあるかもしれない。
日記をつけているわけじゃないからね」
「どうしてそんなに沢山のマスカラを買うの?」
「わからない」と僕は正直に言った。
「どこかでやめなくちゃいけないんだろうけど、自分でもきっかけが
つかめないんだ」
386 :
メイク魂ななしさん:2006/05/24(水) 11:15:16 ID:ZbB6K5390
いつから日焼け止めの
種類がこんなに増えたのか?
やれやれだ
387 :
メイク魂ななしさん:2006/05/28(日) 19:42:56 ID:BNixwPN+0
まったく。
傍観者ばかりね。
リスクを負わないで何か得られると思ってるのかしら。
口だけで怖いものしらずを気取ってもムダよ。
私が尊敬するのは「多くの経験からくる」自信なの。
保険にしがみついてないで新しいことに挑戦してみたらどうなのってことよ。
ま、人のことなんてどうでもいいけどね、と彼女はオバジをちらっとみて言った。
388 :
メイク魂ななしさん:2006/05/28(日) 20:10:07 ID:3lG4EG8pO
『やれやれ、今日もトイレで化粧か』
僕はいつものように店から少し離れた場所にある公園のトイレで
いつもよりは若干濃いめの化粧をしていた
「おじちゃん、どうしてお化粧してるの?」
下校途中の小学生が声をかけてきた
もちろん僕は女性ではない、でも男が化粧を
してはいけないという法律はこの国には存在しないはずである
それをどういう方法で、あるいはどういう言葉で小学生に説明すればいいのか
その術を僕はしらない
390 :
メイク魂ななしさん:2006/06/04(日) 02:30:41 ID:aPUgaXzY0
ドーナツ揚げage
391 :
メイク魂ななしさん:2006/06/06(火) 22:04:51 ID:mu+1JNsf0
季節は変わっていくんだけれど。
ホッス
392 :
メイク魂ななしさん:2006/06/08(木) 20:56:07 ID:ZklXmfE70
話題の村上age
村上違いwww
394 :
メイク魂ななしさん:2006/06/11(日) 19:17:17 ID:f/y7U2Nj0
僕は、もしかしたら完璧に近いほどうまくできたかもしれないメイクを
途中で止めた。それが僕の癖だった。今までも、これからも。
メイクのはじまり、そして終わり。それは定義する必要などなかった。
「すべては、どうでもいいことなのだ」
395 :
メイク魂ななしさん:2006/06/11(日) 21:59:33 ID:FNnj1+WpO
良スレあげ
396 :
メイク魂ななしさん:2006/06/12(月) 00:29:22 ID:d29hH6Rt0
>>394 問題ないんじゃない、わたしも同類だしね。
そうね、ただ結構長く生きちゃったもんだから、わたしは沢山の「同類」と出会ったの。
自分みたいにメイクしない奴を客観的に見せられるのは嫌なものだった。
本当に吐き気がしたわ。
こんなのと私は一緒じゃないって思った。
それでわかったの、メイクしないのがまずいんじゃなくて、
「それがよくいるタイプだっていう事実と、
君がメイクしようがしまいが、他人にはどうでもいいという事実」、つまり
「現実」ってやつよね、
現実をみようとしないやつは、本当に、サムイってこと。
ひとは、たとえメイクはしなくても現実を見失わないよう努力したほうがいいんだな
と思ったわ。しなくてもいいけど、私はしよう、と思ったの。
君に言いたいことはひとつだけ。グッド・ラック。
↑メイク=恋?
398 :
メイク魂ななしさん:2006/06/13(火) 15:41:22 ID:/pWSkQ1F0
関係ないけど、片岡義男風。
「乾燥肌になっちゃったわ」
「乾燥肌になったようだね」
「以前はオイリーだったのに」
「確かに、オイリーだったね」
彼女は髪を払いのけ、頬を撫でた。
「オーガニックコスメを使うわ。肌の、自然治癒力を上げるためにね」
僕は言った。
「オーガニックコスメを使うといい。君のためにね」
399 :
メイク魂ななしさん:2006/06/13(火) 18:13:14 ID:p8q8r6kp0
良スレ
チョコランタン。
多くの若者達が夢中になればなるほど僕からそれは離れていく。
チョコランタン。
声に出して言ってみた。それは2000マイル以上離れたところから聞こえてくる
風の音のように、やけに不自然に響いた。
そんなチョコランタンにへんてこ
>>371が飛んで来た。
「どんな人なの?」
「彼女はいつも何かを空想し、それを達成することが使命であり、義務であると考えている」
(その大半は無意味な、意味のない空想だったが。)
「彼女の目のふちは、マスカラを付けすぎてまるで宇宙人のようだった」
「マスカラだけでそんなにならないわ、普通。アイシャドウとアイラインはどうなってるの?」
「やれやれ。頭がひどく混乱してきた」
「じゃぁ、メイク以外の特徴は?」
「簡単に言って、彼女はスイカがとても好きな女の子だ。圧倒的に。
時としてUFOがスイカを丸呑みするようにね。
タネがふたつ ピッ ピッと飛んで、それを睫毛でパタパタさせて。
帽子を被って、スイカだけじゃなくバナナも好きなんだ、
君が好むと好まざるとにかかわらず」
>>400 君の話には、多分に私的な感情が入っているように思うな。
おおげさってこと。誇張は誰であれ良くあるけれど、
彼女に関するコメントは君らしからずアンフェアって印象を受けざるを得ない。
もっとも「僕も完全じゃないから」って答えるんだろうけどね。
だったら君も、人一倍他者に完全さを求めるのはやめるのがフェアかもしれないねって話は
また今度にするよ、僕も同類だから。でも
彼女のマスカラを含むアイメイクは、いたって普通と言っていいレベルじゃないかな。
実は僕もみたけれど、そう思うよ。
ただ彼女は人に幻想をみせる魔法の持ち主だったんだ。タネをぴっぴっとやってね。
402 :
メイク魂ななしさん:2006/06/23(金) 07:38:43 ID:KS5f8uO6O
あげとく ここ最高に良スレ
オモシロス
「新しいの、買っておいたから。いつも使わせてもらってばかりじゃ悪いでしょ」
母が化粧水を買ってきた。
彼女は彼女なりにわたしの肌を(もしくは自分が勝手に娘の物を使用している事について)
気にかけていたのかと思うと嫌な気はしなかったが、
彼女が買ってきたそれはわたしの肌には少々潤いが過ぎた。
しっとり
誇らしげに瓶の中央に表記された言葉は
わたしの肌に染み込んで、その中身による不快なべとつきを強調させた。
元々わたしは乾燥よりもむしろ脂に頭を悩ませられる方であったし、そしてなにより今は夏だ。
そう、夏なのだ。
「ありがとう、でもわたしもう新しいの買っていたから。それはお母さんのにすればいいよ」
出来るかぎりの笑顔でそう言うと、べとつく顔を洗うために腰をあげた。
405 :
メイク魂ななしさん:2006/07/02(日) 03:56:51 ID:ft5VgxTM0
お次はまだかしら?
上げときます。
406 :
メイク魂ななしさん:2006/07/02(日) 06:25:19 ID:YnLAYpDaO
名スレになる悪寒。皆クオリティ高須
「馬油?」と僕は鸚鵡返しに訊いた。
「そう、馬あぶら」
、、、
「ばあゆ」だろ。
408 :
メイク魂ななしさん:2006/07/02(日) 10:31:46 ID:UzT+VaUY0
村上と化粧・・・何かの嫌がらせ・・・村上の顔に、化粧。
想像しただけで、悪寒。村上クオリティひきがえる。
409 :
メイク魂ななしさん:2006/07/02(日) 11:40:49 ID:I4X7EZGP0
彼女は以前と比べると綺麗になっていた。
「久しぶりに化粧してみたの」
「きれいだよ」と僕は言った。
この前会った彼女とは別人じゃないのかと彼女の体を隅々まで確認しようと
思ったがあまりに馬鹿馬鹿しくなってしまってやめてしまった。
「まるで別人と会っているような感じがしているでしょう?」
「あるいはそうかもしれない」
僕は彼女の言っていることがまるで他人事のように聞こえた。
「でもあなたがこうして見ている私の顔と私が思っている顔とは
きっとずれみたいなものがあると思うの」
そう言うと彼女は顔を天井に向け、目をつぶった。
「言っていることがよくわからないな。どうして君は君が思っている顔と
僕が見ている顔が違っていると感じるのかな?」
彼女は黙って天井を見つめていた。
僕はまるで自分の存在が否定されているような気がした。
遠くで犬の鳴き声がしていた。彼女にはそれが聞こえているのだろうか。
しばらく僕らは黙って天井を見つめていたが何かを思い出したように
彼女はゆっくりと僕の顔を見てくちびるを開いた。
410 :
メイク魂ななしさん:2006/07/02(日) 11:42:19 ID:I4X7EZGP0
「昨日ある人に聞いたの。我々はその鏡に映る像を正しいものだと経験的に
信じているだけなんだって。だからこう思ったの。もしかしていくら化粧を
して自分なりに満足がいく顔が仕上がったとしても本当にそれが自分以外
の誰かの目にそのまま映っているのか確信が持てないの」
僕は彼女の目にうっすらと涙が浮かんでいることに気づいた。
「もしかしたら君の友人が言ったことは本当かもしれない。でもそれを
確かめる術はない。だから君が心配する気持ちはよくわかるよ。
でもね、ただひとつ言えることは君は化粧をしていてもしていなくても
人並みに綺麗だってことだよ」
「それは褒め言葉として受け取ってもよいのからしら」
「あるいはそうかもしれない」
「はっきりしろよ」
僕は彼女の突然の威圧的な声に射精してしまった。やれやれ僕はMだったのか。
彼女は笑っていた。それは今までみたこともない程美しい笑顔だった。
-------------------END-------------------------
411 :
メイク魂ななしさん:2006/07/02(日) 12:14:12 ID:IWUCd9lUO
413 :
メイク魂ななしさん:2006/07/02(日) 17:31:13 ID:c0zNBgMDO
良スレage
414 :
メイク魂ななしさん:2006/07/04(火) 21:15:29 ID:QKYwzdl40
415 :
メイク魂ななしさん:2006/07/04(火) 21:21:09 ID:ggdxowRo0
ノルウェイの森読んで勃起して我慢汁が出てしまった漏れが来ますた(llll。・_・。llll)
平日の朝にageること。それはとても素敵なことのように思えたし、
実際のところ有給を取ってボーテドコーセーの限定をゲットしに行くのと同じくらいの
ときめきを僕は得ることができたのだ。達成感と期待感、そして少しの罪悪感。
それらの組み合わせはいつも甘美で、しばしば僕を溺れさせるのだ
417 :
メイク魂ななしさん:2006/07/11(火) 09:50:43 ID:2Bj1ylYG0
僕はショックをうけた。間違って、sageていたのだ↑
このスレをお気に入り登録している私が読みましたよw
朝から乙!
419 :
メイク魂ななしさん:2006/07/17(月) 18:43:59 ID:Yn51POfW0
↑
420 :
メイク魂ななしさん:2006/07/17(月) 19:50:43 ID:PCV+yS3f0
「村上春樹の顔を見たことがあるの?」
彼女が困ったように目を細めながら言った。
「無い。でも彼の最初の作品から最新のものまで僕は少なくとも三回は読んだ。」
僕は思わず声を荒げて答えた。
すると彼女は大きなため息をつくのだった。
421 :
メイク魂ななしさん:2006/07/17(月) 20:39:39 ID:ouY6Eqt+O
「おかしな連中だ」
「あなた、ハルキのこと何も知らないんじゃなくて?」
僕は少し飲み過ぎたようだ。しかし
>>417がsageたりageたりしたせいで、
将来僕はハルキのとりこになってしまうことを想像し、
一人ほくそえんでしまった。
「ねえ、それとこれとはメイキャップとは無関係ではないでしょう?」
ないよ、と僕は答えた。そして微睡みの中、ハルキのことを考えながら僕はageていた。
「僕はハルキの本を読んだことがない。」
ファンの人達、ごめんなさい
ニサゴが喜びそうだ
春樹sage
a
go
は、はるきsage
427 :
メイク魂ななしさん:2006/08/02(水) 19:42:20 ID:yMx77NDf0
sagarisugi
↑
428 :
メイク魂ななしさん:2006/08/05(土) 03:08:16 ID:S/1OKyAc0
暑中age ぼくは忙しいながらも
このガッツ石松に抱きしめられているような、いささか限度を超えて暑すぎる夏を
なんとかすごしています。そちらはいかがお過ごしですか。
機転のきく君の事だから、ガッツ石松にもアイシーなラベンダーのアイシャドウを施して
上手く付き合っている事と思います(冗談です)。
ぼくはときどきそんなふうに、君とガッツ石松を思いながら楽しく生きている
からどうか心配しないでください。
初秋には、macのミネラライズアイシャドウイルージョナリー新色を持って
君に会いに行きます。かなり使えるよ。
それではその時をたのしみに。
429 :
メイク魂ななしさん:2006/08/05(土) 03:15:43 ID:UK29HAhD0
時流と季節感で好印象あげ
>>408 「君は、ハルキとリュウを混同してるのではないかな?」
僕は初老のベテラン精神科医が5才の女の子に問診するように優しく聞いた。
「それは・・・」
彼女はうつむいて消え入りそうな小さな声で言ったが答えは続かなかった。
「ブックオフの100円コーナーにいつでも大量にあるのがリュウ、
ハルキの本はなぜかあまり並んでないんだ。二人が同一でないというのはわかる?」
「なんとか」
彼女は曖昧に答えた。
「OK。リュウに化粧を施した顔というのを想像すると寒気がする。僕もそれは認める。
しかしハルキでは悪寒が走ると表現する程酷くはないんじゃないかと思う」
「ピース」
「ピース」僕も彼女が言ったように同じくピースと言った。
議論するにも馬鹿馬鹿しい事に出くわした時、
僕達はいつもこの言葉で会話を終わらすようにしている。
「ねぇ、秋のファンデだけど」
何事もなかったかのように彼女は次の事を話し出した。
夏の毛穴対策に忙しい僕にはいまから秋の事などとても考える事はできなく
彼女のその声はまるで世界の裏側から発せられてるように僕は感じた。
「ねえ、ジェイ」
鼠は化粧水の瓶を眺めたまま言った。
「俺は二十五年生きてきて、何ひとつメイクが身につかなかったような気がするんだ」
ジェイはしばらく何も言わずに、雑誌を眺めていた。それから少し肩をすぼめた。
「あたしは四十五年かけてひとつのことしかわからなかったよ。こういうことさ。
人はVOCEさえ読んでさえいればそれなりにメイクが出来るってね。どんなに
月並みで平凡な記事からでも必ず何かを学べる。どんなファンデーションにも
哲学はあるってね、VOCEで読んだよ。実際そうしなければ誰もメイクなんて
できやしないのさ」
鼠はうなずき、少しばかりグラスの底に残っていたSK=Uを使い切った。
「あんたの言うことはわかる気がするよ」
でもね、と言いかけて鼠は言葉を飲み込んだ。
俺は美的派なんだ。心の中で鼠はそう呟いた。口に出したところで、どうしようも
ないことだった。
鼠は微笑んで立ち上がり、帰るよ、と言った。
「大丈夫かい?ずいぶん吹出物ができているけど」
「大丈夫さ。いつものことなんだ。ちょっと気を抜くといつのまにかできているんだ」
「あたしも同じさ」
「おやすみ、ジェイ。夜はパックして寝るんだよ」
「ああ、わかってるさ。あんたもね。おやすみ」
美的派 ワロス
433 :
メイク魂ななしさん:2006/08/08(火) 08:38:40 ID:psjSXHzcO
ガッツさん、亀田親子の件ではマトモなこと言ってて見直したage w
434 :
メイク魂ななしさん:2006/08/10(木) 17:12:29 ID:chevp/Hc0
みんな、GJ!!
笑いながら一気読み
小説ではないけど、誰か「日出る国の工場」風にできない?
435 :
メイク魂ななしさん:2006/08/10(木) 22:15:02 ID:cBG3Oe9A0
/~~⌒~⌒~⌒~ヾ
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( ξ 、 , |ノ
(6ξ--―●-●|
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ヽ_ _ ー=_ノ / ̄ ̄ ̄ ̄ \
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| | \ / ι_/ / <ワシがサクヅョホぅ口ぅ人ジャ!
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パンパン| 丶/⌒ - - \
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/ ノ\__| |__三_ノ| |
/ /パンパン| | | |
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「さあ早く。あなたはここを出ていかなくてはならないし、あなたがここから出ていく方法はこれしかないのよ」と彼女は言った。
僕は彼女に引かれるままに暗闇の中を進んだ。
ゆっくりとドアノブが回る音が聞こえた。
その音はわけもなく僕の背筋をぞっとさせた。
部屋の暗闇の中に廊下の光がさっと差し込むのとほとんど同時に、僕らは壁の中に滑り込んだ。
壁はまるで巨大なゼリーのように冷たく、どろりとしていた。
そして僕は壁を抜けた。
目を開けたとき、僕は壁のこちら側にいた・・・・・深い井戸の底に。
そして、『Kanebo肌美精うるおい浸透マスク』がしっとりと肌に吸い付くのを感じていた。
『限りなく〜』は龍だっけ?
>>430 春樹であれ、龍であれ、化粧は似合わないことは
君自身もよくわかっているとおもうのだが・・・
>>437 残念ながら、たとえ世界の終わりが来ても、
それが龍である事実は動かしようが無いんだ。
439 :
メイク魂ななしさん:
「魔女のハニーディップグロス?」
里江子さんはパワーブックに今日の経理を打つ指を、ぱたりと止めて私にそう聞き返した。
「そう。鈴木えみの愛用グロスは魔女なのよ」
私は波の音とブラームスを聞きながらそう答えた。
たしかに世界中の男性を誘惑する魅力的な唇が、たった500円ぽっちでできるなんて誰が思うだろうか。
私だって初めは信じられなかったけれど、結局は納得するしかないのだ。
たとえ里江子さんの唇がシャネルやジバンシィのグロスを駆使したものであって、私の唇が潤いリップしかつかった事のない淡白なものであったとしても。
「それに彼女、ウォーターボーイズのころまで化粧水とか乳液使わなかったらしいわ」
里江子はパワーブックを閉じてため息をついた。
私はレモンティをのんでから、かっこうと鳴いた。