牛由来の成分が入ってる化粧品リスト その2

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◎資生堂が橋龍を使って厚労省に圧力!?

 実は、千葉県で狂牛病の牛第1号が発見された約1ヵ月後の昨年10月、複数の人物から
本誌編集部に対して匿名の内部告発があった。告発の内容は「騒動の直後、資生堂幹部
がなにかと関係の深い自民党厚生族のドン・橋本龍太郎に泣きつき、ヒアルロン酸を使っ
た資生堂化粧品を回収の対象にしないよう、厚労省に圧力をかけた」というものだ。
 事実、その後、厚労省は牛の脳に由来するヒアルロン酸を使った資生堂化粧品の処分に
ついて不自然ともいえる動きを見せた。
 一昨年12月、厚労省は牛の原産国がどこであろうと、狂牛病感染リスクの高い部位を
化粧品や医薬品などに使用することを禁止した。使用禁止とされた部位は脳、脊髄、眼、
胎盤、リンパ節、回腸、硬膜、肝臓、肺、膵臓だが、厚労省は既存の製品の回収までは指
示しなかった。ところが、千葉県での狂牛病の牛第1号の発見を受け、昨年10月2日、厚
労省はすでに市場に出回っている製品についてもメーカーに回収するように指導した。それ
が同月29日になって、厚労省は「狂牛病が発生していない国の牛を使用した化粧品は回収
の必要なし」との決定を下したのである。
 事情通の厚労省関係者が指摘する。
「狂牛病が発生していない国とは米国やオーストラリア、ニュージーランド、インドなど
ですが、資生堂が使用しているのは免責対象とされたインドの牛脳なんです。二転三転し
た厚労省のこの決定によって、資生堂はヒアルロン酸を使った既存の化粧品を市場から回
収しなくてもいいことになりました。一説には昨年10月2日から29日までの間に資生堂サ
イドから厚労省サイドになんらかの働きかけがあったともいわれており、それが不可解な
方針変更につながったのではないかとの見方も出ています」
 しかも、先にX教授がいみじくも指摘したように、この時期は厚労省の強い意向によっ
てヒアルロン酸を使った資生堂化粧品が「回収」から「原料の切り替え」に処分変更され
た時期ともちょうど重なっている。状況証拠はまさに真っ黒状態なのである。
「自民党の政治資金団体である国民政治協会には毎年100万円の政治献金が資生堂から
なされているんですが、なかでも橋龍こと橋本龍太郎は厚生族として化粧品業界とは関係
が深いですからね。橋龍と資生堂の福原義春名誉会長は慶応大学出身者で構成される卒業
生評議員にも名前を列ねていますし、橋龍は資生堂主催、協賛のイベントにも顔を出して
います。橋龍があのテカテカ頭を整えているのも実は資生堂のヘアクリーム『アウスレー
ゼ』ですしね(笑)」(自民党関係者)
 93年2月、ドラッグストアをはじめとする安売り店での化粧品や医薬品などの廉売問題
が持ち上がったとき、全国医薬品小売商業組合連合会から陳情を受け、公正取引委員会に
不当な圧力をかけたのも橋本だといわれている。橋本はたびたび公取委に電話をかけ、つ
いには事務局長を怒鳴りつけたともいわれているが、この問題をめぐっては「正当な価格
競争で不当廉売ではない」「橋本の圧力こそ不当だ」との批判も巻き起こった。
 続く同年9月、不当廉売を理由に資生堂が安売り店への出荷を停止した際、公正取引委
員会は資生堂系列の販売会社に立ち入り検査を実施した。このとき公取委は資生堂本社に
も立ち入り検査を実施する予定だったが、検査の数日前になって、突然、公取委の審査部
長が資生堂本社への立ち入り検査の中止を指示した。このとき審査部長は「天の声だ」と
呟いたといわれている。結局、これから2ヵ月後、資生堂本社への立ち入り検査自体は実
施されたが、いったんストップをかけた天の声の主は橋本だったとも囁かれているのだ。
 まさに赫々たる"前科"といっていい。
 ところで、今回の“特別措置”によって、資生堂はどのくらいの損失を帳消しにするこ
とができたのか。その金額いかんによっては、たんなる“口利き疑惑”では済まされな
い可能性も出てくるはずだ。