「ぶぷぷっ、腹がよじれそーだよ」1はこみ上げる笑いを
必死でこらえながら「新規書き込み」のボタンをクリックした。
「さぁ、厨房ども、私のスレに群がるがいい。」自分のネタの
面白さに絶対的な自信を持つ1はちょっと料理の鉄人の
鹿賀剛史のような口調でレスのつくのを待った。
2回、3回とリロードを繰り返すうちに自分のスレッドが
段々下がっていく。「オレのネタの面白さがワカランとは
こいつらホントに厨房だぜ」1は呆れ顔で「今は時間帯が
悪いか」と一旦PCの電源を切ることにした。
数時間後再び電源を入れ「さぁ、ちょっとはレスがついたかな、
厨房クン」と2ちゃんにアクセスした1は信じられない光景を
目の当たりにした。自スレがないのだ。「何てことだ、厨房ども
がしょうもない煽りを入れたせいで削除されたのか」焦る1、
そしてようやくブラウザの履歴から自スレを再読込して、
それが80番台まで下がっていることが判った。「まさか…」
茫然としながらレスを読む1。そこには「氏ね>1(sage)」
「回線切って首を吊れ>1(sage)」「金鳥の夏、厨房の夏」
などありとあらゆる煽り文が並べられていた。「この腐れ
厨房ども」と思った時、最後のレスを見て1は愕然とした
「がいしゅつです、既存スレでやってね>1、
http:www.…」
この時1はようやく全てを理解した、自分が必死で思いついた
ネタがとっくの昔に語り尽くされたがいしゅつだったことを、
そして自分がペドだったことを。「夏が来る」1いや
ペドの胸には大黒麻季の歌声が静かに鳴り響いていた