junhashimoto/ジュンハシモト part5
372 :
ノーブランドさん:
皆さんの意見を聞かせてください
投稿日 2001年6月22日(金)21時53分 投稿者 夢見るMADOKA [*****.ppp.*****.ne.jp] 削除
電車の中でも私はさっきの視線を感じていました。全身の悪寒も相変わらず続いていました。
体がぐったりと疲れていて、つい居眠りをしてしまいました。
すると、またうなされていたようで、私は隣のおばさんに揺り起こされました。
車掌さんも心配してくれて「駅に着いたら病院に連絡するように駅員の人に伝えようか?」と言ってくれたのですが、
私は一刻も早く家へ帰りたかったので申し出を断りました。
駅についてタクシーで自分のアパートまで戻りました。
部屋に付くと、とりあえずお香を焚いて玄関や窓辺に塩を盛りました。
食欲はなく、シャワーを浴びると私はベッドに倒れ込むように横になりました。
眠るのは怖かったのですが、体が睡眠を求めているようで、眠くてしょうがない。それで、電気とテレビを点けっぱなしにして眠ることにしました。
その日の夢のことは覚えています。
私はベッドに横になっているのですが、体の中に悪寒が染みこんできて、体にピッタリと収まりました。
体が二重になったような感覚です。もう自分の意志では体を動かせません。
誰かが私の体を動かして、立ち上がりました。電気とテレビを消して、着替えをし、部屋の外へ出ました。
まだ外は真っ暗でした。アパートの近くに男が一人立っていました。
それがあの民宿の隣の小屋から私達を見ていた男だというのは分かりましたが、今は普通の人間っぽい感じで、青い光も見えません。
私は気が狂いそうなくらい怯えていましたが、私の体は男の後をついてどんどん歩いていきます。
私は為す術もなくそれを見守っていました。