972 :
ノーブランドさん:
古着屋と太陽
古着屋と太陽が、どちらが強いか、チカラ自慢をしていました。
僕はどんなものでも吹き飛ばせる。だから僕はキミより強いよ。と、古着屋は言いました。
太陽は言いました。なるほど。ホントにそうかな?
そうして、2人はチカラくらべをすることにしました。
よし、あそこから旅人が歩いてくるね?
あの旅人の服を脱がせた方が勝ちだ!
まずは僕からだ! と、古着屋は言いました。
そして、思いっきりお金をかけて嫌がらせし、旅人の服を吹き飛ばそうとします。
旅人はその嫌がらせの陰湿さに狂気を感じ、コートの衿を掴んで頑張ります。
いくら嫌がらせをしても、旅人のコートを吹き飛ばすことはできませんでした。
さぁ、次は僕の番だ。太陽は言いました。
そして、ポカポカとあたりを照らし始めました。
冷え切っていたその場所はみるみる暖かくなり、
やがて旅人はコートを脱いでしまいました。
そして、コートのポケットから取り出した包丁で古着屋を刺し殺してしまいました。