孤独新耳袋第一夜

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1ノーブランドさん:2007/07/26(木) 18:26:19 0
俺は今大学に通っているんだけど、こないだとんでもない経験をしたんだよ。
いまは、梅雨だけどこないだまでは暑かっよね。夕方になっても蒸し暑いので
玄関から外に出てみたわけよ。出たとたん夕方なのに光が眩しく真っ昼間みたいな
感じなんだよ。表道に向かって歩いてみるとなんだか雰囲気が変なんだ。
ランニング姿のおっちゃんとか半ズボンに丸狩りの子供らがすれ違うんだよ。
周りの風景も何だかおかしい。殆どが木造の建物で、そんな場所に無かったタバコ屋
や駄菓子屋、魚屋があるんだよ。道路も鋪装されておらず砂利道なんだ。駄菓子屋
の入り口にカレンダーが掛かっていてよく見ると昭和38年という数字が見えるわけよ。
これはまずいと思って、とりあえず自分の家の方向に向かおうと振り向くと知った顔の
おっちゃんが歩いていたんだ。一目見て誰だか分かった。仏間に写真が飾ってある40年以上前
に死んだじいちゃんだった。俺は一目散に走って戻った。がそこに見たのは木造の
古い家屋で(ちなみに俺の家は鉄筋)俺が出てきたドアも判らない。俺は冷や汗が
出てきた。これは本当にやばいと裏に向かった走った。見えてきた裏も全然違う風景で
田んぼだった。俺は走るのを止めた瞬間、なにか落とし穴にはっまた感じがして
仰向けに転んだ。フワーとしたあと目を開けると、周囲は暗く夜だった。起きて
回りを見てみると、俺の家の裏道だった。あれは白昼夢だったんだろうか。