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570ノーブランドさん
鳴人の口から吹き出したエクトプラズムは、ムクムクと巨大な妖馬に姿を変えた。
「コードバン・フェチの人間どもめ・・俺たち農耕馬の怨念が、AF1に粘着していたのさ!」
「うしろの履太郎」最終話
妖馬は前脚を振り上げると、壱太郎に向かって襲い掛かった。
「た、たすけてッ〜」
・・・その時ッ!
「出たな、低級霊!」
ついに壱太郎の守護霊・履太郎(はくたろう)が飛び出した!
「テキサスの牧場で、いつも腹を空かせていたんだろう? アメリカのニンジンは不味いからな・・これを喰らって成仏しろヨ!」
ヒラリと身をかわした履太郎は、オレンジ色の物体を妖馬の口に突っ込んだ。
「おおッ、泥つき京ニンジン!」
後親子が驚くのも無理はない。それは「京都のおばんざい」の比類なきクオリティを支えて来た、最高級の京ニンジンであった・・。
「ヒヒ〜ンッ、ヒヒ〜ンッ」馬は涙を流しながら、ニンジンを呑み込んだ。
「日本の野菜がこんなに旨いなんて・・ありがとう、そしてさようなら・・こんど生まれてくる時は、マザー牧場のポニーになります・・。」
こうして成仏した馬の霊は、ひとすじの煙となって昇天していった。
研究所に静寂がもどると、鳴人青年はすっかり正気に戻っていた。
「今回はみんなに迷惑をかけてしまいました・・。〈いい靴を履いて女の子にモテたい〉という邪念が、低級霊の憑依を許してしまったのですネ・・。」
「鳴人クン、それなら話は簡単だヨ。」
博士は優しく、青年の肩を抱いた。
「まずは女の子と話す特訓だ!フェ○ガ○のローファーを買ってキャバクラへ行こう。任せたまえ、私のもう一つの得意分野だヨ!」