446 :
一名でお待ちの名無し様:
最近のアメリカではベアスターンズやリーマンブラザースやメリルリンチが相次いで整理されていますが、これはアメリカ政府の中枢部が、
様々な弊害をもたらす投資会社を整理する事を決定したからだろう。原丈人氏の書いた本によれば、すでにシリコンバレーなどにおいても
新しい産業は生まれなくなっている。
ひと頃ではITベンチャーが時代の花形になりましたが、マイクロソフトを除いて全部消えてなくなってしまった。マイクロソフトも5年後ぐらい
には消えてなくなっているかもしれない。このようにITベンチャーがどうして直ぐに消えてしまうのか?
2000年のネットバブルの崩壊は、アメリカの新興ビジネスの崩壊を意味しましたが、どうして崩壊してしまったのだろうか? それは十分に
完成された技術ではなかったからだ。しかしITベンチャーたちは多くの夢を語り株式を公開して巨額の資金を稼ぐ事に成功した。
そこに目を付けたのがヘッジファンドであり、巨額の資金がシリコンバレーに殺到した。そして第二のマイクロソフトが次々誕生しては消えて
いった。それはITベンチャー企業がヘッジファンドのおもちゃにされたからであり、ヘッジファンドに新しい産業を育てる機能はない。
ヘッジファンドはアメリカの製造業を次々と買収しては、資産を食い尽くしては売却されていった。まさにアメリカの産業を空洞化させたのは
ヘッジファンドであり、それは日本にも襲い掛かってきた。ホリエモンや村上ファンドはその先駆けであり、リーマン・ブラザースと手を組んでは
日本の従来型産業を飲み込もうとしていた。
このようにアメリカ国内にはすでにハゲタカ・ファンドの獲物となるような会社は無くなり、日本に獲物を求めてやってきた。1997年のアジア
金融危機はジョージ・ソロスなどのハゲタカファンドが仕掛けたものですが、そのソロスも焼きが回ってリーマン・ブラザースへの投資では
数千億円の損害を受けたようだ。
原丈人氏はアメリカ共和党の経済政策顧問を務める人であり、『国富論』という本に書かれているようにヘッジファンドに対する批判は何を
意味しているのだろうか? 金が金を生むような産業は一種の「ねずみ講」なのであり、最後には一般国民を大きく巻き込んで破綻する運命にある。
ヘッジファンドも規模が小さい時には金融の一部門として意味があったのでしょうが、現在では小さな池の中のクジラであり、それはアメリカ
政府の政策にも弊害をもたらすほどになってしまった。これはアメリカの権力中枢にいる人たちにとっても、リーマンブラザースのような
投資会社は買収されるか倒産させて整理する事を決定していたのではないだろうか?
447 :
一名でお待ちの名無し様:2008/09/18(木) 10:30:42 ID:BC1IPzYR
だからモルガン・スタンレーやゴールドマン・サックスも将来的には整理されるのかもしれない。このような投資会社というビジネスモデルは
破綻したのであり、このまま放置していては破綻したときの被害はアメリカそのものを破壊しかねない。不動産の証券化ビジネスが今回の
金融破綻のきっかけになりましたが、これも一種の「ねずみ講」なのだ。
原丈人氏はベンチャーキャピタリストですが、ヘッジファンドとはよく似てはいるが対極にあるビジネスであり、本来のベンチャーキャピタルは
長期間のリスクを背負って製品を開発して完成させるものであり10年以上もかかる事がある。しかし多くのベンチャーキャピタルはヘッジ
ファンド化して短期のリターンを求めるようになって新しい産業を作り出せなくなってしまった。
昨日の報道ステーションには木村剛が出てきて「アメリカは何でも素早くて日本はダメ論」を述べていましたが、アメリカはもはや金融立国の
ビジネスモデルは破綻して新しい産業はソフトとサービス業だけの国家になってしまった。新しい産業を生み出すにはヘッジファンドを潰して
本来のベンチャーキャピタルを復活させなければならないのだ。
だからアメリカの権力中枢はベアスターンズやリーマンブラザースやメリルリンチを整理して、モルガンスタンレーやゴールドマンサックスも
近い将来整理されるだろう。そいしなければ小さな池のクジラは、池そのものを破壊してしまうからだ。ジョージ・ソロスのような人物は金融界の
大物ではあっても権力中枢から見ればアウトサイダーであり、アメリカに寄生したアウトローだ。だからリーマンブラザースを破綻させる
インサイダー情報を知ることが出来なかった。
ジョージ・ソロスを野放しにしていれば、やがてはイギリスのポンドを売り崩したように、アメリカのドルを売り崩す事をしただろう。
だから大きくなりすぎたヘッジファンドはアメリカ政府によって整理されるのだ。(民主党政権だったら分からないが)