>>45 おっしゃる通りです。でもそんな私にも老いた母がいるのです。
あなた様のことを母に伝えると、母はあなた様にとろろ汁を振る舞うのだと、
裏山へ山芋を掘りに行きました。リウマチの震える手で山芋を掘り出し、
痛みを堪えながらスリコギでとろろ汁をこしらえています。
とろろ汁ができたようです。母は満足そうな笑みを浮かべております。
今からあなた様の所へ伺うと言っております。
厚かましいお願いですが、ご飯はあなた様の方で炊いておいて下さいませ。
母のとろろ汁は絶品だと親戚中でも評判なのです。
づるりづるりと何杯でも食べられるのです。
あなた様の書き込みようを拝見しますと、お若い方のように見受けます。
一升・・・いや二升炊いておいて下さいませ。
づるりづるりと胃の中に入ります。あっと言う間です。
母は久々に若い人にとろろ汁を食べていただけることが、殊のほか嬉しいようで、
幼い私にしてくれたように、口移しで食べていただこうかしら、などと顔をあからめております。
私はそんな母を少し眩しいような、晴れがましいような気分で見詰めているのです。