ウィザードリィなんてやってられるか

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まず、俺はZORKってやったことが無いんだよね。だから比較出来ないんだ。ゴメン。
これから書くことは、ひょっとしたらZORKのほうが優れているかも知れない。

文字によるイマジネーションの功ということは、
個人的にはWizのシンプルな画面だと、DQやFFのダンジョンに比べて、
「黴や鋼や血や汗の匂い」を想像しやすいんだ。

自分のパーティーの絵は無いから、別に鳥山風や天野風の2頭身キャラに
(もちろん昨今の流行のキャラクターデザイナーにも)
パーティーの立ち姿のイマジンを阻害されることは無い。
(逆に流行のキャラクターデザイナーで想像したって良い)
怪物の姿は、若干グラフィックに影響されるかも知れないが、
少なくともそこに戦うパーティーの面々の特徴・アクションを自由に想像して良い。

そしてキャンプでは薄暗い迷宮の陰に潜んで、先程の戦闘で傷ついた爪痕に、
戦士が血にまみれた包帯を巻き付けながら、治療呪文を受けているのだろう。
地下迷宮故、衛生的な環境など求められないが、戦士はその強靱な体力で、
多少の不衛生はものともせず立ち上がることが出来る。
彼の背後に立った魔術師は、彼の鋼の鎧と汗と血の匂いを嗅いだ・・・

そんな「泥臭さ」は洗練された昨今のCRPGでは想像しにくい、確立された一つの感覚だ。
(懐古主義とも言うが(w。)
俺もTRPGをやるが、そういう意味では、黎明期のTRPGと昨今のCRPGの
ちょうど中間点にWiz等の黎明期CRPGは存在しているとも言える。

WizやUltima(たぶんZORKも)は、グラフィックがしょぼかったから、
逆にそれなりの楽しみ方が確立できる。
それは昨今のCRPGと比べて、どちらが優れているとは言えないが、
技術・画面表現・システムは進化しているCRPGは多いものの、
シリアスなキャラクターイメージを自由に羽ばたかせてくれる、放任さという面では逆に退化したかも知れない。
(こういうのは一般には進化とは言わないけどね)

現在のCRPGは過保護なまでにイマジネーションを画面で表現してくれ、
昔のCRPGは技術的にしょぼかったから、遊び手がイマジネーションする能力が高まったと思う。
現在のCGバリバリの冒険映画・アニメと、昔ながらの冒険小説の違いに似ていると思う。