【2011】クソゲーオブザイヤー part2【据置】
34 :
選評(仮:
ラストストーリーの選評できました。
中途半端な状態で公開しても突っ込まれると思うので
何度も書き直してたら、こんなに遅くなった事をお詫び申し上げます。
解析とか一切やってないので、そういう内部的なものは書けませんが
まだ本作を持っているので、質問などあったらどうぞ。
@wikiに載せるなり何なりは任せます。
35 :
選評(仮:2011/02/12(土) 00:12:35 ID:zrGSuT/w
2010年1月、据え置き部門では「ラストリベリオン」が不意打ちをかけ、
KOTY住民の度肝を抜かれた。
「ラスト」と名のつくゲームに安全は無いとでも言わんかの如く、
2011年1月にとんでもない本格RPGが襲来した。
「ラストストーリー」
本作品はあの「ファイナルファンタジー」生みの親で知られる坂口博信氏が
「ファイナルファンタジーV」以来、18年振りとなるディレクターを務め、
ミストウォーカー、AQインタラクティブ、
そして任天堂との共同開発でWii専用ソフトとして発売。
また、本作発売一月前に行われたプレゼンテーションでは、
坂口氏自らプレイ動画を披露し、周囲の関心をひきつけた。
新しい形のRPGと銘打った本作の前情報には、
RPGファンの誰もが「新時代の到来」「神ゲーの予感」と持て囃した。
しかし蓋を開けてみれば、
いわゆる「ガッカリゲー」を限界突破させるほどの内容に
本スレッドは一時混乱、本ディスクを破壊する者まで現れた。
では内容について説明しよう。
36 :
選評(仮:2011/02/12(土) 00:14:46 ID:zrGSuT/w
本作は剣と魔法で敵を倒す、普遍的な世界観を持ったRPGである。
キャラクターに感情移入をさせようと様々な手法が取られているが
テンプレート通りのキャラクター・物語の展開なので特に面白くは無い。
それどころか、合間合間に入るムービーのせいで
プレイしている時間とムービー鑑賞の時間が頻繁にやってきて
テンポが悪くなっているのだ。
それは城や街の中だけでなく、戦闘中でも勝手に起こるのだからタチが悪い。
さらに都合が悪いのは、このムービー部分、
プリレンダリングムービーと呼ばれる部分はSKIP可能なのに、
通常のムービーは、早送りこそできるものの
完全にSKIPする事はできないふざけた仕様である。
参考までに、プリレンダリングとは、別のコンピューターなどで作成・撮影し、
それをアニメーションやムービーなどでゲームに表示させる方式で、
ゲーム機の処理能力を越えた画像・動画を表示することができるというもの。
仲間は個性的ではあるものの、
すでに仲間となった状態から始まっているので
なぜ主人公についていってるのか、生い立ち等にまつわる描写が少ない。
イベントとイベントの合間に酒場へ寄って、個別に秘話を聞けるものの、
それらは時期が限定しており、
うっかり本編を先に進めてしまうと話が聞けなくなってしまう。
彼らのエピソードを知らぬままクリアしてしまったユーザーは多いだろう。
実に不親切なつくりである。
では、根幹となるバトルシステムはどうだろうか。
戦闘では、魔法使いが魔法を打つとサークルができるので
その上に乗ってキャラクターの武器に属性をつけたり
途中から使用可能となるウインドを使い、
拡散して味方全体に様々な効果をつけることができる、
これまでに無い斬新な要素である。
しかし、その魅力もある程度プレイすれば
一つのやり方で何とかなることで潰れてしまう。それは何か?
「レベルを上げて物理で殴れ」
一瞬、本作は「ラストリベリオン」の続編なのかと
疑いたくなるが、それとの関連は無い。
これは・・まぁ、一応支援しとくか
しかし、本当にレベルを上げれば
敵を引き寄せる「ギャザリング」を使うだけで何とかなるのだから困る。
というのも本作では、敵戦闘を1,2回こなすと
必ずといっていいほどレベルが上がる。
微量に増えるならともかく、この不景気な時代に
インフレーションを起こしており平気で3桁も上がるのだ。
インフレゲーに良ゲーは無く、
中盤以降は敵の攻撃を食らえば即死なんて事も当たり前となる。
また、バトルにはライフ制を導入しており、HPが尽きると
復活する代わりにライフを1消費し、戦闘を継続する事ができる。
各キャラクターともライフは5あるので、
主人公は5回倒れなければゲームオーバーにならない。
救済措置といえば聞こえはいいが、
倒れてもすぐ起きて同じように殴る単純作業なので戦略性の欠片も無い。
もちろん敵側にライフ制度は無いので倒したらそれまで(一部ボス除く)。
戦術が構築されてても、レベルが低いとボスの打開は
数分単位どころか数十分かけて倒さなければならない。
しかし、そのような事をするくらいなら「レベルを上げて物理で殴れ」とばかり
ダンジョンの道中にある赤い円「サモンサークル」を使いザコ敵を召喚して倒せば
経験値ボーナスで簡単にレベルが上がる。
これを利用すればレベル99にするのも全然苦にならない。
一応、終盤では魔法を使わないと特殊シールドを破壊できない敵こそいるが
仲間がヒントという名のネタバレ回答をペラペラ喋ってくるので
その通りにやれば馬鹿でもできる、最初から最後まで残念なバトルである。
「ラストストーリー」にゲームバランスもへったくれもないのだ。
問題点はまだある。本来、本作のウリでもある、
「敵陣の隙を突いて戦闘を有利にする」意識が薄れている点である。
例えば、待ち構える敵をボウガンでおびき出して
孤立した敵を不意打ちで倒すシチュエーションが用意されている。
成功すれば簡単に先へ進む事ができるが、
これに失敗すると敵が増援を呼んで、強い敵グループと戦う羽目になる。
しかし、前述したライフ制のおかげで、
倒れてもその場復活できるので、普通にやっても全滅する方が困難である。
自分が何もしなくても仲間が何とかしてくれて、
いつの間にか戦闘が終了してしまう局面も少なくない。
失敗したとしても、仲間に「下手糞!」と罵られる事も無く、
淡々と進むので戦場での緊迫感が味わえないのだ。
そのくせ、途中から主人公に着せられた汚名を返上しようと
城に潜入する場面では、兵士に見つかると即ゲームオーバーとなるなど
戦闘以外でストレスを溜める特殊な場面もある。
緊迫感が味わえないといえば、
物陰に隠れるHIDEという行為についても説明をしておく。
身を隠す事により、相手が「?」となり標的を見失い隙ができる。
しかし敵が明らかにプレイヤーキャラの方へ向いているにも関わらず
隠れるだけで簡単に見失ってしまうのでガードの固い敵も簡単に打ち破れるのだ。
敵リザード達にメガネを献上したい。
戦闘の記述長いな
それ以前にどう読んでもクソゲーには見えない件
>>43 あれだ、昨年もあったろ?ACERだっけか?
ゲームバランスがダメなら、それ以外の要素はどうだろう。
本作の拠点である「ルリの街」。
特に街は本作では一つしかない分、
この街で起こる様々なイベントが大量に用意されてると
予想したユーザーを裏切る形となった。
二言三言で終了するイベントの数々や、広そうで無意味な建物の多さには閉口。
話かけようとして街の人にぶつかってしまうと
相手が立ち位置に戻るまで話しかけられないのもストレス溜めに拍車をかける。
街全体をロードする仕様のため、
酒場に出入りすれば読み込み時間にイライラ、ハード処理の遅さにイライラと
つまらない事でストレスは増え続ける。
追いかけっこ、モノ探しによる遊び要素もこれでは台無しである。
もう一つ、期待がかけられていたのがキャラカスタマイズ。
上半身装備は11種類、下半身装備はたったの8種類。
パーツの付け替えができるといっても元が少ないのではこれではオリジナリティも出せない。
また、ドレスやワンピースは色代えすらできない。
これだけのクソ要素が集まる中、
本編が終わっていたとしても、オンラインなら熱い対戦の駆け引きが!
と一縷の望みにかけるユーザーもいただろう。
本作には、マルチプレイモードが用意されており、
Wi-Fiコネクションにて「乱闘」「討伐」と二つのモードを遊ぶ事ができる。
これらは既存のセーブデータから読み込む事で
オンラインで手に入れた武器やアイテムを本編で使用する事ができるのだ。
乱闘については部屋主が個人戦・チーム戦と選べ武器防具は見た目だけ、
討伐については本編で使用した武器能力がそのまま反映される。
しかしどちらにも問題点がある。
まず、乱闘。文字通り他のユーザーと戦い、1位を目指すというもの。
選べるキャラクターは主人公や仲間は勿論、
本編で登場するキャラクターも登場する。
ただ、主人公の宿敵であるザングルグや側近はともかく、
ザコ敵キャラまでもが使用できる水増しぶりには腰が砕ける。
「ドラゴンクエスト」に例えるなら
スライムや大みみず、ひとつめピエロが使えるようなものだ。
ゲハへお帰り、ここはお前の住む場所ではないの
というか、どこがクソゲーなんだ?
とはいっても本作のザコキャラは大して可愛くないので、誰得の極みであろう。
攻撃方法もパターンが少なく、
アイテムを抑えれば勝利に近づきやすくなるだけという奥の浅さに
ユーザーが飽きるのに時間はかからない。
討伐は、本編でボスとなっている敵をユーザー全員で倒すモード。
しかし強化した武器が反映されるので、強い武器を持てば1分程度でフルボッコ終了。
弱い武器だと倒すのに時間がかかって苦行の道と化す。
さらに、わざと死んで透明状態となってから
他のプレイヤーを「いたずらバナナ」で妨害する者が現れ
ボス討伐どころか、荒らしに討伐されるという本末転倒な事態も起きてしまった。
デバッグにはあの「マリオクラブ」が9ヵ月も費やしたという事も評価しておきたい。
終わった時には涙を流すほどの労力だったらしいが、そこにあったのは、
ダンジョン内でクルクル回る仲間、突如挙動不審となる仲間、
果ては、女性キャラが野郎の裸となり
下半身が欠如する爆笑バグ(これについては誰でも実現可)まで飛び出す有様に、
マリオクラブのデバッグ神話も崩壊の一途を辿っているようだ。
>>47 とりあえず選評位書かせてやれよ
その後きっちり考察して、真っ当な理由をつけて帰らせてやれ
まあどっちにしても又来るだろうけど、1回やっておけば後が楽だろ
50 :
総評(仮:2011/02/12(土) 00:36:53 ID:zrGSuT/w
細かい無駄な部分に力を入れすぎた結果、本質を見失い
クソゲー化した「ラストストーリー」。
最後に、謎かけで締めくくろうと思う。
「ファイナルファンタジー」同様、
『これで最後の作品となっても構わない』と意を決した坂口氏。
彼のチャームポイントであるヒゲとかけて、
矢沢永吉の名曲と解きます。その心は
「ヒゲよさらば」
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以上です。