【2007】クソゲーオブザイヤー part7【総合】
そして、栄えある2007年度クソゲーオブザイヤーは「四八(仮)」。
この作品を世に産み落としてしまった人物は飯島多紀哉氏。SFC時代に「学校であった怖い話」を作り、ADV界では期待されていた名前であった。
だがそんな期待はこのホラーゲームよりも無惨に打ち砕かれた。
このゲームは全国47都道府県に纏わる怪談を扱っているものの、中にはその県とは関係ない筈の話であったり、一分で読み終わる等内容は悲惨である。
シナリオの評価についてはスレ住民による「るるぶの斜め読み」との表現が秀逸だったのでここに載せさせていただきたい。
特筆に値するものとして「甲羅の形が人の顔に見える蟹が存在して、平家蟹と呼ばれています。」程度の物が一つの完結したエピソードとして扱われているレベルであった。
その他にも作品内での自画自賛を繰り返し「四八大ヒット!」「四八映画化!」等と景気のいい言葉を並べる度にユーザーの不景気な表情を頂戴した。
加えてADVなのに分岐がランダムで、バックログ、メッセージスキップ、オートモード等の昨今に於いては基本とも言える物が搭載されていない。
文明に溺れる我々現代人に対する強烈なアンチテーゼであったのだろうか。
しかも完全クリアは不可能であり、東京のシナリオは読んでも記録に残らない。まるで10年以上前のゲームを思わせる造りである。
あえて前時代的な造りに徹したとも受け取られる訳もなく、クソゲーとしての評価を益々高めていった。
更にセーブ画面等でフリーズするバグも搭載されており、ユーザーが対処方法をメーカーに問い合わせたところ、
「メモリーカードを抜き差しして下さい。」との画期的な回答を頂いた。
グレーのハンカチを交換ソフトに同封するという気遣いを見せたサポートだが
基本的には「部署が違う」を合言葉に対応するそぶりすら見せないものであった事を付け加えておく。
飯島氏の発言も見逃せないポイントである。シナリオの中で2ch批判を行い、アンチの存在に過敏であった飯島氏であったが、
貴方の敵はネットではなく、またその敵を作りだしたのは自身の作品である、という事をご理解頂きたい。
恐らく自作のソフトの素晴らしい出来に感動したという意味で「涙が出ました」と公式ブログに載せていたが、
購入してしまったユーザーはもっと熱い感情を伴った涙を流したに違いない。筆者もその一人である。
だがそんな涙を予測してかグレーのハンカチをソフト交換対応にて交換ソフトに同封するという気遣いを見せ、その紳士ぶりにも涙であった。
一部で紳士的な対応を見せたサポートだが基本的には「部署が違う」を合言葉に対応するそぶりすら見せないものであった事を付け加えておく。
なお飯島氏は携帯機の「アパシー〜鳴神学園都市伝説探偵局〜」で携帯機クソゲーオブザイヤーを受賞しており、
クソゲーオブザイヤー初の1クリエイターによるダブル受賞を達成した。
この前人未到の偉業に心からの拍手を送りたい。おめでとう! 本当におめでとう!