魔人學園【第百九拾九話】〜佐久間の体臭〜

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48第8話 檄斗 前編
「手前ぇ、後悔すんじゃねえぞ・・・。」言いながらクトシネリカを抜く。
「波ッ!」怒声一喝、京一は「剣掌奥義・円空旋」を繰り出した。
しかし佐久間は竜巻をもろともせず京一に向かってくる。
「なら死ねぇ!」京一は佐久間が射程範囲に入ると今度は、「剣掌・鬼剄」を放った。
佐久間の体中が裂け、鮮血が噴出す。それでも佐久間は止まらず、
京一の目と鼻のさきまで迫る。「おおおおお!!!」そのまま京一にヘヴィ・タックルをぶちかます。
「ゲブッ!!」京一は壁に叩きつけられた。「どうだ、壁に叩きつけられる気分は?
いつから他人の痛みを介さない人間に落ちぶれたんだ?」
「て、てんめぇぇ。」京一はもう自分を見失う寸前だ。その京一に向かって佐久間は、
「次は命を貰う。全力で来い。」と静かに言う。それは事実上の死刑宣告だったのだろう。