【究極】カルドセプトVSいただきストリート【至高】
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/famicom/1137607731/l50 こちらのスレで興味を持った人がいるようなので、文章での説明は
難しいとは知りつつも、せっかくなので俺も説明にトライしてみる。
なるべくゲーム内の専門用語は使わず、一般的な単語で説明したいと思う。
要素毎にわけて説明します。まずはこれから。
@モノポリー系はプレイヤーが「止まった土地」を買うのに対し、
タワドリはプレイヤーが「止まったライン上の土地」を手に入れていく。
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□■■■□
□■■■□
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↑はマップのイメージ。実際はもっと広いし色々な種類がある。
モノポリー系は白い部分を周回し、白い部分を買っていくが、
タワドリの場合は白い部分を周回し、黒い部分を手に入れていく。
「買う」ではなく「手に入れる」と言ったのは、タワドリの場合、
プレイヤーはターン毎に必ず1つの土地を「対価無しに」手に入れる
事ができるから。
簡単に言えば、各プレイヤーはマップの内側の土地を使って
陣取り合戦をする。まずこれがモノポリー系と根本的に違う点。
但し、手に入れられるのは自分の止まったマスのライン上の
土地限定。つまり・・・
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□■■■□
★◆◆◆□
□■■■□
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例えば★の位置に止まったとすれば、そのターンで手に入れられるのは
ライン上、つまり◆の位置となる。ここでわかると思うが、タワドリの場合、
プレイヤーには「ライン上のどの土地を取るか」という選択が生まれる。
モノポリー系ではダイス目によっては上手く土地を買う事ができなかったり
特定のプレイヤーに極端な連鎖が出来てしまう場合があるが、タワドリの場合、
序盤では各プレイヤーがほぼ同じペースで土地を増やしていく。
で、内側の土地を取り合って何をするか?
A土地と土地が繋がると「会社」が設立される
タワドリでは、内側の土地の繋がりを「会社」に見立てている。
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□◆◆■□
□■■◇□
□■◇◇□
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この図で言えば、◆という会社と、◇という会社の2つが存在している状態。
これらの会社には「持ち分」という要素が存在する。
↑のマップを、わかりやすいようにそれぞれ土地の所有者別に分けてみる。
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□ AB ■□
□■■ B□
□■C A □
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◆の会社はAとBの持ち物、◇の会社はA・B・Cの持ち物という事になる。
この説明だとそれぞれの持ち分が均等のように見えるがそうではない。
プレイヤーはターン毎に土地を1つ手に入れるのと同時に、所有する土地のうち
1つの土地を選択して増資をする事ができる。土地と違ってこちらは有料(←ここ、
後ほど説明するので覚えておいて欲しい)。
そして増資された分は、それぞれの会社の持ち分に上乗せされる。
↑のマップで言えば、例えばAが◆の会社に3増資したとすれば、
◆の会社の持ち分はAが4に対して、Bが1となり、Aが支配権を
持っている事になる。こうやってターン毎にそれぞれの会社の中で
支配権争いをするわけだ。
Aも、自分が支配権を持っているからと言って油断はできない。
Bが増資をしてくれば、持ち分は4:4ですぐに並んでしまう。
増資できるのは各プレイヤーとも1ターンに3までと決まっている。
限られた増資機会を生かしたプレイヤーほど有利になっていくわけだ。
余談だが、このゲームでは「増資」の単位をタワーの階数で表現している。
増資をするとその土地の上に建物が積み上がっていき、やがてはマンハッタンよろしく
無数のタワーが立ち並ぶようになる。これが「タワードリーム」というタイトルの由縁。
ちと話が逸れましたが、本題に戻ります。
次はこれ。
B会社内の支配権争いだけではなく、当然会社同士の争いがある。
当然ながら、マップの内側の土地には限りがある。
ターン毎に土地を取っていくと、いずれは会社同士が接してしまう時が来る。
その時に起こるのが最近は聞くことも多くなっている「M&A」だ。
大きい会社が小さい会社を飲み込む。このゲームのひとつのクライマックス。
では、その会社の大きさ(レベル)を判断する要素は何か?
それは「増資された総額」ではなく、「土地の数」で決められる。
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□◆◆■□ □AB■□
□■■◇□ □■■B□
□■◇◇□ □■CA□
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(会社別)(土地の所有権別)
先述の↑のマップで言うなら、◆の会社はレベル2(土地が2つ)で、
◇の会社はレベル3となる。
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□◆◆☆□ □ A B☆□
□■☆◇□ □■ ☆B□
□■◇◇□ □■ C A□
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(会社別)(土地の所有権別)
この状態で、↑のマップで「☆」表示した土地を誰かが取ると、
会社同士が接することになり、M&Aが起こる。
先述したとおり◆はレベル2、◇はレベル3だから、
◇の会社が◆の会社を吸収することになる。
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□◇◇■□ □◇◇◇□
□■◇◇□ □■■◇□
□■◇◇□ □■◇◇□
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どちらのケースでも、◇の会社がレベル6の会社として存続することになる。
◆の会社は消え、◆の会社に増資していた分は、増資したプレイヤーに
キャッシュで帰ってくることになる。
また、これらとは別に、合併の際にはボーナスが発生する。
ボーナスは吸収される会社の持ち分が多いプレイヤーに入るので
この合併ボーナスを狙ってわざと自分の会社を吸収させる戦術もある。
この辺は細かく言うと難しくなるが、まずはイメージだけ掴んで欲しい。
じゃあ結局最後はM&Aで勝負が決まるんじゃないか?答えはNo。
当然、M&Aを防ぐ手立ても存在する。
C会社が一定規模になれば、吸収合併は起こらなくなる。
このゲームでは会社がレベル13になると、吸収合併対象に選ぶことが
できなくなり、その会社はゲーム終了まで消滅することなく存続する。
この状態に持ち込む事が、会社を育てる上でひとつの目標となる。
では、序盤から会社のレベルを上げていくのが正解か?それも答えはNo
以前、「増資は有料」と説明したと思うが、会社のレベルが上がれば
増資に必要な金額も跳ね上がっていく。これは株をイメージしてもらえば
わかりやすい。会社が成長すれば株価もあがる。それと同じ考え方。
会社のレベルが低いうちにガンガン増資し、その後会社のレベルを上げれば
増資してきた分の価値も跳ね上がるので、そこにキャピタルゲインが発生する。
なるべく会社が小さいうちに多く増資をし、その後会社を大きくする事で
このキャピタルゲインをいかに得るかがゲームの大きな肝となっている。
それには、マップ上の陣取り合戦の状況に気を配り、吸収合併のリスクを
常に考えながら行動することが重要となる。
Dラインフィー
これまでの話はマップの内側の争いの話。ここからは周回する外周部分に関しての話。
マップの外周部分には、各ラインの増資具合によって支払い金額(ラインフィー)が
設定される。プレイヤーが周回する中で、ラインフィーのやり取りが発生するわけだ。
基本的に、そのライン上で「土地+増資」の数字が一番大きいプレイヤーがそれを得る。
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★A B ■□ ★4 1 ■□
□■■ B□ □■■ 7□
□■C A □ □■3 6□
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(土地所有権) (増資金額)
例えばCが★の位置に止まった場合、Aは4、Bは1だから、Aが4を得る。
同様にCが☆の位置に止まった場合は、Aは6、Bは7なので、Bが7を得る。
当然だが、Aが★に、Bが☆に止まった場合は、支払いは発生しない。
タワドリでは、マップ内側の持ち分争いと同じぐらい、この外側でのラインフィー
争いが重要になってくる。こちらにも常に気を配らなくてはならない。
E勝敗を決める要素
持っている資産の額で決める。資産とは以下
・キャッシュ
・会社の持ち分(会社のレベルと増資の量から換算)
・最後に、それぞれの会社の支配権者にはボーナスが配布される。
現金だけ持っていてもまず勝利はないので、いかに会社を大きく育てたか、
またそれらの会社の中で支配権を持っているかが、それらを計算して
最終的な勝敗が決することになる。
ここまで、なんとなくイメージはできたでしょうか。
わかりやすいよう会社数は2つで説明しましたが、実際のゲームでは会社が
5〜6社はあるのが常だし、広いマップでは10社ぐらい乱立する場合もあります。
また、説明は省きましたが、会社には種類があり、増資のため金額や成長カーブが
異なるので、それらの特徴も踏まえた上で、会社の取捨選択を行う必要があります。
それぞれの会社内の持ち分、会社同士の陣取り合戦、ラインフィー、気を配る要素は
沢山あります。そのための選択肢も、ダイスだけで決められるのではなく、ダイス後の
土地の取り方、増資先の選択によって、最終的には全く違う結末が訪れる事になります。
このゲームを制するために一番必要な要素、それは「バランス感覚」につきると思います。
全ての要素に常に気を配り、バランスよく立ち回ったものが勝利すると言うわけです。
以上。