俺の父親は毎日寄り道もせずに午後六時ピッタリに帰宅する。
帰宅した父は俺と弟がスーパーマリオブラザーズをやってるのを見つけると、
コントローラーを俺達から取り上げ問答無用とばかりにリセットボタンを押す。
そして1-1から1-4のクッパを倒すまでを自慢げに俺達にやって見せた。
父のマリオ操作はたいしてうまくもないし、1UPキノコを追いかけて穴に落ちる事も少なくなかった。
うまくもないプレイを見るのは退屈だったけど、
いつも厳しい父が一緒にファミコンをしてくれるのが嬉しかった。
母はそんな俺達を見て笑っていたと思う。
>>246のレスを読んで、あの頃の父を思い出して朝っぱらから涙が出た。
俺も先月26歳になった。
『少しは一人前になれた、親父に近付けた』と思う。
…今でもゲームは好きだけど。
……親父。