007ゴールデンアイとパーフェクトダークはどちらが秀作か2
今のところ一番点数の低いGamespotのレビューね。
http://www.1up.com/do/reviewPage?cId=3136808&did=1 GE:RAは一つの点でうまくやっている。エンディングだけ。そのほかは
殆どクソ。レベルデザインに関して、使いまわしの量の多さはあまりに酷く
あるエリアでは同じ数個の部屋の連なりをを3回も重ねていて、この点は
ゲームが進むにしたがって、さらに酷くなる。
レベルデザインはGEの売りとなるべき要素を殺している。FPSにボンド映画風
のデストラップを組み込むのはいいアイディアだが、レベルがそれを面白く
取り入れるようにデザインされていない。二つの銃を使える点や4つのスーパー
パワーなどもよりよいゲームのための長所となり得たかもしれないが、退屈な
レベルと、さらに退屈な敵のデザインが、それらを単なるギミックのレベルに
貶めてしまっている。
いくつかのつまらない乗り物と、いくらか堅いボスキャラたちの他には、全
ゲーム中、3タイプの敵しかいない。敵その1は、アホで、少しの弾で死ぬ。
敵その2は、アホで、ほどほどに弾を食らえば死ぬ。敵その3は、アホで、
平均以上の弾を食らえば死ぬが、プレーヤーが1対1で手に汗握るほどのもの
でもない。敵キャラは、そうするようにプログラムされたエリアでは、身を
かばったり、使える戦術を用いるが、AIはオープンエリアでは馬脚を現す。
多くの敵に対して、向こうが銃を撃ち始めるまでに、駆け寄って、真っ正面に
目を見据えることが数秒出来るのだ。
最後のレベルは、「火山の隠れ家」と題されているが、隠れ家と言えるかどうか
は別として、どこに建っていても同じものだ。火山に関係ある部分などみじんも
ない。ただ凡庸とした、いくらかテクノ調の屋内の風景。見えうる限り、火口
すらない。このレベル(恐らくもっともつまらない面)をクリアするために急ぎ
すぎて溶岩を見逃したのでなければ、EAは看板に偽りありと言えるだろう。
「火山の隠れ家」という名前のレベルをうたうなら、敵を料理するための火口
はあった方がいいだろう。
RAは、ストーリーや、キャラクターを立てる、ボンドユニバースを生かす、
などがあればまだ救いもあった。ムービーは技術的にも時代遅れのものだし、
短い時間の中で巨大なプロットの穴を塞ぐことで精一杯。主人公は、Quakeの
海兵隊員以上に何も語らず、自分のモチベーションすら見せようとしない。
脇役たちも、大抵は出てきたと思ったらすぐに消えて行く。喧伝されたジュディ・
デンチの役も、わずか15秒のモノローグだけ(クリストファー・リーだけは
フランシスコ・スカラマンガの見事な再演によって、際立っている)。
GC版にはオンラインは無い。PS2版は必要十分なネットワークパフォーマンス
だが月並みなグラフィックとぎこちないアニメーションはやや時代遅れだし、
レベルデザインも数時間遊んだあとでは大したこともない。Xbox版では、プレーヤー
のLive時間の多くを割いてしまうようなゲームだ。このゲームのマルチプレーヤー
モードを評すると、年物の同名ゲームに十分に匹敵するものだ。
このゲームに関わった有名人の中で、殆ど唯一、DJポール・オーケンフィールド
だけがその仕事を真面目にこなしている。EAが計画通り自前のレーベルを持つ
ならGEのサントラはその一番候補だろう。ゲームと違って、お金を出す価値はある。
EAが最初にGEの名を継いだゲームを出すと発表したとき、我々は最初は、他社製
のみんなに愛された名作の名前だけを求めた行為で、最悪だ、と思ったものだ。その
後、売り文句を聞いて、やや心を広く持った。実際の所、正しく扱えば、多くの可能性
を秘めているのだから。そして、今、我々は自分たちの直感を信ずるべきだった。