【年内絶望?】鋼鉄の咆哮シリーズ【第5艦隊】

このエントリーをはてなブックマークに追加
202なまえをいれてください
20XX年、一人の救世主により帝国は存亡の危機に直面していた・・・

通信士が叫んだ。
「反乱軍の通信を傍受!暗号のようですが・・・」
------------------------------------------------
「私が子供の頃はいつも左側だった。」
「また、その話ですか艦長・・・」
------------------------------------------------
「解読できないものを傍受してどうするんだ!小細工などせずに残存した艦隊で叩き潰せ!」
怒り狂いながら返答したのは将軍だった。
「もはや総合戦力では勝ち目は無い。今の状態では警備が堅すぎて暗殺も失敗するだろう。
 英雄の血を引くものは英雄となるのだな。血は争えんか・・・」
参謀が無念そうにつぶやいた。
「あの艦長さえいなければこんなことにならなかった!なんとしても消さなければ!」
将軍が強い口調で絶叫した。
そこへ一人の科学者があらわれた。
「研究中のタイムマシンを使い、19XX年にまで行き彼が赤ん坊のころに抹殺してしまえばいいのです!」
窮地に立たされていた彼らはこの提案を実行する以外に道は無かった。
203なまえをいれてください:03/12/29 01:05 ID:IX6zfP7M
作戦を遂行するに当たって、帝国最強の精鋭が選ばれた。
「君たちの行動に我が国の命運が決まる!なんとしてでも作戦を成功させるのだ!」
これから過去へ行く隊員に将軍が激励の言葉を贈る。しかし、平静を装ってはいたが隊長は動揺していた。
そして、タイムマシンの中で部下に自分の悩みを打ち明けた。
「国家の存亡が関わっているとは言え、赤ん坊を殺すのは心が痛む・・・」
 せめて苦しませずに死なせたいのだが・・・」
部下が答える。
「この毒を飲ませれば鯨でも一瞬で絶命します。苦痛はありません。
 これを母親の乳首に塗れば自然と口に入ります。
 あの艦長の母親がナギという名前であることも判明しております。」
204なまえをいれてください:03/12/29 01:10 ID:IX6zfP7M
帝国の科学技術の結晶であるタイムマシンによる時間遡行は大成功し、そこからはとんとん拍子で作戦が進んだ。
しかし一つの問題があった。
「隊長!大変です!この毒は塗りすぎると皮膚からも浸透してしまうそうです!」
「今更何を言い出すんだ!」
しかし隊長は冷静に判断した。
「すまない。ここで怒っても仕方がないな・・・
 赤ん坊が吸ってる乳首は使い込まれているはずだな。そっちだけに塗っておけば母親は死なないだろう。」
「了解しました。ではかなり使い込まれている右側に塗っておきます。」


暗殺作戦を実行し、期待を胸に帰還してきた彼らだった。
しかし、彼らを待ち受けていたのは再興した帝国ではなかった。
何故か前世紀に一人の英雄率いるレジスタンスに滅ぼされたはずの軍事組織チュランヌスが世界の覇権を握っていたのだ。