ユダは遠くの山々を眺めるような表情で
「1990年代と2000年代の間の混乱期に戦ってきた拳法家の特徴ですよ、
現実を見てないヤツばっかり」
とラオウを出発点から全否定、ケンシロウとラオウの遺恨再勃発に対しても
「勝手にどうぞ、ただし私の町以外でね」とキッチリ釘を刺し、
「似たもの同士、背伸びした者同士、ピントが外れたことやってるよな」
と吐き捨てた。
しかし、ユダの思いとは逆行してラオウの暴力による征伐は続く見込みだ。
「もし戦うんならカイオウ、ヒョウ、ハンといった人間とどこか遠くでやればいい」
とユダもすでにラオウの完全排除は諦めている様子、
ラオウと修羅の国との今後の動きに注目だ。
ラオウの入場には度胆を抜かれた
圧倒的オーラ風格でも誰にも負けない威厳があった。
ただし負けた中西も結果は5秒だったが素晴らしい試合をした。
中西と試合後電話で話しをした時、私は中西に言った
「勝負では君は負けたが内容では君の勝ちだ」
今後もラオウは新日本プロレスで戦っていく
永田や天山との試合も楽しみだが
今参戦が噂される佐々木健介や長州力との戦いはとてつもなく刺激的だ。
ラオウの前に長州力が立った時こそラオウはプロレスラーの偉大さがわかるだろう。
<金沢>
「裕志よ、私のためにラオウと闘ってはくれぬか?」
鉄の仮面をかぶった美女は永田にそう語りかけた。
「おれは亀の男、そうそう頭は出さん!」
美女はその鉄仮面に手をかけた。はらりと垂れる長い髪、そして憂いに満ちた美しい瞳。
「あんただったのか…」
裕志は眼を瞑り、口元にかすかな笑みを浮かべた。
「よかろう、この永田裕志、お前にこの命くれてやる!」
「裕志…」
女の頬に流れる一筋の涙。女はそんな姿は見せたくないといったように立ち去っていく。
そして永田に駆け寄る若手選手が。
「永田さん…」
「なあ、おれは何秒ラオウをくい止めればいい?」
「40秒…」
顔をそむけるように若手はつぶやく。
「40秒か…この命、やはり捨てるしかあるまい…」
悲壮な決意を抱く永田。しかし、覚悟を決めた表情に翳りなどは微塵もなかった。
=G1 CLIMAX今年は北斗南斗勢が多く参戦?=
新日本プロレス夏の風物詩であるG1 CLIMAXに関する記者会見が東京・渋谷の新日本
プロレス事務所で行われた。
会見の席で上井取締役は「あのドームで受けた衝撃は皆さんも良く覚えていらっしゃる
でしょう。ラオウの参戦に関しては何の躊躇もありません。」と早々と中西を一撃で沈めた
拳王の参戦を決断。また、木村健悟スカウト部長を早くもサザンクロスに向かわせ南斗獄屠拳
を得意とするシン(26)との交渉に当たる事を発表した。
上井取締役の話「シン、トキ、サウザーとうちのマットに上げてみたい選手は数え切れない。
それに永田やライガーといったヘビー、jrの一流どころがどう向かっていくのか。試合を組む側
としても非常に楽しみです。」
ラオウ、まさかの3カウント
新日本横浜アリーナ大会に激震が走った。ラオウが西村の逆さ押さえ込みにまさかの
3カウント負け。デビューより無敗を誇る拳王がついに土をつけられた。
一瞬の出来事だった。ゴング開始直後、闘気で西村を圧倒したが、その乱れている部分を
西村に見破られ逆さ押さえ込みを決められた。リングに横たわるラオウは放心状態、
しばらく何が起こったか理解できないようだったが、試合結果を知ると怒りに身を震わせ
観客を拳で吹き飛ばしながら夜の新横浜に消えていった。
西村のコメント
「圧倒的な剛の拳だったが、無我である私には通じない。
何度でも押さえ込んでやりますよ。次はキャッチルールでじっくり戦いたいですね。」
西村のセコンドについた永田のコメント
「ようやくラオウ攻略の糸口が見えた、次のシングル戦はナガタロック3で勝つ。」
=WJも南斗取り?=
新日本プロレスでは拳王旋風が吹き荒れてるが
WJプロレスも南斗の男取りに手を上げた。
WJプロレス永島専務の話しでは
「うちは拳法家には新日本さんより先に目をつけていた」
「今獲得を狙ってるのは「シュウ」です」と語った。
シュウ(29)は仁政の星の男、経営状態の厳しいWJプロレスにおいては
まさにうってつけの人物だが
記者の「ギャラは払えるのですか?」と言う手厳しい質問にも
「長州の関係で焼肉ならシュウの周りの子供達にも腹一杯食わせれる」
と獲得に意欲的になっている。
◆ラオウ、「うぬでは話にならぬ」
ラオウ(新日本プロレス)が4.1東京ドームのマッチメイクにクレームをつけた。
永田裕志(同じく新日本)に対戦相手として指名を受けたが、拳王はあくまでも
南斗鳳凰拳のサウザー(DSEと独占契約)との決着にこだわっており、話にならぬと
これを拒否。もしDSE側がサウザーの出場を了承しなければ、ドーム大会をボイコット
する可能性もあると語った。
これを聞いた永田は怒りをあらわにし、「世紀末覇者だか拳王だか知らないが調子に
乗っているんじゃないか? 俺のプライドを傷つけた報いは受けてもらう。」とIラオウに
何らかの制裁を加えることをほのめかした。
南斗鳳凰拳のサウザー(DSE)は9日、ラオウの新日本プロレス4.1東京ドームでの対戦要求を受けてコメントした。
「ラオウは俺から逃げていたチキン。自分は逃げて弟に挑戦させた卑怯者」と負け犬呼ばわり。
また「俺と戦いたいならばハッスル1のリングに上がれ」との仰天要求も。
「ラオウが負けたら聖帝十字陵の礎になってもらう。愛ゆえに人は苦しまねばならぬ」とあくまでも強気だ。
◆永田「(ラオウ戦は)ちょっと考えさせて欲しい」
ラオウ(新日本)の対戦相手選びが難航する中、
永田裕志(新日本)がラオウに挑戦を表明。
しかし、当のラオウはサウザー(DSE)との再戦を熱望しており、
現在、新日本プロレスはラオウ、サウザーとDSEの
三者の意向を汲み、サウザーにPRIDEルールによる
ラオウ戦(ドーム大会出場)を交渉中。
しかし、具体的な返答は今のところ来ない状況。
場合によっては永田がラオウの
対戦相手として急浮上する可能性も。
永田にとっては願ってもないチャンスだが、
永田「VTルールで闘うのは、
“魅せて、勝つ”という俺の主義に反するので、
少し考えなければならない。
場合により、潔く辞退させてもらう可能性もある。」と弱気。
ラオウの前に立ちはだかるのは、永田か?サウザーか?
今後の動向に注目だ。
=猪木永田発言に激怒=
米ニューヨークから帰国したアントニオ猪木(60)は
成田空港で記者団に囲まれラオウ問題について話した。
「永田がプロレスルールでないとやらないと言ってるそうだが
あいつにはもうあとが無いはず」
「新日本が格闘技界から逃げてるとファンに思われる」と厳しい表情で語った。
猪木介入によりまだまだ4・1東京ドームカード問題は一波瀾ありそうだ。
=トキ来日=
1日の新日本東京ドーム大会に参戦するトキ(フリー)が25日、成田着の航空機で来日
待ち構えていた記者団に囲まれたトキは
「西村を木偶にしてやるわ」と記者団にまくし立て
「俺は天才だーーーー」と叫ぶと足早に空港を去って行った。
高田、ハッスル2でケンシロウ参戦を発表
ZERO-ONEの会場に衝撃が走った。
休憩後、リングに上がった島田島田裕二ハッスルイベントディレクターが
登場。大ブーイングの中、高田本部長から届いたビデオレターを公開した。
高田はOH砲を「ポーク&チキン」と挑発。
「君たちはまだ自分たちをスターだと思ってるようだな。
まぁ何度もいうがスターには違いない。しかしこの横にいる男が...」
ここでカメラが引くと、そこにはなんと北斗神拳正統伝承者である、
ケンシロウの姿が!
「世界中だれでも知っている正真正銘のスターだ。わかるだろ?
ビビったか?たじろいだか!」
と、ケンシロウをOH砲の対戦相手として用意することを告げた。
橋本も「ハッスル2、高田つぶしてやるぞ」と返し、
ZERO−ONEは新たな標的に狙いを定める。
◆上井「来日したトキは偽者。」
新日本に衝撃が走った。この日、緊急記者会見が開かれ、
4.1東京ドーム大会の目玉カードの一つとして発表された
西村修(新日本)vsトキ(フリー)戦中止のが濃厚になってきた。
上井執行役員によると、
トキの今月来日の予定は無かったはずだという。
上井「こっちもビックリしてる。
トキ選手のマネージャーのリュウケン氏からの情報では、
来日はドーム大会一ヶ月前の三月のはず。
昨日、来日した方の“トキ”は明らかに偽者だし、
来日したという事実も、今日になって初めて知った。」